Linuxでは、複数のユーザーを1つのグループに所属させて、管理することができます。 こうすることで、特定のグループに属するユーザーのみアクセス可能なディレクトリなどを 実現できます。
ユーザー名 | グループ名 |
---|---|
taro | guest |
jiro | guest |
hanako | poweruser |
kayoko | admin |
ichiro | admin |
あるディレクトリに、taro, jiroの2ユーザーのみ アクセス許可を与えたい場合、そのディレクトリの所有グループを guestにすれば大丈夫です。パーミッションは、グループ権限を許可して下さい。 一方、poweruser,admin両グループにアクセス許可を与えるには、 そのディレクトリの所有ユーザーを新規作成して、そのユーザーの所属グループとして、 poweruserとadminを追加すれば大丈夫です。パーミッションは、グループ権限を許可しておきます。
上記の内容は単純で明快な方法だと思います。 しかし、グループの組合せを任意で変更したい場合、各ユーザーのグループ名を変更する 必要があり、面倒になります。 そこで、ユーザー名とグループ名を同じにする方法が登場します。 グループ名がユーザー名と同じというと一見違和感を覚えますが、 なかなか理に適った使い方ができます。 たとえば新規にディレクトリを作成して、そこに特定のユーザーのみ入れるようにしたい場合、 まずそのディレクトリ用に新規ユーザーを作成します。 そして、その新規ユーザーの所属グループに、 アクセスを許可したいユーザーのグループを追加していけば、 どのようなグループ編成にも対応できるのです。 ただし、全体的に管理が煩雑になるのが欠点です。
どちらがいいとは一概に言えず、明快さを求めて前者の方法を用いるか、 柔軟性を求めて後者の方法を用いるか、それは各ケースのポリシーに拠ると思います。