WebDavにWinXPからアクセス

いろいろと問題があるようで、なかなかうまくいきません。WebDavの専用クライアント(Dav Explorer)を使うと、問題なく見れました。ということで、WinXP のエクスプローラー上で見ることに、問題があるようです。

いろいろ試行の過程を書いていますが、最適解は、NetDrive という専用ソフトを導入することに結しました。

WinXP 2つのWebDavクライアント

Microsoft Data Access Internet Publishing Provider DAV 1.1XP以前からあるクライアント。Webフォルダとして追加されるため、Samba などのように、エクスプローラー上で直接の編集はできない
Microsoft-WebDAV-MiniRedir/5.1.2600XPで追加されたクライアント。ネットワークドライブとして追加されるので、Sambaのようにエクスプローラー上から直接編集ができる。

「Microsoft Data Access Internet Publishing Provider DAV 1.1」を利用した場合も、アプリがWebDavに対応していれば、直接編集できます。OfficeXPなどがインストールされていれば、Wordなどのドキュメントファイルを選択時に、「開く」がメニューに表示されます。ただし、WebDav対応しているテキストエディタってあるのでしょうか。Macではシンプルテキストがその機能を持っているようですが、Windows では聞きません。

Webフォルダとして使う

ネットワークプレースの追加を行なうさいに、Microsoft Data Access Internet Publishing Provider DAV 1.1 を明示的に利用する方法について、列挙します。

ポート番号を明示する

クライアントの協調動作

Windows ドメイン認証を使って HTTP 基本認証要求に応答しようとします。この場合、ユーザー名が「ホスト名\\ユーザー名」の形式に変換されるため、認証に失敗します。そこで、この Windows ドメイン認証を使わないようにするために、URL指定時にポート番号を明記する方法が紹介されています。

omoshiro-joho.com:80/share

Windows ドメイン認証はなくなり、BASIC認証のダイアログが出ます。この場合、クライアントは Microsoft Data Access Internet Publishing Provider DAV 1.1 が利用されます。ポート番号を付けないと、Microsoft-WebDAV-MiniRedir/5.1.2600 が使われます。

最後に?を付ける

ServicePack2 が適用されている場合、URL の末尾に「?」を付けることで、正常に対応するようです。しかし、ServicePack2 は、デフォルトでSSL認証しか利用できないようになっているそうです。レジストリをいじることで、BASIC認証も使えるようになるそうです。

あと、体験のみで内容の裏がとれていない内容ですが、SP2 だと認証かけてないのに、Windowsドメイン認証をしようとしました。SP1 だと認証がない場合は素通りできたように思います。

サービスを停止する

WebClient というサービスを停止すると、「Microsoft-WebDAV-MiniRedir/5.1.2600」が使われなくなるそうです。※試していません

ネットワークドライブとして使う

Microsoft-WebDAV-MiniRedir/5.1.2600 で、認証が通るようにする工夫を列挙します。

Apache の設定を変える

mod_encoding の機能により、「ホスト名\\ユーザー名」形式を「ユーザー名」に変換できます。ただし、mod_encoding 自体にも運用上の問題はあるので、注意が必要です。

<IfModule mod_encoding.c>
    NormalizeUsername on

新規にユーザーを追加する

これがとりあえずの策としては、一番手軽かと思います。「ホスト名\\ユーザー名」形式で、サーバ側(htpasswd)にユーザーを追加します。すると、Microsoft-WebDAV-MiniRedir/5.1.2600 を使って、WebDav にアクセスできます。

専用のソフトウェアを利用する(これが最善の策)

結局のところ、MS が用意したツールは、出来はかなり悪いです。各動作が異様に遅く、快適に使えるレベルではないので、専用のソフトウェアを利用します。

NetDrive というソフトウェアにより、WebDav 領域をネットワークドライブとして追加できます。ソフトウェア独自のGUI上ではなく、ネットワークドライブとして、Win のエクスプローラー上から利用できます。

ダウンロードとインストール

NetDrive は、Google で "NetDrive" と検索することで、見つかるはずです。日本語ページのみだと見つからないかもしれないので、海外ページも含めて検索してください。以下に、執筆時点(2006/04/19)でダウンロードできるサイトを記します。

exe ファイルを実行すれば、勝手にインストールしてくれます。

使いかた

まず、スタートメニューから NetDrive を起動して、NetDrive の設定画面を表示します。そしてウィンドウの左下にある "New Site" を押して、利用したい WebDav の情報を記入します。あとは画面にしたがって、認証情報などもいれてください。

netdrive01.jpg

必要な情報を入力して、Connect ボタンを押すと、ネットワークドライブとして、エクスプローラー上に追加されます。

netdrive02.jpg

おまけ情報

組織のなかから自宅サーバへアクセス

最近はいろいろ規制も厳しく、FTPで外部のサーバへのアクセスを制限しているところも多いと思います。そこで、WebDav の登場です。WebDav であれば、HTTP を利用しているので、そうした規制に掛からない場合が多いです(ただし、WebDav を規制するようなフィルタ製品も出ているので、あくまで現時点(2006/04.19)での話です)。

ちなみに、ネットワークドライブとして動作させる場合は、さすがに引っかかってしまうようです。その場合は、Webフォルダとして設定を行ない、FTPのような使いかたをすると良いでしょう。

その他情報

Windows2000でWebDAVが使えない問題

あまり一般的なケースではないかと思いますが、上記リンク先のような現象もあるようです。


履歴


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Last-modified: 2006-04-20 (木) 01:01:00