金峰山と瑞牆山登山~2日目

4時30分くらいには目が覚めました。だいたい1時間おきに目が覚める感じでしたが、明け方は2~3時間続けて眠れたようです。夏至も近いので、5時すぎには既に明るいです。朝食は、おかゆと漬物と卵焼き、そしてオレンジでした。おかゆは海老が入っており、味付けも良くて美味しかったです。

5時40分ごろ、山小屋を出発します。今日は瑞牆山に登る予定なので、金峰山山頂は経由せずに巻き道で戻ります。巻き道は概ね平坦ですが、それなりに岩があるので、多少歩きにくいところもあります。曇天ですが、朝の山の空気は気持ちが良いです。朝から山深い場所の空気を味わえるのは、山中泊ならではですね。

やがて金峰山山頂の登山道と合流します。ここからは岩場下りです。往路ではあまり意識していませんでしたが、わりと上り基調だったみたいで、その分帰りはペースアップできます。稜線歩きは40分くらいで終わりました。この日は土曜日ということもあってか、既にここまで登ってきている人の姿を、そこそこ見かけます。

この先は下りがメインで、途中平坦な道を挟みつつ、大日岩まで来たら小休止。そこから軽いアップダウンを繰り返しながら富士見平まで下ります。

富士見平に着いたのは8時30分手前。下りということが大きいですが、それでも往路よりだいぶ速く感じました。一休みしたいところですが、余裕を持っておきたいので、瑞牆山へ向かいます。最初は上りが続きます。それほど急ではないですが、少し疲れが溜まっている感じでしたので、ゆっくりペースで進みます。

次第に平坦な道になります。若干下り基調ですかね。小川山との分岐点を越えると、天鳥川源流に向かう九十九折りの急坂下りが始まります。下り終えると、天鳥川が見えます。川辺に下りて渡渉します。源流はもう少し沢を登ったところにあるんですかね。

対岸へ渡ると、目の前には大きな桃太郎岩が目に飛び込んできます。桃が見事にぱっくりと割れたような形状をしています。隣にある階段と比べると、その大きさがよく分かります。

そこから沢に沿って登っていきます。微妙に道が分かりにくい気がします。正しくないルートを強引に通って、正しいルートへ合流した感じになりました。

岩場交じりのわりと急勾配な道を登っていきます。大きな一枚岩の鎖場を登っていく箇所もいくつかあり、気を抜けません。鎖に体を預ければ楽そうなのですが、基本的に三点支持で登りました。1時間20分ほどで岩の隙間を潜り抜けるような場所を通過します。

道中では数は多くないものの、幾つかシャクナゲの花を見かけました。上りが続く中での清涼剤となってくれます。

次第に岩場はダイナミックな配置になっていき、全身を使って登っていくような箇所が増えていきます。さながら岩のアスレチックですね。急な上りではあるのですが、使う筋肉が違う感じで、あまり疲れは感じませんでした。

急登が終わるともうすぐ山頂です。シャクナゲも花も出迎えてくれます。ただし、まだ鎖場などがあり、気は抜けません。直登と回り道の2ルートある鎖場は、回り道を選択しました。足場が濡れているのは少し怖いので、安全側に倒しました。鎖以外に短いハシゴも登場し、それらを越えていくと、ついに山頂に到着です。

山頂は標高2,230メートル。土曜日ということもあって、山頂はなかなかの混雑です。山頂はそこそこの広さがありますが、岩なので平らな場所は少ないです。とりあえず岩の縁に行って、景色を堪能します。森の中に巨石が生える光景は、まるで日本ではないような印象を受けました。

一通り景色を堪能したら、地面に近いところで、お弁当をいただきます。山小屋で作ってもらったおむすびセットになります。拳大のおにぎり2個と梅のセットで満腹。

さて、大混雑とまでいかないものの、それなりに人も多いので、早々に下山します。当然登山道も混んではいますが、多少待つことはあるものの、往復ともに渋滞のような事態はなく、ストレスなく進めました。岩場の箇所は幅がそこそこあり、ある程度バリエーションを取れることも、一因かと思います。なお、終盤にある一枚岩の鎖場の下りは、ずるずると滑ってしまいました。やはり下りの方が難しいですね。

天鳥川まで下りたら、一旦ベンチで休憩します。そして往路で下ってきた急坂を今度は登ります。下山時の上りは堪えますねえ。登り終えたら、道なりに進んで、富士見平に着きました。

多少時間に余裕があったので、富士見平小屋にて、大鑢ビールとしおサイダー、鹿肉3種ソーセージを注文して、少し早めのお疲れ会。喉の渇きの赴くままに2本頼んでしまいましたが、さすがに両方とも炭酸を含むので、最後は満腹でした。

さて、ゆっくりしていたら、予定していたバスの時刻まで、あまり余裕がなくなってきました。若干急ぎ足で下ります。途中、前のグループのルートを何となく追っていたら、富士見平林道方面へ誤って進んでしまいました。途中で違和感に気づいて、無事復帰。

14時20分発のバスに間に合い、韮崎駅へ向かいます。往路では満員でしたが、今回の最初の乗客は3名だけでした。韮崎駅に着く頃には、雨がぽつりぽつりと降り始めており、山行中に降られなくて良かったです。

その後は在来線で甲府駅まで移動し、甲府駅から特急あずさに乗って帰途につきました。

今回の山行データは以下の通りです。今回の反省点は、虫除けシートの中身を確認しなかったことですね。結果的に虫がそれほど多くなかったので助かりましたが。

距離13.09km
山行時間11:29:25
経過時間27:38:21
高度上昇1,728m

今回は金峰山山頂まで最初に向かい、金峰山小屋で一泊して、翌日に富士見平まで戻って、瑞牆山を登るコースを取りました。富士見平を起点に、両方の山をピストンした格好ですね。登山口まで下山していないから一応縦走といえるかもしれません。今回は金峰山から瑞牆山の順番でしたが、富士見平小屋に宿泊すれば逆順も可能です。

見事に2つのピークが分かる高度グラフになっています。金峰山は下山時のほうが見た目に分かる程度に速いですね。瑞牆山は、岩場下りが何だかんだで速度を上げにくくて、あまり差がありません。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする