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シェムリアップとハノイの旅~まとめ

2013年6月23日~28日にかけて、シェムリアップとハノイを旅してきました。幼少の頃シンガポールに住んでいたこともあり、東南アジアは家族旅行で何回か出かけていますが、大人になってからの一人旅では、今回がホーチミンに続く2回目になります。

海外旅行を始めてから、初めて本格的なトラブルに遭遇しましたが、概ね楽しく過ごすことができました。東南アジアはわりと気軽に行けますし、まだ行っていない国も多いので、また出かけたいと思います。

一方で、物質的にまだ豊かとは言えないカンボジア、多くの場所で物売りの子供たちから声を掛けられると思います。自分は、こうした子供たちから物を買わないことに決めていました。観光客相手の物売りは、現地の通貨感覚からすると、とてもボロい商売なのです。もし、ある子から物を買ったとしても、満たされるのはその子もしくは関係者だけであり、そこには不公平感が拭えません。というわけで、自分は帰国後に、カンボジアを支援する団体(CIESF)へ寄付をしました。金額は少額です。物売りたちから色々買っていたらこれくらいの金額になったかなあ、という程度ですね。ただ、これはあくまで自分が納得するために行なったことであり、特にこうすべきなど思っていません。皆さんそれぞれの考えで、向き合ったら良いと思います。

シェムリアップとハノイの旅~準備編

  • ビザ、航空券、ホテルの手配。

シェムリアップとハノイの旅~初日

  • 移動日。
  • 成田空港~ノイバイ空港~シェムリアップ空港~ホテル

シェムリアップとハノイの旅~2日目

  • アンコール遺跡観光。
  • アンコール・トム~チャウ・サイ・テボーダ~タ・ケウ~昼食~タ・プローム~アンコール・ワット~夕食~コンビニ

シェムリアップとハノイの旅~3日目

  • アンコール遺跡観光。
  • バンテアイ・スレイ~プレ・ループ~昼食~バンテアイ・クディ~スラ・スラン~アンコール・ワット(2回目)~パブ・ストリート

シェムリアップとハノイの旅~4日目

  • 博物館見学と移動。
  • ホテルのプール~ロイヤル・インディペンデンス・ガーデン~アンコール国立博物館~シェムリアップ空港~ノイバイ空港~ホテル

シェムリアップとハノイの旅~5日目と最終日

  • ハノイ観光。
  • ホアンキエム湖~ホーチミン廟~文廟~美術博物館~水上人形劇~旧市街~夕食~ノイバイ空港~帰国

日記に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。


    シェムリアップとハノイの旅~5日目と最終日

    5日目、この日はハノイ観光です。朝食はホテルのビュッフェ。メニューの数は少ないですが、とりあえず一通り揃っています。食後は、お腹の調子がまだ復調していないので、部屋でゆっくりと過ごします。チェックアウト期限の1時間ほど前に、手続きを済ませました。この際に、空港への送迎サービスの案内があったので、申込みをしておきます。

    ホテルを出たら、少し警戒しながら歩きます。昨晩のこともありますが、2年前のホーチミンではとにかくバイクタクシーに声をかけられて面倒だったので、そのときの記憶からです。ただし道路の横断は、ホーチミンでの経験が生きており、だいたいの渡る速度やバイクとのアイコンタクトなど、わりと自然にこなせました。道を渡れずに困っている様子の観光客もいたので、2年前の経験とは言え、経験があるのとないのでは、大きな違いなのだな、と感じました。

    水上人形劇のチケットを買う前に、途中にある玉山祠に寄ります。ホアンキエム湖に浮かぶ小島のお寺で、棲旭橋を渡って入ることができます。橋を渡ると、門が見えて来るので、そこで入場料を払います。中は小さなお寺の周りをぐるっと回るコースになっています。お寺の正面では、休憩スペースがあり、ホアンキエム湖の眺めを楽しむことができます。お寺から漂う香の匂いも、心地よいです。お寺の中には、かつてこの湖で捕獲されたという巨大亀のはく製が展示されています。

    それから、水上人形劇の劇場に向かいます。ホアンキエム湖周辺は観光の中心地ということもあり、バイクタクシーやシクロの声掛けが目立ちますですね。日本人とわかると、トーキョー?オーサカ?と聞かれることが多かったです。

    そうした声掛けをやり過ごしつつ、窓口でチケット購入です。17時回のつもりでしたが、既にチケットが売り切れており、15時30分回しかないそうです。予定は狂ってしまいますが、水上人形劇は見ておきたかったので、その回のチケットを購入しました。まさかここまで大人気だったとは。

    次に目指す先は、ホーチミン廟。だいぶ距離があり、タクシーで行くのが定石なのでしょうが、前日の件もあったりするので、そういう気分になれません。というわけで、歩いて行くことにしました。ハンガイ通りを西へ進み、ディエンビエンフー通りを北西に進みます。途中レーニン像を見学しようとすると、しつこいバイクタクシーに捕まりました。断っても歩道に乗り上げて横を併走してくる、まさにホーチミンのことを思い出します。とにかく語気を強めて、絶対に乗らないことを伝えれば、諦めて去って行きます。中途半端な態度を示すと、相当しつこく付いてきます。ちなみにこうしたバイクタクシーの勧誘は、一日観光を当てにしているので、昼下がりくらいになると、しつこく声掛けされることは少なくなると思います。

    かなり長い距離を歩いたため、服の下はビショビショです。海に近いためか、シェムリアップよりもかなり湿度が高い気がします。一度汗をかくと、もう乾かないくらいの勢いです。汗だくになりながら歩いていくと、目の前に大きく開けた芝生の広場が現れました。

    観光客は思ったより少ないです。廟の手前には大きなベトナム国旗がはためいています。廟の写真を撮ろうと近づいて行ったら、突然憲兵に怒鳴られました。どうやら気づかぬうちに、侵入禁止線を越えてしまったようです。慌てて戻るもまだ怒鳴られ、さらに戻って、ここでOK?というジェスチャーをしたら、親指を立てて、グッド!というジェスチャーをしてくれました。

    すると、同じように憲兵に怒られたというヨーロッパからの観光客たちとベトナム人ガイドに声を掛けられました。やっぱ侵入禁止線が分かりづらいんですよねえ。とはいえ、ホーチミン廟はベトナム人にとって特別な場所であると、ガイドブックにも書いてありました。その一端に触れたような気分でした。

    その後は適当に別れて、次の目的地である文廟に向かいます。孔子を祭った学問に所縁のあるお寺ということで、学生らしき姿が多かったです。卒業記念?と思うような人たちもいましたが、時期的には違いますよねえ。境内は手入れされており、池や草木がきれいです。花で文字を描いているのは、面白かったです。日本の寺社ではあまり見かけない光景ですね。他にも亀の台座に石碑が乗っていたり、独特の内容が良かったです。そして、本殿から漂う線香の匂いは、安らぎます。

    廟内には、売店や土産物店が軒を連ねています。とにかく喉が渇いていたので、ペットボトル水を買いました。そしてベンチに座ってしばし休憩。それから廟内の有料トイレへ。ここへ入る自体入場料を払っていますが、トイレはまた別料金のようです。

    文廟の見学を終えたら、次は美術博物館に行きます。1階は、仏像など様々な木像や石像の展示です。まあ、わりと普通な感じですね。面白かったのは、2階、3階の展示です。展示されているのは、近現代のベトナム絵画です。原風景が南国のジャングルになるので、西洋絵画とは違った趣になってきます。その辺が新鮮に映りますね。そして、金色とか赤色を多用するなあ、とも思いました。あとは、日本人女性を描いた絵画も数点あって、興味深かったです。

    その後は、水上人形劇に向かうのですが、道を間違えて、しばらく反対方向に歩いていました。ソイタイ通りまで来て間違いに気づき、慌てて引き返します。汗だくになりながら、何とか5分前に着きました。2階に上がって改札を済ませてから、着席します。

    満員の劇場で、劇が開始します。ステージに向かって左手に、演奏する人と語り部のような人がいて、簡単に劇の内容を説明します。ただ、ベトナム語なので、話の内容はよくわかりません。のんびりとした音楽に乗せて、5分ほどの短い劇を、十数本上演します。コミカルな人形たちが水上を動き回り、時には水を巧みに使った演出があります。とはいえ、劇の内容は、派手な動きや演出もなく、全体的に単調です。エンターテインメント性を求めるより、伝統芸能を鑑賞するという文化的側面に比重を置いたほうが、楽しめると思います。あの人形を操演していること自体が面白いです。劇は、だいたい1時間ほどで終演です。

    劇場をあとにしたら、あまりに喉が渇いていたので、売店で2Lのペットボトル水を購入。このときペットボトルに付いていた指フックがなかなか便利。指に引っ掛ければ、わざわざペットボトルの口部分を手で持たなくても良いのです。思いがけないアイディアグッズとの出合いに感動しつつ、一旦ホテルに戻ります。水上人形劇の予定が1時間30分ほど早まったために、やることがありません。そこで、送迎タクシーの時間を早めてもらうことにしました。結局空港で待つことになりますが、早めに空港に着いていたほうが安心できます。

    その後は、旧市街を軽く散策。それからGreen Mangoに行って夕食をいただきます。前菜として出てきた、パンをトマトのディップに浸して食べるのが、なかなかおいしいです。最初はえっ?と思ったのですが、サンドイッチにトマトを挟みますし、見事にマッチしました。メイン料理は、クミンスチームダック。外皮はパリッとなかはジューシーでおいしいです。ハノイビールと合いますね。いい気分になってきたので、もう1本追加で2本呑みました。その後デザートを注文したら、別のウエイターさんがこれはサービスといって、もう1本くれました。さすがに3本目はん~っと思ったのですが、せっかくなのでいただくことにしました。ちなみにデザートは、バナナを揚げたものと、アイスクリームのセットです。温冷それぞれの甘さが口のなかで心地よいです。

    そこそこ酔いが回った状態で、ホテルへ向かいます。既にタクシーが待機していましたが、先ほどのビールによる尿意が既に来ていたので、トイレを借りてから出発。やはり空港の送迎は、多少値が張っても、ホテル経由でお願いしたほうが安心できますね。それでも絶対はありませんが。

    ノイバイ空港に着いたら、ドライバーにドンでチップを渡しました。残りのドンは、再両替するほどでもないので、売店等で使いきろうと思います。しかし、空港の出発ロビーはものすごい人の数ですね。国際線というより、国内線の人の数が多い印象でした。実際搭乗待合室に行ったら、混雑しているものの、出発ロビーほどではありませんでした。

    とりあえず水を買ったりしつつ、iPodを聴きながら時間を潰しました。予定より早く入ったこともあり、かなりの時間を待機で過ごしています。ただ、大量のお酒のせいで気持ち悪くなり、臥せっていたせいか、それほど待ち時間を長く感じませんでした。そして0時30分すぎ、ようやくノイバイ空港を出発です。

    機内では、さすがにうつらうつら。成田空港には7時30分に到着しました。こうして今回の旅は、終了です。


    シェムリアップとハノイの旅~4日目

    4日目の朝。いつも通りの朝食ビュッフェ。一番のお気に入りは、ジャスミンライス。さて、この日はとうとうカンボジア最後の日です。連日の遺跡めぐりですが、この日は行きません。遺跡パスは3日間なので、若干もったいない気もしますが、1日くらい遺跡めぐりではない観光をしたいです。ちなみに、フライトを少々遅くしてしまったので、若干時間を持て余しそうです。

    まず午前中は、ホテルのプールでひと泳ぎ。せっかくリゾートホテルに泊まったのですから、これはやりたかったのです。プールで泳ぐなんて、相当久しぶりですね。数十年ぶりかもしれません。浅いところが1メートルくらいで、深いところは2メートルくらいあります。人もあまりおらず、そこそこの広さなので、気持ちよく泳げました。

    空を見上げると、前2日間とは異なり、雲が一面に広がっています。この日が遺跡観光に被らなかったのは、天候に恵まれていたんだろうなあ、と思いました。やはり遺跡は青空のもとで、一層映えて見えますので、この天気だったら残念です。

    ひと泳ぎ終えたら、ホテルをチェックアウト。荷物は預かってもらいます。さっそく向かった先は、ロイヤル・インディペンデンス・ガーデン。芝生や木々が並ぶ広めの公園です。あまり人はいません。オオコウモリの鳴き声を聞きつつ、ぼけ~っと散策していると、前から近づいてくる人影がありました。学校のための寄付を募っているという青年です。寄付した人の署名を見せて、寄付を募ってきますが、丁重にお断りしたら、あっさり引き下がりました。何となくパリの署名詐欺を思い出したので警戒したのですが、ちゃんとした活動なのかもしれませんね。

    その後は、アンコール国立博物館へ向かいます。いろいろ遺跡を見てきましたが、その背景にある歴史や宗教の知識はほとんどないので、博物館の内容は楽しみです。ガイドブックによると、受付でカメラを預けるという記述がありましたが、特に必要ありませんでした。念のため確認しましたが、預けなくてよいけど展示室の撮影は駄目と言われました。

    というわけで、見学開始です。が、実はいきなり順路を間違えて、中盤の展示室から入ってしまいました。いまさら引き返すのも何なので、そのまま進みます。内部は石像の展示やスクリーンシアターによる多言語紹介など、かなり充実しています。先進国の博物館と変わらぬクオリティで、見応えありますね。遺跡めぐりのさいには、建物全体に対する視点が多く、個々の石像への着目は少なかったので、博物館で個々のオブジェをじっくり眺めるのは新鮮でした。薄そうに見える彫刻も、側面から見るとかなり分厚かったりといった、驚きがあります。

    途中、係員が親切に説明してくれたり、かなりゆっくりと鑑賞しました。それから、カフェコーナーにて、ホットエスプレッソで一服。飲み終えたあとに、空いたカップを持って行ったら、怪訝な顔をされました。確かに、あれはその場に置いておくのが自然でしたね。余計な気遣いをしちゃいました。

    少々財布が心許なくなってきたので、博物館内にあるATMで補充します。それから、ホテルの近くまで行って、前日までお世話になっていたトゥクトゥクで、空港まで向かいます。本当は8ドルなのですが、往路のタクシー7ドルを引き合いに出したら、ホテル外で待つから、ホテルコミッション分を差し引いた5ドルということで、契約しました。ちょっとグレーですが、提案したのは彼だから良いでしょう。

    10分ほどでシェムリアップ空港に到着です。余ったリエルはこのまま持っていても紙屑になってしまうので、チップとして全部渡しました。空港についてチェックインを済ませたら、カフェコーナーで一服。お昼ごはんを食べていなかったので、ハムチーズのホットサンドとアメリカンコーヒーでひと休み。

    シェムリアップ空港からノイバイ空港まで、2時間弱のフライト。到着したら、特に手荷物の受け取りもないので、早々に到着ロビーへ出ました。今思えば、これが良くなかったのかもしれません。特に送迎は頼んでいないので、タクシーを利用するつもりで、エアポートタクシーを探しました。すると、手招きをするタクシーのドライバーが。何か嫌な感じを覚えつつも、他に乗り場らしき場所は見当たらず、そこへ向かいます。で、エアポートタクシーと書かれた車体や料金表を説明し、乗車して出発。

    すると、男が一人乗り込んできました。最初は普通に話していましたが、怪しすぎます。とりあえずタクシーはハノイ方面に向かっているようですが、不安しかありません。最初はツアーとかの押し売りかと思いましたが、違いました。ドルしか持ってないと言うと、ドンで支払ってくれ、と言われます。言われるがままに、ATMでキャッシング。そのとき同行した男が、明らかに数桁多い金額を勝手に指定しました。その後車内でドンをその男に一瞬手渡した隙に、だいぶ抜かれました。明らかに薄くなってます。その後もドルを見せろとか日本円を見せろとか言ってきますが、様子を見ながら断固拒否。一応繁華街に入っているため、手荒な真似はできないはずなので。

    その後ホテルに着いたというので、降車。降りた途端、さっきまで恫喝してた男が笑顔になるのが腹立たしいです。自分の泊まるホテルは市内に複数のホテルを持つグループホテルなのですが、予想通り別のホテルへ運ばれていました。ホテルの人がタクシーを手配してくれて、正しいホテルへ案内してくれました。

    ウェルカムドリンクをいただいて、チェックイン手続き。さっきまで怖い目に合っていたので、ほっと落ち着きます。部屋に着いたら、まずは被害額の確定をします。桁をよく把握していなかったので、数万円なのか、数十万円なのか、よく分からないのです。カード会社に電話して、キャッシング記録を確認してもらったところ、4万円程度の被害額でした。手痛い金額ですが、それでも数十万円の被害額とならず、安心しました。ものは考えようですが、それでも怪我をすることなく、数万円の被害で済んだことは、不幸中の幸いだったと思います。

    ただ、そこへ追い打ちをかけるように、お腹の調子が芳しくありません。思い当たるのが、前日に飲んだフルーツシェイクの氷です。何か菌を取り込んでしまったかなあ……。色々と残念な気持ちを抱えつつ、ハノイ初日の夜は更けていきました。


    シェムリアップとハノイの旅~3日目

    3日目、この日もホテルで朝食ビュッフェをいただきます。それほどメニュー数があるわけではないので、だいたい前日と同じようなメニューとなりました。

    さて、この日も遺跡観光です。特に不満もなく、良い感じだったので、昨日と同じトゥクトゥクで出発です。今日の目玉は、バンテアイ・スレイ。前日までに見てきた遺跡は灰色でしたが、こちらの遺跡は赤茶色。日の当たる午前中が見頃です。場所はシェムリアップから40kmほどの距離にあり、トゥクトゥクで1時間くらいの移動になります。

    最初は、ちょっとした幹線道路っぽいところを走って行きます。周りにはほとんど建物は見えません。真新しい数階建てのビルが1軒見えましたが、どこかの援助で建てられたのでしょうね。大きめの道を抜けたら、ローカルっぽい道に入ります。すると、たくさんの出店が軒を連ねる通りに出ました。どちらかというと、観光客向けっぽい感じです。特に観光スポットはない様子ですけど、郊外の遺跡に向かう人たちが、立ち寄って買うのでしょうか。

    さらに進んで行くと、完全にローカルな地元の集落っぽいところを通ります。住居はとても簡素な小屋がほとんどで、各家の前には石のかまどがありました。クーラーやコンロと言ったものはないのでしょうね。そんな中時折ちょっと豪華な一軒家が見えたりして、貧富の差が垣間見えます。アジア最貧国と言われるカンボジアですが、言葉で聞くより、こうした集落を目にすることで、深く実感しました。しかし、小さな子供たちは裸で楽しそうに遊んでいるし、諸々の活気はあるように思います。

    最後、上り坂を少々進んだところで、バンテアイ・スレイに到着です。人気の遺跡だけあって、ビジターセンターはかなり近代的です。郊外の遺跡ですが、こちらは遺跡パスで入場できます。入場するとしばらく道なりに歩いていくのですが、ここでは高校生くらいの少年が、ガイドブックを1ドルで売ってきます。年齢のいった分、これまでの小学生くらいの子供たちとは違って、売り込みがしつこいですね。少し語気を強めにはっきり断ると、微妙に悪態をつくので、ちょっとイラッときます。でも、断らずに相手にしてない風の青年は、ずっと横に付かれていました。

    彼らを振り切り、進んだ先に見えてきたのが、赤茶色の遺跡。ちょうど太陽の光が当たって、いっそうその色合いを引き立たせています。門をくぐり参道を進んで行くと、回廊が見えてきました。中央祠堂の付近は立ち入り禁止になっています。経蔵を含め、とても装飾の彫が深くて細かく、美しいのですが、間近で見ることはできません。ちなみに、東洋のモナリザと呼ばれる美しいデバター像があるはずですが、結局どれがそうなのか、よくわかりませんでした。特に標識で案内が出ているわけでもなく、皆が群がっている場所があるわけでもなく。しかし、太陽に染まる赤茶色の美しい遺跡は、それだけで見に来た甲斐がありました。

    帰り際、欧米系の女性3人組に写真を頼まれて撮影。それから出口に向かうのですが、土産物通りを通らないと抜けられない作りになっています。こういうのは正直面倒くさいなあ、と思います。

    バンテアイ・スレイの見学を終えたあとは、シェムリアップ方面に戻ります。ちょうど小学校の下校時間のようで、制服を着た子供たちがたくさん道路にいます。小学校らしき建物も見えました。

    次に向かった遺跡は、プレ・ループ。遺跡の石の隙間から、ところどころ草花が咲いており、きれいです。色鮮やかな花は、荒涼とした遺跡に、文字通り花を添えますね。こちらの遺跡はたくさんの経蔵があり、上から見下ろすとなかなか壮観です。地上正面には、他の遺跡では見かけなかった石槽があったりして、興味深かったです。ちなみに、ここには本を売る子供がいました。一定範囲を越えると付いてこないので、ゾーンみたいのがあるのでしょうか。

    昼ごはんは、再びドライバーの案内で、どこかの食堂へ。昨日の食堂とは違い、席数も少なく静かな雰囲気。いただいたのは、クメールカリースープ(ポーク)とフルーツシェイク。日本でお馴染みのカレーとはちょっと違い、上手く表現できませんが、東南アジアてきな味です。それなりに辛くて、汗をかきながら食べました。そしてフルーツシェイクはおいしかったのですが、氷が入っていたので、お腹を壊さないか少し不安です。自分はわりとお腹弱いほうなので。

    続いて向かった先は、バンテアイ・クディ。入口の係員と、日本人か?的な感じで軽く会話しました。遺跡自体はわりと小さめ。ナーガの欄干を抜けたあとは、ちょっと入り組んだ迷路みたいになっていて、面白かったです。上智大学による発掘調査の標識などもありました。それから、中国語を話すバックパッカー風の女性に写真を頼まれて撮影したりしました。ちなみにこの遺跡、久しぶりに勝手ガイドに会いました。あちこちにいるのかと思いきや、意外と会わないものですね。特にガイドしてもらう気もないので、ノーセンキュー。帰り道、ガイド料を要求する勝手ガイドと、笑いながらオークン!オークン!(クメール語でありがとうの意)を小走りに去る二人組の欧米系の男性旅行者がいました。欧米っぽい!となぜか感心しました。

    続いては、スラ・スランへ。向かう途中、少女からブレスレットの売り込み。いらないと言っても、ただで良いよと、言って肩に乗せてきます。振り払ったら地面に落ちちゃって、何でそんなことするのー、と言われちゃいました。拾って少女の手に戻してあげて、さよならしました。最後は普通にあいさつしてくれました。でも、ただほど怖いものはありません。

    スラ・スランから見渡す池は絶景でしたね。池を囲む一面のジャングルと、水面に映る青空と雲が、まるで巨大な鏡を見ているようで、良かったです。

    その後は再びアンコール・ワットへ。もう一度じっくり見たいなあ、と思ったのです。やはりアンコール・ワットは、アンコール遺跡群の中でも、特別なオーラを感じます。2回目は裏参道から入ります。1回目とは違う眺めが新鮮です。人の流れも少なく、落ち着いた空気が良いですね。ちなみに、ここの入場ゲートでも日本人か?てきな会話を交わしました。似たようなことは続きますね。

    第1回廊と第2回廊を中心に、のんびりと回りました。2回目ということもあり、あれこれ見て回るより、アンコール・ワットの空気を感じるようにしました。というわけで、1時間をわりとぼーっとして過ごしました。世界の多くの寺院や教会を訪ねてきましたが、不思議とどこも心の安らぎを得られます。この辺は、人類共通の感覚のようなものが、あるのでしょうね。

    この2回目のアンコール・ワット見学をもって、本日の遺跡見学は、終了です。16時すぎにホテルに戻って料金の精算。昨日の分はホテルチャージにしましたが、今日の分は現金支払いにしました。25ドルとチップ3ドル。25ドルにはホテル側のコミッションが入っています。ホテルでの休憩時は、NHKワールドプレミアムでおかいつとかを見ていました。

    18時すぎ、パブストリートを目指して出発です。ホテルからパブストリートまでは、1.5kmくらいで、そこそこの距離があります。とはいえ、トゥクトゥクを使うほどでもないので、歩いて行きました。道は、シヴォタ通りをひたすら南に進みます。途中、トゥクトゥクのドライバーに声を掛けられますが、それほどしつこくありません。

    そして歩行事情ですが、シヴォタ通りはだいたい信号があるので、それに従って渡って行けば良いです。少し大きめの交差点などタイミングが分かりにくい場合は、周りの様子や車の様子を見てたら、何となくわかると思います。信号がない場所を渡りたいときは、往来する車両を見ながら、ゆっくりと渡ります。ホーチミンなどと同じ感覚です。交通量はこちらのほうが少ないので、ホーチミンやハノイでの横断経験があれば、問題なく渡れます。そうして、シェムリアップ州病院まで来たら、左に行きます。

    だんだんパブストリートが近づいてきます。雰囲気もツーリスティックになってきました。地元の人より、観光客の数のほうが多いです。そしてついにパブストリートの看板が登場。さっそく向かった先は、チャンペイ。カンボジア料理が食べられる、現地価格に対して少しお高めのレストランです。注文したのは、シュリンプケーキとアモック。シュリンプケーキは海老のすり身を唐揚げにしたもので、普通においしかったです。一方アモックは、想像した味と違い、かなり油っこいです。ちょっと自分の口には合わなかったですね。後で調べたところ、このアモックという料理は、中に入れる具材など店によって味付けがかなり異なるそうです。さっぱり系のアモックもあるそうで、そちらでしたらイケたかもしれません。ビールは、Angkorを2杯。最初スペルが似ているAnchorを頼みそうになりました。18ドルでTIP1ドル。

    食事を終えたら、ぶらぶらと散策。オールド・マーケットの軒先を軽く眺めます。とはいえ、特に買い物をする気はなかったので、早めに切り上げました。帰ろうと思ったら間違えてシェムリアップ川を渡ってしまい、センターナイトマーケットに出てしまったりとハプニングはありましたが、21時ごろ無事ホテルに戻りました。

    ビール2杯でほろ酔いだったので、明日の予定を立てつつ、23時ごろには就寝しました。


    シェムリアップとハノイの旅~2日目

    2日目、7時すぎに起きて、ホテルで朝食。ビュッフェ形式でメニューはそこそこの数があります。外のテラスにある屋台では、オムレツを焼いてくれました。それからフロントでトゥクトゥクの手配をします。とりあえず1日チャーターにしました。

    さっそくアンコール遺跡めぐりに出発です。東南アジアらしく、ホテル内は冷房がガンガン効いてて涼しいですが、外へ出るとむわっとした暑さです。ただシェムリアップは、ベトナムほどの湿気は感じませんでした。内陸だからでしょうか。そして今回お世話になるトゥクトゥクのドライバーさん。名前を聞いたのですが、よく聞き取れず、結局分からず終いです。赤い服と車体の「14」が目印です。

    まず向かった先は、チケット販売所。遺跡パス(3日間)を購入します。お値段は40ドル。購入の際に、顔写真が必要になりますが、窓口の横に備え付けのカメラがあり、大した手間もなく手続きが完了します。

    それから、アンコール・トムへ向かいます。しばらく走ると、南大門の手前に橋が見えてきました。橋には多くの神々の像らしきものが並んでおり、アンコール遺跡を感じさせます。周りは見渡す限りのジャングルで、その中に遺跡がポツリポツリとある感じです。道はあるけど、周りにあるのはジャングルや遺跡だけ、という景色は、周りは家だらけという普段の光景と対照的で、面白かったです。

    南大門から真っ直ぐ北へ進むと、バイヨンが見えてきます。さっそく散策します。入口っぽいところに、水色のワイシャツを着た係員がいるので、遺跡パスを提示します。遺跡内は特に順路はないので、自由に歩き回ります。まずは第一回廊をうろうろしていると、青年に声を掛けられました。写真を撮ってあげるよ、と言い、その後は勝手にガイドを始めました。途中で中国人の女の子2人も合流。壁に彫られたさまざまなレリーフや、観音菩薩の四面塔を堪能です。観音菩薩の像との対面写真が取れる窓枠も行きました。やはり、第2回廊から眺める、観音菩薩の四面塔の並びは、圧巻ですね。これぞバイヨンという光景でした。

    ちなみに勝手ガイドの要求額は5ドル。2ドル払うと言うと、学校に行くには5ドルじゃないと足りない、と言ってきます。その後3ドルと言ってきたので、2ドル要らないなら払わないよ、と言ったら、2ドルを受け取りました。ちなみに合流した子たちはいつのまにか消えていました。

    続いて、大仏を見た後は、バプーオンへ。長く伸びる空中参道が良い雰囲気です。空中参道を抜けると、さっそく遺跡散策。バイヨンのときはあまりきつい階段はありませんでしたが、ここは結構急で長い階段があります。多少息を切らせながら、中央祠堂のあるテラスへ。空中参道を見下ろす眺めは壮観です。そして周りを囲むジャングルの広さもすごいですね。ちなみに、ここには本を売り歩く少年がいました。かなり押しが弱かったけれど、売れているのかな。

    次のピミアナカスは、あまり時間がなかったので、散策はせずに素通り。それから象のテラスへ行きました。たくさんの象の像が、鼻で柱を作っています。そのままテラスを北に進んでいくと、ライ王のテラスに着きました。通路を歩きたかったのですが、一方通行なのでテラス側からは入れないようです。その後は道なりにテラスを出ると、土産屋やレストランのある通りになります。一服しても良かったのですが、待ち合わせ時間をちょっと過ぎているので、断念。

    北大門でドライバーと合流したあとは、幾つか小さな遺跡めぐりへ。まずは、チャウ・サイ・テボーダです。入口に向かおうとすると、少女から絵葉書の売り込み。片言だけどきれいな日本語。何か見たことあるんだよなあ……と感じたのですが、旅行前にネットで見たカンボジア旅行記に出ていた気がします。なかなかかわいい女の子でした。

    肝心の遺跡は、かなり小さく5分もあれば見られる大きさ。遺跡内でも物を広げて売っていましたが、特に声を掛けられることもなく。その後の経験も含めて、商品を持ち歩いてる売り子はもちろん積極的に声掛けするけど、物を広げて売っている売り子は存外静かです。

    続いては、タ・ケウ。こちらはそこそこの大きさで、階段も結構急です。遺跡内では幼い姉妹が遊んでおり、微笑ましかったです。そして、上から見下ろす景色もまた素晴らしいですね。ほんと遺跡以外はほぼジャングルなんだなあ、と強く感じます。一方足元のほうを見ると、遺跡の屋根部分を見ることができ、これもなかなか面白い眺めでした。

    その後は連れて行ってもらった食堂にて、LokLak(チキン)をいただきました。玉ねぎがちょっと強くて苦手でしたが、美味しかったです。客はほとんどが旅行者で、観光客御用達の食堂みたいです。ちなみに、あまりに喉が渇いていたので、2Lの水を頼んだのですが、さすがに多かったです……。満腹のお腹に少しずつ流し込んでいると、ふいに辺りが暗くなりました。間もなく轟音とともに、そのすごい雨。スコールです。数分もしたら、太陽が顔を出し、晴れてきました。

    次はタ・プロームへ。今回楽しみにしていた場所のひとつです。人気の遺跡だけあって、駐車場とかがある入口部分はかなり混雑していますね。さっそく散策です。最初はある程度順路が決まっており、道なりに進みます。するとさっそく遺跡に絡みつく巨大な木の根が現れました。最初に見たところは、ちょうど後ろが修復工事中でいまいちでしたが、少し奥で見たのは雰囲気バッチリでした。まさにラピュタです。ラピュタっぽいと言われている遺跡はベン・メリアですが、こちらも十分堪能できます。色々眺めながら進んでいたら、最後は西大門に出てしまいました。慌てて、もとの出口へ逆戻り。ううむ、自分の方向感覚はあてになりません。

    続いてはいよいよアンコール・ワットに向かうのですが、雨が本格的に降ってきました。一面の雨雲が空に広がっており、先ほどのスコールのように数分間で止みそうにありません。トゥクトゥクも雨天バージョンに換装です。

    とりあえず小雨になってきたので、軽くアンコール・ワットを散策します。でも、青空じゃないとやっぱり映えないですね……。また明日来るつもりで、軽めに散策していると、いつの間にか雨が上がりました。というわけで、散策続行です。門を抜けて参道を進み、西塔門テラスへやって来ました。空も少しずつ明るくなっており、雨の心配はもうなさそうです。

    まずは第1回廊をぐるりと回ります。様々なレリーフが壁一面に彫られています。知識がないため、詳しい内容はわかりませんが、それでも何となくの雰囲気は伝わります。ナーガを綱引きする人々や、馬車、ジャングルなど、いろいろなシーンが描かれており、きちんと背景を知った上で鑑賞すれば、より楽しめるのでしょうね。そして柱を見ると、デバター像がたくさんあります。ガイドブックに書かれていた通り、皆がよく触るためか、乳房の部分がテカテカに輝いています。

    続いて第2回廊へ。廃仏毀釈によって首を切り落とされた仏像が並びます。内側に進むと、第3回廊とそれを囲む中庭があります。ここでのんびりするのも落ち着いて良いですね。中庭から見た回廊の内壁には、6体のデバター像がそれぞれ微妙に異なった装飾をしており、面白かったです。

    その後は、第3回廊へ向かいます。回廊は上に進むたびに狭くなるので、少し並ぶことになります。トゥクトゥクのドライバーから傘を借りていたのですが、第3回廊には持ち込めないので、受付で預けます。そして、かなり急な階段を登って、第3回廊に到着しました。第3回廊は何と言っても眺めが素晴らしいです。中央祠堂には仏像が鎮座していました。

    第3回廊を下りる頃には、少し日が差してきました。そして第1回廊を出る頃には、青空が広がっていました。さっそく聖池の前に行き、池に映るアンコール・ワットを望みます。アンコール・ワットの定番の光景ですね。

    その後はトイレへ。アンコール・ワットの東側に新しいお寺があるのですが、その近くにあります。基本有料ですが、遺跡パスを持っていれば無料で利用できます。

    アンコール・ワットに戻ってきたあとは、思いがけず猿たちと遭遇しました。ヒンズー教の遺跡で猿とは、ハヌマーンを彷彿とさせて良いです。遺跡の神秘的な雰囲気に、花を添えてくれます。それから経蔵にある森本右近太夫一房の墨汁落書きを見たりして、アンコール・ワットを後にしました。やはり、アンコール・ワットは、他の遺跡と比べて、圧倒的に壮大でしたね。

    今日の遺跡めぐりはここまで。アプサラディナーショーの誘いもあったけど、お断り。17時ごろホテルに戻って、遺跡散策の疲れを癒します。

    休憩を終えて、19時ごろ外へ出ます。近くのレストランに行きたいのですが、道に迷ってなかなかたどり着けません。その途中で立ち寄ったプレアン・チェーは、闇のなかに明るく浮かび、厳かな雰囲気を感じさせて良かったです。大通りを外れると、街灯がほとんどないので、真っ暗になり、ちょっと怖いです。治安はそれほど悪くなく、実際不安に感じる場面はありませんでしたが、知らない土地での暗い道は落ち着きません。

    そして何とかトンレ・チャックモックに着いたのですが、もうすぐ閉店間近。でも、ここから新しくレストランを探す気合もないので、急ぎながら食べました。ビュッフェスタイルでなかなか美味しかったのですが、如何せん残っている客が少なくて、後片付けモードなので、心理的にゆっくりと食べられません。ん~、道に迷わなければ、もう少し落ち着いて食べられたのに。

    その後は、ホテル近くのコンビニであるトライアングルマートにて、地ビールAngkorとおつまみスナックを購入しました。部屋に戻ったあとは、NHKワールドプレミアムを見ながら、晩酌。23時ごろ、就寝しました。