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2005年06月03日

展示会(IPAXとLinuxWorld)に参加しました

5月18日(水)、IPAXに行ってきました。基調講演「OSS発展への期待と実践」の中では、各種サーバやOfficeツールなどは各社で競合せず、協力を行い、より高度な分野で競争をしていって欲しいという話がありました。何だかお役所的な思想ですが、理想論としてはそうでしょうね。ただそうした高度な領域に対する費用対効果を考えると、まだ難しいわけで。続いては、日本OSS推進フォーラムのWG活動報告。認証実験やOSSのベンチマークなどのお話。どれもまだ経過報告の色合いが強いので、あまり驚くものはなかった。ベンチマークの目的は、下記の境界を明らかにすることだそうです。確かにこれらの境界線は、ビジネス展開における境界線にもなりますね。

未踏ソフトウェアは、他の展示会と違い、創意的なものが多くて面白いです。ネットワーク状況を3次元で表示するソフトウェアなど、発想自体はちょっとしたことだけど、意外と便利かもしれませんね。可視化することにより、思わぬ効果をもたらすものって結構身の回りにあるのかも。あと、各種ニュースサイトでも注目が大きかった、漫画のコマ割りのテンプレートを作成してくれるソフトウェア。コミックスタジオなどトーン貼りなどを代行してくれるソフトウェアは既に存在しますが、同じくらい時間を要するネーム工程の作業をソフトウェア化するとは。ただ、トーン貼りが機械的に近いのに対し、コマ割りやネーム工程の作業は、まさに創作の肝と言っていい部分です。創作性との兼ね合いが、キーになりそうですね。確かにサポートとしてあると、便利だと思います。

続いて6月頭に開催のLinuxWorldです。Linuxと言えば、サーバ、デスクトップ、組込みと、いろいろホットですが、展示内容はエンタープライズ系が中心でした。面白かったのは、NECエレのマルチコアボード。メッセージ通信を行なう3つのCPU上で、ラッパーとなるM/Wが負荷分散を行なっているそうです。分散処理といえば、RPCやCORBA、DCOMが思い浮かぶわけですが、これは独自仕様だそうです。やはり負荷分散のアルゴリズムは、これからのマルチコアの重要な要素になりそうですね。

あと、Novellに、Suse-mini という、Mac-miniを彷彿させるような、ディストリビューションがありました。要はシンクライアント向けのSuseです。会場では、シンクライアント用の Linux を、組込みLinuxと謳っていたところが多かったような…。ちょっとイメージが違うかも^-^;。

投稿者 bokupi : 2005年06月03日 19:59

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