小笠原の旅~まとめ

2017年7月22日から28日にかけて、小笠原諸島の父島周辺を旅行してきました。2017年夏の旅先は、海外の候補も幾つかあったのですが、飛行機代が想像以上だったり、要調査事項が残っていたり、その他諸々の理由で頓挫。そこで急浮上してきたのが、小笠原です。以前からいつか行きたいと思っていましたし、海外旅行と同程度の日数が必要、職場の日程とおがさわら丸の就航日程がちょうど合う、と言うこともあり、小笠原行きを決めました。

最初に確保すべきは、島への足となるおがさわら丸の乗船券。夏休みシーズンで繁忙期でしたが、ゴールデンウイーク明けの5月20日に予約したので、普通に特一等寝室を取れました。続いて、宿の確保です。そこそこ軒数はありますが、宿泊予約サイトには一切登録されていないので、一覧して比較することが難しく、1軒ごとに調べる必要があります。幾つか調べて、シングルルームのある民宿ささもとさんを予約しました。

後は、島でのアクティビティ予約です。今回のおがさわら丸の就航スケジュールは、父島滞在が1日多いパターンです。なので、中3日を丸ごと使えるので、そこをダイビングに当てました。幾つかホームページを見比べて、Deep Blueさんを予約。理由ははっきり覚えていませんが、フィーリングが大きいと思います。

あと、ナイトツアーにも行きたいので、到着日におがツアーさんを予約しました。陸でのアクティビティはそこそこ種類があり、行きたいツアーとスケジュールのマッチングは、少し調整が必要になるケースもあるかな、と思いました。宿と同じく、詳細を一覧して比較できる場所がないので、それぞれ調べる必要があります。

宿もツアーも、小笠原の観光のホームページに、一覧や最新状況が載っているので参考にはなるのですが、最終的な詳細は個別に要問合せなので、宿泊予約サイト等に慣れていると、少し手間取ります。

旅行中の天候は概ね良好で、小笠原を満喫することが出来ました。往路は海況もかなり穏やかだったようで、知らずに飲んでいた期限切れの酔い止め薬でも船酔いしませんでした。しかし、ちょうど自分たちが帰った後に台風が直撃して、おがさわら丸も欠航になったので、1便ずれていたら危なかったですね。そして1つ残念だったのは、この台風の影響か、大物揃いのケータ諸島には行けなかったことです。次回のお楽しみですね。

小笠原の旅~初日

  • 移動日(おがさわら丸)
  • 出港~昼食~夕食~夕焼け~スターウォッチング

小笠原の旅~2日目

  • 大村集落の散策、ナイトツアー
  • 朝食~入港~大村集落散策~大神山~夕食~ナイトツアー

小笠原の旅~3日目

  • ダイビング
  • 朝食~ダイビング~夕食~スターウォッチング

小笠原の旅~4日目

  • ダイビング
  • 朝食~ダイビング~夕食

小笠原の旅~5日目

  • ダイビング
  • 朝食~ダイビング~大村集落散策~夕食

小笠原の旅~6日目、最終日

  • 三日月山登山
  • 朝食~ウェザーステーション展望台~三日月山展望台~かがや亭~とびうお桟橋~大神山公園~出港~夕食~スターウォッチング~朝食~昼食~入港

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。


小笠原の旅~6日目、最終日

朝食をいただき、チェックアウトを済ませます。食堂で朝食をいただいたら、そこで精算する形式。なので、鍵を返すタイミングを逃してしまい、後で返しました。本当は荷物を持って外へ出る際に返しておくべきでしたが、しばらく部屋で寛いだこともあり、忘れていました。

ここ数日は海をメインに楽しんできましたが、この日は山の方を楽しみたいと思います。まず向かった先は、ウェザーステーション展望台方面。途中まで路線バスが出ていますが、歩いてでも行ける距離です。なので、歩いて行きました。

大村集落の裏手から出ている坂道を登っていきます。高いところに来ると、一面緑でほとんど建物はなくなります。10分ほど登るとウェザーステーション展望台への分岐があるので、そちらへ入ります。

ここも普通に車が通れる舗装道路なので、歩きやすいです。途中、戦跡である大村第二砲台跡があったので、見学しました。森の中へ入っていくのですが、中は湿っぽくて虫が多く、まさにジャングルと言った感じです。油庫は建物がきちんと残っていますが、兵舎等は基礎部分しか残っていないので、ほとんどわかりませんでした。

森から出ると、目の前には父島テレビ中継局の鉄塔がありました。現在はテレビは全てケーブル化しているそうです。

 

そこからもう少し進むと、ついにウェザーステーション展望台に着きました。標高は200メートルほどですが、父島の森、海岸、海を見渡すことが出来ます。多少標高が高いせいか、風が若干冷たくて、気持ちいいです。せっかくなので、パノラマ写真にも挑戦してみました。

続いて、三日月山展望台も目指してみます。ウェザーステーション展望台の裏手から遊歩道が伸びているので、そこを進んでいきます。山の上と言うこともあり、先ほどの森の中のような湿っぽさはなく、気持ちよく歩けます。両脇を木々に囲まれている部分が多いのですが、時折低木になって眺望が開ける部分があり、ダイナミックな断崖絶壁や落石の跡を見ることができます。ムニンヒメツバキといった固有種も見られて良かったです。この遊歩道、なぜか他に歩いている人はいなくて、独り占めすることができました。

しばらく進むと東屋があり、そこでひと休み。近くに洞窟みたいな入口がありましたが、戦跡なのでしょうか。特に案内はありませんでしたが。

休憩を終えて、さて歩こう、と思ったら、すぐ先が三日月山展望台でした。大村集落や二見港、父島の森を見渡せます。南国のジャングルっぽさも感じさせてくれる森で、緑も濃くて見ていて気持ちいいですね。

眺望を満喫した後は、麓へ戻ります。やはり標高が下がると暑さを感じます。往きに見過ごした聖ジョージ教会の佇まいを見て、それから昼食へ。

何となく気になっていたかがや亭にて、冷やし中華をいただきます。本当はラーメンを食べたいと思っていたのですが、この暑さに負けました。店内のカウンター席に座れたので、冷房の効いた中、おいしくいただきました。もう少し遅れたら、室内席には入れなかったかも。

一旦民宿へ戻り、干していたダイビング器材を梱包します。この時に返しそびれていた鍵を返しました。

その後はまだ時間があるので、海岸線に沿って、これまで足を伸ばしていないところまで歩いてみます。海洋センターまで行きたかったのですが、さすがにそこまで往復している時間はないので、とびうお桟橋のところで折り返し。とびうおの日時計があり、概ね正確な時間を指していました。

これと言った珍しいものはありませんでしたが、知らない道を歩くのは楽しいですね。ローカル感のあるお弁当屋さんや小さなグラウンド、海に注ぐ小さな川などが、少し印象に残りました。

まだ時間があるので、大神山公園でひと休み。あまりに暑くて、農協スーパーでチョコアイスを買いました。う~ん、生き返る。

送迎時間が近づいてきたので、民宿に戻ります。送迎先である二見港を通り過ぎるのは複雑な気分。ただ、ダイビング器材などの荷物があるので、一旦民宿まで戻らなくてはなりません。

民宿から二見港へ着いたら、窓口で乗船券を引き換えます。ダイビング器材は迷いましたが、往路と同じく預けることにしました。受付は客船ターミナルの裏手にあります。

 

乗船時刻になったら、おがさわら丸に乗船します。往路と同じく、部屋は窓側の端っこでした。実質1人部屋になるので気楽で良いです。のんびりと寛ぎたいところですが、出港時には有名なお見送りがあるので、屋外デッキへ出ました。ここで偶然にもダイビングでご一緒した方々と遭遇しました。

二見港の桟橋では、太鼓の演奏があったり、賑やか。子供たちは元気にお別れの挨拶をしています。やがて出港時刻になり、徐々に港を離れていくおがさわら丸。そこに十数台のボートがおがさわら丸と併走します。お世話になったダイビングショップであるDeep Blueさんのボートも見つけることが出来ました。お別れの挨拶は「いってらっしゃい」。遠いところですし、なかなか気軽に来ることは出来ませんが、また帰ってきたいですね。最後まで粘って併走していたのはボートではなく、1台の水上バイクでした。その勇姿にデッキからは歓声が上がっていました。

ボートの姿が見えなくなった後は、小笠原諸島をしばらく眺めます。それから徐々に人が少なくなってきたので、自分も部屋に戻ることにしました。テレビを見ながらダラダラと過ごします。途中で売店に行き、お土産を物色。贅沢島レモン、と言うグミ菓子を買いました。程よい酸味と甘さで、個人的にお気に入り。個別包装されていたので、職場でも幾つか配りました。

そして夕食の時間になったので、レストラン父島へ向かいました。この日の夕食に選んだのは、温玉カレーライスとサラダ。やはりどこかのタイミングで食べたくなりますよね、カレー。

食後は屋外デッキに行きましたが、雲が多かったので、夕焼けは諦めて部屋に戻りました。夜になったらスターウォッチングのため、再び屋外デッキへ。雨がパラついたりしていて天気はいまいちでしたが、一応星空を楽しむことが出来ました。往路と違い、月が出ていたので、海面に映る月明りを撮ってみます。撮影したときはいい感じに撮れたつもりでいましたが、後で見ると光がとても弱いです。Photoshopで調整して、良い感じになりました。

部屋に戻ったら、22時過ぎに就寝して、6時くらいに起床した気がします。昨日の昼間に軽く汗をかいたので、シャワーでも浴びるつもりでしたが、結局浴びないまま日を跨いでしまいました。

目は覚めたものの、あまりお腹が空いていなくてグダグダしていたら、レストランの時間が終わってしまいました。と言うわけで、売店に行ってジャムパンとオレンジジュースを購入。朝ならこれで十分かもしれません。売店に行ったついでに屋外デッキへ出たら、遠くにタンカーが見えました。それ以外は何も見えず、海の広さを感じました。

程なくして昼食の時間です。今回の航海最後の食事は、牛丼と味噌汁にしました。

ここまで長い船旅でしたが、ついに東京湾に入りましたので、屋外デッキに出て景色を楽しみます。空を見上げると、飛行機が忙しなく飛び交っています。やがて海ほたるやアクアラインが遠くに見えてきて、そこを越えると港湾施設などが間近に見えてきました。遠くにはスカイツリーのシルエットも浮かんでいます。

お台場やレインボーブリッジが見えてくると、もう到着直前ですね。船室に戻って下船準備に入ります。あっという間に入港して、下船アナウンスが流れました。荷物を持って階段を下り、タラップを下って、24時間ぶりに陸の上に立ちます。見慣れた竹芝桟橋の姿を見えてくると、本土に帰ってきたことを実感しました。こうして小笠原の旅は、完了です。


小笠原の旅~5日目

今日はダイビングの最終日です。一応体調は回復した感じ。昨日思いきり船酔いしてしまったので、今日の3本目は弱気です。もともと3本目は疲労感が大きいですし。いつも通り朝食をいただいた後、佐藤商店へ昼食を買い出しに行って、部屋で準備を済ませて、出発です。

 

この日の1本目のポイントは、西島大岩。マスクをつけるのを忘れたまま飛び込んだり、途中でフィンが外れたり、何か準備に集中力を欠いた感じで反省。一応亀ペースながらも15年くらい潜っているおかげで、リカバリは落ち着いて出来ます。海中の様子は、とにかくアカヒメジの群れがすごいです。どこからやって来るんだ、というくらいに、アカヒメジの群れが途切れません。ちょっと離れて撮影していたら、近くを通ってくれて、内臓フラッシュの光が届いたので、きれいに撮れて良かったです。

他にもネムリブカやホウセキキントキ、アジアコショウダイを見られました。流れに逆らって進むスタイルだったので、エアの消費が思ったより多くて、残圧30でした。

2本目のポイントは、ひょうたん島南。ウメイロモドキやキボシスズメダイの群れが、サンゴ礁の周りを舞うように泳いでいます。賑やかで楽しい光景です。一方で深いところから、中層域を泳ぐ魚の群れや、ダイバーの吐いた泡が登っていく光景を見ていると、海の広さを感じますね。

 

他には、小笠原特有の黒いクマノミを見られました。一般的に見られるクマノミは赤っぽい色をしていますが、小笠原のクマノミは黒いのです。一応同じ種となっていますが、将来的には別種となる可能性が高いそうです。まさに進化の途中を見ているのですね。他にもノコギリダイの群れや、ハナミノカサゴに出合いました。ハナミノカサゴは、その優美さからつい写真に撮ってしまいますね。ちなみに1本目の残圧30を意識して、2本目は動きを抑えた結果、残圧80でした。ちょっと慎重すぎたかも。

今回は酔い止め薬が効いていそうで、3本目もいけそうでしたが、昨日の悪いイメージが拭いきれないので、万全を期して船上待機にしました。ジニービーチを眺めながらのんびりと海上を楽しみます。

さて、小笠原でのダイビングは、これでお終いです。港に戻った後は、一旦民宿に戻って休憩。体力は全然余っている感じで、これなら3本目いっても良かったのでは、と少し後悔しました。

16時ごろ、ショップへ行き、ログ付けと精算を行いました。まだ日も高いので、大村集落をぶらぶらとお散歩。大村海岸に行ったら、再びミズナギドリの放鳥の現場に立ち会うことが出来ました。

民宿に戻ったら、夕食をいただきます。今日は胃も元気なので、手羽先に春巻き、お刺身など、がっつり食べました。部屋に戻って何気なくテレビを点けたら東京MXでミルキィホームズが放送していて、小笠原が東京都であることを改めて実感しました。

その後は軽くスターウォッチングして、明日の予定を考えながら、就寝です。あまり疲れていないせいか、ちょっと寝つきが悪かったです。


小笠原の旅~4日目

朝食をいただき、準備を済ませたら、この日もダイビングへ向かいます。

  

1本目のポイントは、西島北。名前の通り、西島の北にあります。さっそく潜っていくと、ホウセキキントキの群れがずっと流れていて、圧巻です。キンメモドキも目の前一面に広がり、カーテンみたいです。他にも数匹のツバメウオの群れが舞う姿や、イセエビを見ることができました。

  

2本目のポイントは、昨日も潜った閂ロックです。水底を見ていると、ものすごいスピードで泳いでいくイルカの親子を見ることができました。ダイビングでイルカを見たのは初めてなので、嬉しかったです。潜っている最中はイルカだと気づかず、猛スピードで泳ぐサメかと思っていました。他にも3匹が連なって泳ぐエイや、ギンガメアジ、イソマグロなどを見られました。

2本目を終えたところで、体調がすこぶる悪いです。昼食用に買ったおにぎりも喉を通らず、3本目は見送ることにしました。その後、思いきり吐いてしまいました。確実に船酔いですね。後で確認したところ、飲んだ酔い止め薬が2年前に期限切れしていました。昨日飲んだ分は、箱が違うので大丈夫でした。

港に戻り、民宿に帰った後は、ベッドで横になります。2本しか潜っていませんが、昨日より体調が優れません。夕食の時間になっても胃の調子が戻らず、昨日までは嬉しかったボリュームたっぷりの夕食が、ちょっと重くてもったいなかったです。

と言うわけで、早々に就寝しました。


小笠原の旅~3日目

さて、この日からダイビングです。朝食は7時からで、出発は8時30分なので、準備に余裕が持てます。港まで近いので、良いですね。昼食は、近所にある佐藤商店にて、おにぎりを2個買いました。小笠原のダイビングは、ショップに注文してもらう形式ではなく、持参するスタイルのようです。

今回お世話になるのは、Deep Blueさんです。港に着いたらさっそく出港です。ゲストダイバーは自分を含めて4名。二見港から北へ向かいます。西島を過ぎたあたりで、一旦停まり、ドルフィンスイム。しかしイルカは泳ぎがとても早く、飛び込んだ頃にはすっかり見えませんでした。しかし、シュノーケリングは毎度水が入ってしまい、苦手です。

  

最初のポイントはスモール。弟島沖にあります。クマザサハナムロの大群が視界を覆い尽くし、そこをヒレナガカンパチが泳いで行きます。岩場にはアカイセエビも見られました。泳いでいるアオウミガメもいましたね。

次のポイントへ移動しながら水面休憩。空模様は曇天。島の方を見ると、スコールが降っているようで、すっかり灰色になっています。

  

2本目のポイントは、閂ロック。南島の傍です。水底を泳ぐ2匹のエイやネムリブカ、ギンガメアジなどを見られました。砂地もきれいでしたね。海草もたくさん生えていて、その中にアオウミガメがいました。ダイバーたちが周りを囲んでも、気にせずムシャムシャと海草を食べています。ひとしきり満腹になったのか、最後は颯爽と泳いでいきました。このダイブは、最大深度は28メートルで、比較的深くまで潜りました。

南島の傍で昼食休憩。浅場で砂地だと、海が明るい青に染まって、南国の感じが高まりますね。海の上を見渡すと、ポツンと切り立った岩があり、根元が波に侵食されているので、まるで浮いているように見えて、楽しいです。

  

さて、3本目のポイントは、沖二子岩。さっそくウメイロモドキの大群が迎えてくれます。それからイセエビを見かけたり、ミナミイスズミやヨスジフエダイの群れにも出合いました。他にもエイやアオウミガメなど、色々な生き物を見られて、魚影も濃かったです。

夕方、民宿へ戻ります。明日以降もダイビングするので、器材類は預けたままです。3本潜ると結構疲れるので、ベッドでずっと寝ていました。夕食は、煮魚やお刺身、ハムソーセージのサラダなどをいただきます。

食後は部屋で少し休んでから、大村海岸へ向かいました。目的はスターウォッチング。この日は多少雲はあったものの、晴れていたので星を見られました。ただ、集落の中なのでそこそこ光があり、満天の星空とまではいきません。湾内には海上自衛隊の演習船が停泊していました。

民宿に戻ったら、明日のダイビングに備えて、就寝です。