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2007年07月11日

尾瀬旅行~尾瀬ヶ原・尾瀬沼

2007年06月14日~15日にかけて、大学の友人と尾瀬に出かけてきました。昨年に続いて、2回目です。今回は、より多くの範囲を回ろうと、尾瀬のなかにある山小屋に泊まることにしました。また、前回は友人の車で行きましたが、今回は高速バス「尾瀬号」を使いました。

発地は新宿駅新南口のバスターミナル。朝の8時に出発して、11時30分手前に、鳩待峠バス連絡所へ到着。そこから乗合バスで鳩待峠へ向かいます。昨年より1週間遅いせいか、雪が少ないですね。また、天候はあまり芳しくなく、両日とも曇りときどき雨の予報です。昨年は、到着直後に大雨で、かなり寒かったですが、今年も、到着するやいなや、雨がぱらつき始めました。でも、前日までは晴れていたので、足場は悪くありません。昨年は、鳩待峠からの入り口がグチャグチャで、大変でした。

鳩待峠から山の鼻へ サンカヨウ

その他の写真はこちらで!

さっそく山の鼻を目指して進みます。途中、水芭蕉の群生地がありますが、今年はもう時期を逸してしまったらしく、ほとんど花が見られませんでした。そうして、40分ほどで山の鼻に到着しました。

尾瀬ロッジ

今回お世話になる山小屋は、尾瀬ロッジ。まだ13時でしたが、チェックインさせていただき、荷物を部屋に置きました。部屋の大きさは、6畳程度で、2人が泊まるには十分です。けれど部屋のなかには6人分の寝具が。繁忙期が恐ろしいです…

新緑から夏の緑へ リュウキンカ オオバタチツボスミレ

部屋で少しくつろいだあとは、近くにある植物見本園を回ります。昨年来たときには、一番感動した場所ですが、2回目でも素晴らしいですね。気が付けば、昨年と同じような写真ばかり撮っていました(笑)。写真に残したくなる場所は、1年経っても変わらないようです。

熊が!赤いTシャツは着ていませんでした… 至仏山 山小屋の前にキセキレイ

それから、少し時間が余ったので、ビジターセンターへ行きました。鳥や植物の電子図鑑は、参考になりますね。続いて、明日行く予定の尾瀬ヶ原を少し覗いてみることにしました。この気まぐれが、この旅最大のサプライズへと繋がるのです。木道を歩いて行くと、日が暮れてきたこともあり、ずいぶんと人影もまばらになってきました。景色を写真に収めつつ、のんびり足を運んでいると、遠くのほうに小さな黒い点が見えます。最初は鳥か、小動物かと思いました。が、もしやもしやと思って凝視すると、それは熊でした!大きさはさほどでもなく、子熊のようです。我々の遥か前方に、一人のひとがいたのですが、その人へ向かって歩いているようでした。そして突然、駆け出したのです。しかし、数秒後、今度は一目散に逃げ出しました。前の人が鈴の音でも鳴らしたのでしょうか。あの人は、かなり怖かったと思います。我々は、ある程度距離があり、見晴らしもよい場所でしたので、いささか冷静に見られましたが(もし、森のなかで出会ったら、パニックに…)。しかし、驚くべきは、熊の足の速さ。ビックリするくらい速いです。追われたら、逃げきれません(ガクブル。

そんなサプライズに興奮しつつ、山小屋へ戻ります。16時から風呂の時間です。お湯は熱いまま循環しているため、水でうめなくてはならないのですが、その案内に気づいたのは風呂上り^-^;。なので、熱かったり、冷たかったり、忙しいお風呂になってしまいました。ちなみに、尾瀬では環境保護のため、石鹸などは利用できません。

夕食

夕食は17時からです。山小屋の夕食はあまり期待できない、と聞いていたため、全然期待をしなかったことが逆に良かったのか、おかずが4皿くらいあって、満足でした。夕食の席では、他の宿泊客の方とお話し。いろいろとお聞きし、そのなかで、明日我々が龍宮まで行って、鳩待峠へ戻る予定だということをお話ししました。すると、我々の足なら、大清水まで回ることができる、とアドバイスをいただきました。実は、元々はそういうルートにしたかったのですが、時間の不安から計画を変更していたのです。しかし、この席で太鼓判をいただいたことにより、計画を本来のものに戻しました。本当に、このときのアドバイスは、ありがたいものとなりました。

暮れ往く尾瀬

夕食後は部屋に戻ってマッタリ。携帯の電波も届かないし、テレビもありません。暮れ往く尾瀬を眺めながら、のんびりと談笑。これほど長い時間を、何もしないで過ごしたのは、久しぶりです。たまには、こういうのも良いですね(でもちょっと暇すぎた^-^;)。結局20時前に就寝。0時すぎくらいに目が覚めたので、2時間ほどiPodを聞いて、また寝付く。こういうとき、音楽って娯楽なんだなあ、と実感します。

早朝の尾瀬 ヒメシャクナゲ ミツガシワ 鏡面のごとく 池糖がたくさん オゼタイゲキ

朝、5時すぎに起床。さすが夏至に近いだけあり、空は結構明るいです。歯磨きなどを済ませて、6時から朝食。6時30分すぎに、山小屋を出発しました。朝もやはほとんど出ていませんでしたが、早朝の空気が気持ち良いです。人もたまに擦れ違う程度で、タイミングによっては、人っ子ひとり見当たらないときもありました。なので、景色や草花、生き物の写真を、気楽に撮れて良いです。人が多いと、気を遣うので、あまり落ち着いて撮影できません。

龍宮小屋 沼尻川 イワナかな? 見晴らし地区の山小屋群

龍宮十字路には、8時30分手前に到着。空には若干の晴れ間も見えて、少し暑いくらいです。当初の予報どおり、雨は僅かにぱらついていますが、むしろ涼みにちょうどよかったり。十字路を抜けると、続いて下田代へ向かいます。少し林のなかを通りますが、すぐに抜けます。ここから見晴らし地区までは、あまり遠くなく、9時手前には到着しました。

芽吹きの色を残す山の中 ズダヤクシュ 水がきれい

見晴らし地区には、たくさんの山小屋があります。そして、何故か鳥たちもこの近辺に、たくさん集まっていました。看板を確認すると、今度は山の中を登って、沼尻へ向かいます。入口で同行者と待ち合せに失敗したりしましたが、無事合流。このルートは、そこそこ距離があり、かつ高低差もあるので、今回のなかでは一番難所だったかもしれません。歩いている途中、聞こえてくる鳥の声にカメラを向けてみますが、さっぱり姿を捉えられず。声がたくさん聞こえるだけに、悔しいです~。同様に、蛙も声はするのですが、姿が見えず。そして、てくてくと進んでいると、小降りだった雨が、少し強くなってきました。仕方ないから傘を差そう、と思ったとき、気がつきました。傘を山小屋に忘れた…--;)。戻れる距離ではないので、雨が強くならないことを祈りつつ、諦め(一応雨合羽はあるので)。山の中を抜けると、白砂田代が見えてきます。久々に見る湿原の様子に、気持ちが洗われます。

尾瀬沼 残雪も ショウジョウバカマ 結構広い

そして沼尻に到着です。目の前には、尾瀬沼が広がります。穏やかな水面に浮き立つ小さな波模様に、気持ちがゆっくりになります。少し休憩したら、三平下に向けて出発です。浅湖湿原を抜けて、尾瀬沼の周りを歩いていくようなルートです。こうして周りを歩くと、沼尻で見たときより、尾瀬沼が大きく感じます。ルート自体はそれほどきつくないのですが、先日の雨の影響か、地面がグチャグチャにぬかるんでおり、かなり進むのが大変でした。

昼食 暗がり オオカメノキ 見晴らしがきいて気持ち良いですー

三平下に到着したら、三平小屋で昼食です。やはりこういうところで食べるのは、カレーライス!ということで、ばっちり頂きました。甘いものも食べたかったので、あんみつも追加。さらに、メントスも購入。山道での飴などは、意外と気分転換に役立ちます。その後は、大江湿原のほうへ向けて少し進んでみて、戻ったらそのまま一ノ瀬を目指して下ります。一ノ瀬への道は、鳩待峠から山の鼻へ向かう道と似たような雰囲気です。ただ、途中見晴らしがきくポイントがあるので、そこは気持ち良いです。

こんな砂利道が延々と 大清水口へ!

一ノ瀬から大清水口までは、富士見峠から富士見下と同じような砂利道が延々と続きます。山の中で空気も良いのですが、既に尾瀬を見たあとでは、どうにもテンションダウン。ある意味一番つらい時間帯です。ようやく大清水口に到着したら、路線バスにて鳩待峠バス連絡所へ。そこから高速バスに乗り、新宿へと向かいます。実は、このバスがなかなか乗り場に到着せず、置いていかれたかも、とその場の人たちに、焦りの色が…。結局5分遅れて到着したのですが。

お土産

あとは、まったり帰路へ。高速道路で、日暮れていく空を眺めながらの、帰途のひととき、結構好きです。途中、赤木高原PAで、お土産を購入。現地では、買う余裕がなかったです^-^;新宿に到着後は、そのまま解散の流れへ。お疲れさまでした~。さて、来年はどうしよう…今年でメインのところは回りきってしまいましたし^-^;

投稿者 bokupi : 2007年07月11日 01:03

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