ネットワークブートでUbuntuインストール

経緯

先代のノートPCであるDynabook MXをLinuxマシンにしたかったのですが、光学ドライブが付いておらず、USBブートもできません。しかし、ネットワークブートはできたので、試してみました。

必要なもの

ネットワークブートの仕組み

知らなくても良いですが、概要を知っておいたほうが、トラブル発生時に楽です。

  1. 起動時に DHCPサーバから PXEサーバのIPアドレスを貰う
  2. PXEサーバに対してNBPファイルの情報を要求する
  3. tftp経由でNBPファイルを取得する
  4. NBPファイルの情報を元に、ネットワーク上からディスク/ドライブデータを取得する

ソフトウェアの用意

tftpd32

これが、tftpサーバやdhcpサーバの役割を果たしてくれます。

起動したら、Settingボタンを押下して、TFTPDタブとDHCPタブで、必要な設定を入力します。

TFTPDタブの設定。

tftpd-01.png

DHCPタブの設定。

tftpd-02.png

PXEサーバのルートディレクトリを適当な場所に用意します。今回は C:\work\pxe としました。

Ubuntu

ネットワークブート用のファイルをダウンロードします。 Ubuntuは幾つかの開発コードごとの製品が並列に置かれているので、慣れないとディレクトリ構成が分かりづらいかもしれません。とりあえず今回は trusty をインストールしたので、富山大学の該当パスを載せておきます。

netboot.tar.gzをダウンロードします。展開した内容を、PXEサーバのルートディレクトリに置きます。この際、Windowsですとシンボリックリンクが上手く機能せず、0KBのファイルになってしまいます。なので、以下のファイルを、手動で正しいファイルに置き換えて下さい。ダウンロード先からリンク先に名前を付けて保存、で良いです。

インストール開始

まず、既にルータ等でDHCPサーバが動作している場合は、停止して下さい。それから、インストール先のPCのBIOSメニューから、起動順序をネットワークブートが最初になるように、設定します。Phoneix BIOSでは、LANという表記でした。

tftpd32が起動していることを確認したら、インストール先のPCを起動して下さい。後は見慣れた Anaconda の画面と共に、Ubuntuのインストールが始まります。インストーラのダウンロード時には少々時間がかかり、上手く動作していないかと不安になりますが、tftpd32を見ると、何やら転送中なのが分かります。気長に待ちましょう。

トラブルシューティング

そのままHDDからWindowsが起動してしまう

tftpd32の設定が正しくできていない可能性があります。

unable to locate configuration file

インストール先のPCに上記のメッセージが出て、ブートができない場合があります。tftpd32のログを見て、どのファイルが見つからないと言われているのか、確認しましょう。自分の場合は、pxelinux.cfg/default を手動で保存する際に、勝手に txt 拡張子を付けてしまったことが、原因でした。

参考にしたページ

履歴


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Last-modified: 2015-08-15 (土) 14:06:02