Tomcat5.0 と Apacheの連携(Windows)

Apacheが受けたリクエストのうち、Servlet/JSPに対するものを、Tomcatへ委譲することにより、 Webサーバとしての機能を、Apacheに集約することができます。

ダウンロード

ApacheとTomcatを連携させるためには、コネクタとなるモジュールが必要です。 Jakartaバイナリのダウンロードページから、 JK2を入手します。少し分かりにくいかもしれませんが、先のページを"mod_jk"で検索すれば、見つかると思います。

mod_jk2にもバージョンがあるわけですが、現時点での最新版は2.0.4です。 しかし、これをApache1.3.23で試してみたところ、指定されたモジュールを読み込めません、となってしまいました。 なので、バージョン2.0.2を、利用しました。2.0.2は、apache.archive.org内のjakartaページを探せば、見つかると思います。

インストール

展開したファイルから、"mod_jk2-1.3.27.dll"を、"${APACHE_HOME}\modules"内に配置します。 分かりやすくするため、ファイル名は"mod_jk2.dll"に変更します。

続いて、httpd.confに、先ほどのモジュールの追加処理を設定します。 Apache1.3系では、AddModuleの設定も必要になります。


[httpd.conf に追加]
# LoadModule の追加
LoadModule jk2_module modules/mod_jk2.dll

(中略)

# AddModule の追加
AddModule mod_jk2.c

続いて、どのURLパターンを、Tomcatに委譲するかという設定を、workers2.propertiesというファイルに記述します。 mod_jkの2.0.4をダウンロードした場合はテンプレートがあるのですが、2.0.2の場合はないようですので、 エディタで作成します。Tomcatへ処理を委譲したいURLパターンを、"[uri:/servlets-examples/*]"で追加します。 このファイルの置き場所は、"${APACHE_HOME}\conf"です。Tomcat側のconfディレクトリではないので、注意して下さい。


[workers2.properties]

#jk2ステータス(確認用)の設定
[status:]
[uri:/jkstatus/*]
group=status:
#共有メモリの設定
[shm:]
disabled=1
[channel.socket:localhost:8009]
[uri:/servlets-examples/*]
[uri:/jsp-examples/*]
[uri:/lso/*]

一方、"${TOMCAT_HOME}\conf"内にも、"jk2.properties"というファイルがあり、中身は全てコメント行になっていますが、 これはそのままで問題ありません。

これで設定は完了です。あとは、Tomcat、Apacheの順にシステムを再起動して下さい。 8080ポート指定なしで、"http://localhost/jsp-examples/"にアクセスできたら、成功です。

トラックバック