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2007年01月19日

映画「時をかける少女」を鑑賞

時をかける少女ポスター

最初はあまり興味がなかったのですが、各所で評判を聞き、少し気になっていました。そこに、恵比寿ガーデンシネマで4週だけの凱旋上映という情報があったので、1月13日に鑑賞してきました。以下、ネタばれしない程度に感想です。気になる方は読まないでください。ちなみに、「時をかける少女」は、原作もその他の映像作品も見たことがありません。

まず、見終えたときの感覚として、映画の世界に引き込まれたな、というのがあります。話の展開は、日常の描写から徐々に物語になっていくといった感じです。その流れがシームレスで、あれよあれよといった感じで話が進んでいき、気持ちいいです。

まあ、タイトルに「時をかける」とあるように、時間が戻ったり、いろいろ行き来がありますが、さほどややこしくありません。最後のほうでは、戻ってやり直した時間をさらに飛び越して戻ったり、たくさんタイムリープをしますが、理解が追いつかないということはありません。戻った時間に対する描き方も面白く、たとえやり直しても相手が強固な意志を持っていたら、なかなか過去は変えられなかったり。あるいは自分が回避した不幸が他人に降りかかったり(それが徐々に大きくなり、やがて取り返しのつかないことにも)。タイムリープしたことによる周囲への波紋とでも言いましょうか。そうしたものの描写が絶妙で楽しいです。やもすれば単調になりがちな、タイムリープによるやり直しの繰り返し。けれど単調にならないのは、さすがだなあ、と思いました。

しかし、気にならない点がなかったわけではありません。後半のある時点で話が大きく動くのですが、そこはちょっと違和感を感じてしまいました。何だかそれまでの流れが急に切れてしまう感じがしました。まあ、タイムリープという非現実的なところを出発点としてきて、それに対する帳尻合わせにはなるけれど、そのタイムリープが常識として頭にくっついてきたころに、現実的(?)なことを言われてもなあ、と思ってしまいました。

しかし、高校が舞台ということで、いろいろな光景が懐かしいですね。こんなこともそういえばあったなあ、と思い返すシーンも。消化不良な点もあったけれど、それは敢えての演出なのでしょう。さほど気になりませんし。あと、真琴はポスターに描かれているよりも、映画のなかで動いているほうが全然かわいいですね。

昨年の夏は、ゲド戦記を鑑賞したのですが、今にして思えばこの作品を見ておけばよかったです。久々にいい映画を観た気分です。

投稿者 bokupi : 2007年01月19日 23:26

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