城ヶ島で天の川とペルセウス座流星群観賞

2021年08月10日、城ヶ島にて星空観賞してきました。ペルセウス座流星群がお目当てですが、極大の日は天気が悪そうなので、前々日に決行します。前日は晴れ予報ですが、天気が下り坂であることを考えるとリスクが大きいと判断し、避けました。天気予報の「晴れ」は、雲が全天の80%以下なので、星空観賞としては「晴れ」であってもあまり安心できる指標ではないのです。その辺の判断には、GPVの雲量予報等が役立ちます。

城ヶ島は決して近くはありませんが、自宅の最寄り駅から1時間半ほどで行けますし、交通の便も良いので、星空観賞サイトとして重宝しています。ただ、北方向は光害がひどいので、観賞は難しいです。

19時30分ごろ、城ケ島公園に到着して、観賞場所を探しますが、思いのほか埋まっています。前回は冬の何でもない日に来たのでガラガラでしたが、今回はペルセウス座流星群というイベントと夏休みが重なっているので、それなりに人がいました。予定していた場所は人が多くて微妙だったので、右往左往した挙句、入口に近いカーブポイントの端っこに陣取りました。奥の方は街灯があるので、何やかんやで明るい場所が多いのです。馬の背洞門などの海岸エリアは、昼間にロケハンして把握していないと足場等が危なそうなので、止めておきます。

E-M5MarkIII/焦点距離12mm/f3.5/ISO-1600/露光80秒

ペルセウス座流星群がお目当てですが、天の川の撮影も主目的だったりします。天体観測を始めてから初めての夏なので、ようやく天の川のベストシーズンを迎えることができました。上の写真はレベル補正で暗くしていますが、肉眼で見える天の川は、もう少し暗くて、このような薄雲に見えます。

E-M5MarkIII/焦点距離12mm/f3.5/ISO-1600/露光60秒

ペルセウス座流星群も同時に狙います。なるべく広角で撮りたいですが、マイクロフォーサーズなのでどうしても画角が不利になってしまいます。今回の撮影場所はすぐそばに自分の背丈くらいの植え込みがありますが、それが問題にならない程度の狭さ。というわけで、画角ではなく時間で確率を上げるしかありません。1分間の露光撮影をひたすら連続で行ないます。連続撮影設定しても良かったのですが、設定ミスって全滅が怖かったので、都度確認しながらリモコン経由の手動で撮影しました。上の写真は、レベル補正で明暗両端を切り落とし、天の川の明るい部分を強調させています。右上にはペルセウス座流星群も映っています。

E-M5MarkIII/焦点距離12mm/f3.5/ISO-1600/露光60秒

そして現地ではあまり気づかなかったのですが、撮影した写真を自宅で確認したところ、そこそこ流星が映っていました。放射点から考えると、概ねペルセウス座流星群かと思われます。上の写真には、同じような位置に2筋の軌跡が残っています。

E-M5MarkIII/焦点距離12mm/f3.5/ISO-1600/露光60秒

他には、軌跡は短いですが、その分明るく輝いた流星もありました。まさに、ダイの大冒険のポップの、一瞬…!!だけど…閃光のように…!

1個だけ明らかに軌跡の方向が放射点と合わなかったので、こちらは散在流星かと思われます。肉眼のみの観測としては、20時39分ごろ、南南東に明るい流星が1個見えたような気がします。

21時25分ごろ、現場を撤収しました。この時間まで粘ってもバスがあることがありがたいです。

今回の反省点や気づいた点は以下の通り。

  • 場所取りを考慮して、早めに出る
  • 夏場は虫対策を行なう
  • 天体観測用ライトだけではなく、真っ暗な場所を歩ける輝度の高いライトも用意する
  • マイクロフォーサーズなので、広範囲を狙いたい場合は、魚眼レンズクラスの広角なレンズが望ましい

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