天の箱〜HOT LINE

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2004年04月04日

ピンホールカメラ作りに挑戦

5月20日放送の『天てれ工房おしかけデッシーズ』で、 小百合と幸生がピンホールカメラ作りに挑戦しました。 先生は、写真家の田所美恵子(たどころ・みえこ)さんです。

ピンホールカメラ作りに入る前に、 その仕組みを分かりやすく説明するため、 部屋全体をカメラに見立てた実験をしてくれた田所先生。 真っ暗な部屋の中に、一箇所だけ空いた穴から光が差し込んで、 奥の壁に外の景色が上下反転して映っています。 おお〜、なんか普通に感動ですね。土曜塾みたい(笑)。

仕組みが分かったところでさっそく基本編です。 作る際の重要なポイントとして、 鮮明な写真を撮るためにはまん丸の穴を開けなくてはいけません。 穴が歪んでいると写真がぼやけてしまいます。 さっそく穴を作るための作業を開始します。 アルミの板に裁縫針で穴を空けるのですが、 ちょうどいい大きさは0.3ミリ〜0.5ミリだそうです。 あの物差しの1ミリより小さい世界ですから、相当に神経を使う作業ですよね。 2人の結果はどうだったのでしょう。 小百合が0.4ミリで、幸生が0.3ミリ。2人とも大成功です。

ピンホール部分を作り終えたら、続いて缶を選びます。 小百合が選んだのは四角い缶、幸生が選んだのは楕円型の缶です。 選んだ缶と先ほどのピンホール部分を合わせて、缶の内側を黒く塗ったら黒いビニールテープでシャッターを作ります。 最後に戸当たりテープで、缶の中の印画紙を固定するための仕掛けを作って完成です。

さっそく出来上がったカメラを持って、東京蒲田にある公園へ向かいます。 天気はあいにくの雨。傘を差しながらの撮影作業です。 ここで田所先生から、幾つかピンホールカメラの特徴についてレクチャーです。 ピンホールカメラの特徴として、次の2点があります。

  1. 動いているものは映らない
  2. どこにでもピントが合う

動いているものは映らないことを確認するため、ピンホールカメラの前で動き回ってみる小百合と幸生。 動き回ること何と4分、こりゃ大変だ^^;。 最初に映った小百合と幸生の、漫才登場シーンみたいな動きは一体なんだろう?。 4分の長丁場でしたが、最後は幸生の『命』ポーズで締めです(ぉ。 結果は、当然2人の姿は映っていません。 あれだけ動いたのに…、苦労したのに…、正しい結果なんだけどなんか空しいような(苦笑)。 そして2点目の「どこにでもピントがあう」。これは所謂絵みたいな写真が撮れると言ったイメージですかね。 それから2人はそれぞれの撮影タイム。 小百合は花壇に生えたパンジーを、幸生は公園内にあるタイヤで出来たロボットを撮影しました。

撮影が終わったらさっそく帰って現像です。 暗室で特殊な赤い光のもと、作業をしていきます。 まずは印画紙を現像液に浸し、ちょうど良いところで取り出して停止液に浸します。 最後に定着液に浸して、これでネガの完成です。 普段我々が見ているような写真にするには、ここから更に作業が必要になります。 ネガを新しい印画紙と重ねて、電気スタンドで5秒間ほど照らします。 そして新しい印画紙に対して、先ほどと同じ作業を繰り返すとようやく完成です。

さて、いよいよ2人の作品のお披露目です。 小百合の作品は『ハイパーリアル土』。 普段は目立たない土をクローズアップだそうです。 そして幸生の作品は『大』。 ロボットの形が、『大』の人文字をしている風に見えるからだそうです。 幸生、『命』に続き人文字(笑)。

続いては応用編です。小百合は中の印画紙をゆがませるようにして、 幸生はピンホールを4つ設けてみました。 今度の撮影場所は、神奈川の八景島です。さっそく面白そうな撮影場所を探す2人。 そんな中、撮影のためジェットコースターに乗りたいと言う小百合。 幸生は見送りですw。 しかし良く考えると、動いているものはピンホールカメラでは撮れないはずです。 ましてやジェットコースターに乗っていたら…。

幸生「これ撮るって言ってたじゃん。肝心なこと忘れてない?、だってさ、先生さ、動いてるの撮れないって言ってたじゃん。」
小百合「知ってるよ。」
幸生「えっ!?」
小百合「知ってるよ、だって乗りたかったんだもん、すごい。」
幸生「何だよっ、それ!」

さて、肝心の写真の方はどうだったのでしょうか。 まず小百合の作品名は『幸生みたいにムダな努力もしないでいい作品が出来てよかったなぁと思った橋の写真』です。 長い〜、書くの疲れました^^;。 ゆがんだ橋の写真を撮りたかったけれど、途中で印画紙のたるみが取れてしまったみたいでゆがみは少々控えめになってます。 そして幸生の作品名は『ハナテカ』です。 文字通りテカった鼻が中央にでーんと(笑)。 他にもソフトクリームの置物など、別のシャッターを開けて撮影したものが重なって不思議な写真となっています。 そして最後に小百合がジェットコースターで撮った写真の紹介です。 何か「光のなかへ」てな感じの幻想的な写真に仕上がっていました。

さて、こうしてピンホールカメラ作りは見事完了です。 最後に幸生が手軽に出来ると言っていましたが、現像の作業さえなければうちもやってみたいな、とは思うのですが^^;。 現像作業はちょっと手軽ではないですよねぇ><)。