幻の温泉を探した!

2004年12月7日に放送された 「幻の温泉をさがせ!〜郁哉・千秋 天てれ温泉隊がゆく〜」に登場した幻の温泉を、 うちも探してきました。

ちなみに、放送では石川県尾口村となっていますが、 2005年2月より白山市と合併したため、現在は旧尾口村という呼び方になります。

当日朝、新幹線にて越後湯沢駅まで行き、 そこから特急はくたか号に揺られて2時間半、金沢駅に到着。 さて、これでいよいよ噴泉塔群へ…。 否!ここから更に北陸本線、石川線を乗り継ぐこと30分強、鶴来駅へ到着。 これでいよいよ…、否!ここから日に2本しかないバスに乗って1時間、 一里野停留所へ到着。これでようやく…否!さらに山道を車で行くこと20分、 これでようやく入り口に到着。 しかし着いた頃には、日が暮れかけていたので、すぐ隣にある山崎旅館に一泊。 ちなみにここへ来るまで9時間掛かりました。もちろん、本来は車で来るべきところです。

翌朝の天気はあいにくの雨模様でしたが、出発前に上がりました。 天気が持つことを祈りつつ、出発です。 入口に向かうと、2つの道が出迎えてくれます。「岩間道」と「楽々新道」。 2人は最初「楽々新道」を進んだけれど、幻の温泉へ行くには、相当大回りになります。なので戻って正解。郁哉は横切って戻ろうとしたけれど、結構急なので危険です。

岩間道を歩きながら右手に目を遣ると、遥か下に川が音を立てて流れています。 この川の上流に幻の温泉はあります。 岩間道は、工事用車両が通行可能で、道幅もそこそこあり、比較的歩きやすいです。 ところどころに水が流れ出ている場所があり、郁哉と千秋も飲んでいましたが、 水に勢いがあり、服が濡れそうだったので、断念。 でも、よく見ると細かい土などが混ざっています。 放送では湧き水となっていましたが、 川の水が上から流れ落ちているだけかもしれません。 また、今回はニホンザルに出会えませんでしたが、 一緒の方の話では、前日に3匹ほど見かけたそうです。

さて、ここまで歩くこと45分、ようやく岩間元湯へ到着しました。 ここにはトイレや休憩所があり、小休止を取ることができます。 しかし、これは幻の温泉ではないのです。 この後、千秋と郁哉はルートを外れて、河原を進んで行きましたが、 あのまま真っ直ぐ行ったら、結局最後は滝かと。 幻の温泉への道は、先ほどの温泉の裏手側にあるのですが、 本当に看板で示されなければ、見過ごしてしまうようなひっそりとした道。 森の中へ続くその道を見た時は、「え?本当にここ歩いて行くの?」と思ってしまいました。

しかし、幻の温泉を目指すためには、この先をクリアしなくてはなりません。 道幅は一人が通れる程度で、ところどころ崩れていたり、 足を滑らしたらそのまま転げ落ちそうな場所が結構ありました。 強気な郁哉と、慎重な千秋。当初は千秋ってば慎重すぎ!と思っていたんですが、 実際に行ってみると千秋の気持ちが分かりました。 映像で見るよりも険しい道です。

入り口近辺は高低差が激しい場所や、道幅が極端に狭い場所などありましたが、 そこを抜けると比較的緩やかな道が続きます。 途中2人が揉めていた分岐道がありましたが、 右側を登ると別の登山道へ出てしまいます。 ということで、左側を選んで進んでいくと現れるのが、急な下り坂。 この下り坂は川へ下りるまで続き、結構長いです。 降り始めた雨に足場を気にしつつ、ようやく川まで到着。 硫黄の匂いと高く昇る湯気が見えてきました。 ついに幻の温泉こと「岩間噴泉塔群」へ到着です! 岩間元湯から45分ほど掛かりました。

しかし、前日からの大雨で川は増水し、 ロケ中にはあった河原はなくなっていました。 それでも何とか川まで降り、岩を渡って、足湯ができる島へ。 うーん、温かいのは水面だけで、水底は冷たい…^-^;。 そして味の方は…、甘くもしょっぱくもないですね。 するとここで、雨脚が強まってきました。 まさに「悪天候のため作業はここまで」。 やはり、山の天気は変わりやすいですね。

帰りは、急な登り坂となります。 下りでは足場の確保に気を遣いますが、帰りはひたすら体力勝負。 雨脚は一層強まり、まさに土砂降り状態。 全身ビショビショでしたが、2時間半ほどで無事帰ってくることができました。

こうして長旅の果てに見つけた幻の温泉には、感動を覚えました。 確かにそうそう簡単に行ける場所ではなく、「幻の温泉」という言葉にピッタリではないでしょうか。

もしこれから行かれる方は、単独で行くと若干の危険を伴いますので、 2人以上のグループとなることを、お奨めします。ヒルや蝮にはご注意下さい。 しかし天てれは、男子戦士には、手厳しいなあ(笑。


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