五竜岳登山

2026年09月26日から27日にかけて、五竜岳を登ってきました。金曜の夜に毎日あるぺん号で出発します。週末の悪天候予報にヒヨった人が多いのか、だいぶ空いていました。

4列ですがプレミアムなので前後の座席間のスペースが十分にあり快適です。アイマスクを持ってきたので、カーテンの隙間から入る光にも邪魔されることなく、記憶の飛び具合から比較的よく眠れたと思います。ただGarminの計測では睡眠なしになっていました。休憩は外へ出ずに車内待機していましたが、扇沢駅はトイレに寄るため下車しました。エスカルプラザには24時間開放のトイレはないので、当てにしていると詰みます。

5時ごろ、エスカルプラザ前に到着しました。日の出前でしたが市民薄明の時間帯でしたので、うっすら明るいです。朝食のおにぎりや惣菜パンを食べつつ、ゴンドラの運行開始を待ちます。6時20分ごろ、建物の扉を開放してもらえたので屋内で待機します。このタイミングでトイレも使えるようになります。少なくとも午前中は雨が続きそうなので、あらかじめレインウェアを着ておきます。

7時15分、カウンターでゴンドラのチケットが販売開始されますので、往復チケットを購入しました。そこから動線に従ってテレキャビンとおみ駅まで移動します。外は思った以上に寒いですね。道中の花壇には色々な花が植えられていてきれいでした。

ゴンドラに乗ってアルプス平駅まで昇ります。大体8分くらいです。高山植物園に出たら、展望リフトに乗って最上部まで移動します。リフトの所要時間は10分ほどです。歩いて登ることも出来ますが、無料ですし活用した方が良いでしょう。

リフトを降車したら登山開始です。さっそく地蔵の沼と地蔵の頭の分岐がありますが、まずは地蔵の頭を目指します。登り始めて数分間で到着します。山頂には地蔵ケルンなど幾つか見どころがあります。ここは高山植物園のエリア内という扱いなので、植物などの説明プレートを随所に見ることが出来ます。

地蔵の頭から下って地蔵の沼からの合流点を過ぎると、小遠見山へ向けて登りが始まります。道は歩きやすいです。途中で見返坂というアルプス平を一望できるスポットがありましたが、見返ってもガスで真っ白であり、何も見えませんでした。

登りが一服すると、小遠見山に向けて尾根道が続きます。ガスで景色が望めませんが、赤や黄色に染まった登山道脇の紅葉を楽しみます。一ノ背髪、二ノ背髪と過ぎていき、やがて小遠見山に出合います。右に向かうと巻道になってしまうので、要注意です。

小遠見山山頂にはベンチや石仏などのモニュメントがあり、結構立派です。高山植物園からここまでピストンする人も多いのでしょうね。景色は相変わらず真っ白です。

巻道との合流点に出ると、五竜岳登山口という看板があり、これ以降は登山装備が必要という警告がありました。それでもまだ歩きやすい道が続きます。尾根をしばらく歩いていくと中遠見に出ます。

中遠見を過ぎるとしばらく下ります。それからアップダウンを挟みながら進んで行きます。雨天ということもあり、地面が泥濘になっている箇所もいくつかあります。木の根や岩の上を渡るのも手ですが、水溜まりになっている所を歩いていくのが良かったりします。泥濘にならないということは地面が固いということだからです。

やがて大遠見に着きました。あまりピーク感はなく、尾根の通り道といった雰囲気です。周りは開けていますが、山を見下ろすといったよりも見上げる感じになります。それもそのはずで、ここは大遠見山ではなく大遠見という地名だからです。山頂は近くにあるピークですが、目立つ山頂標もないので気づきませんでした。

さらに進んでいくと、西遠見に出合います。こちらは近くに西遠見ノ池という小さめの池があり、紅葉した木々に囲われる光景がきれいです。

次に目指す先は白岳です。ここから道が険しくなってきます。ザレ場の急坂や切れ落ちた痩せ尾根など、気を抜けない箇所が現れます。難しいわけではありませんが、ここまでの歩きやすさとの落差が大きいので、気合いを入れ直す必要があります。一方で道の険しさを補うかのように、見事な色づきをした紅葉もあって癒されました。

白岳への登りでは、3箇所ほど鎖場があります。特に難しくありませんが、鎖のあるルートを進むより、鎖のない岩場の端っこを登った方が昇りやすいと思います。雨で岩が濡れていたこともあり、岩場の中央は滑りそうでちょっと嫌だな、と感じるスタンスもありました。

勾配が落ち着いてきて、白岳のピークが近づいているようです。往路では気づかないうちに白岳のピークを巻いてしまい、少し過ぎた箇所にあるスペースを白岳山頂だと勘違いしていました。もうすぐ山荘ということもあり、小休止します。するとちょうどガスが晴れるタイミングがあり、唐松岳方面を見渡すことが出来ました。細く伸びる縦走路を見渡すと歩いてみたくなりますね。

再びガスってきたので、白岳を下って五竜山荘に向かいます。途中にある唐松岳へ向かう分岐を過ぎて、数分で五竜山荘に着きました。

さっそくチェックインを済ませます。明日の方が天気が良い予報なので、この日はこのまま小屋に留まります。ただ小屋で案内されている天気予報を見ると、明日も山頂の天気は今日と同じような状況とのことです。とはいえ、明日は時間に余裕があるので、一縷の望みを掛ける意味も込めて明日登ることにしました。

雨で濡れたレインウェア類を乾燥室で乾かします。謳われている通りなかなか強力な乾燥機材なので、30分間で乾ききりました。ただ床に置いていた靴の中敷は乾ききらなかったので、熱風が当たるようにある程度高い位置に置いた方が良いようです。

それからコーラで一服したりしながら、まったりと過ごします。何だか眠くなってきたので高山病かと危惧しましたが、少し横になっていたら回復しました。高山病に罹らないと快適ですね。行動時間が短めなことが功を奏したのでしょう。

そして小屋はWiFiが使えるのでありがたいです。寝床のある棟からは繋がりませんが、食堂付近に行けば繋がります。Blue Toothイヤホンを持ってきていたので、そこでダウンロードした音楽を聴くのが良い時間潰しになりました。

夕食はソーセージカレーライスです。ご飯おかわりをいただきました。それから19時30分ごろ、就寝です。

2日目、4時45分ごろ起床します。ぐっすりと寝られました。朝食をいただいたら、6時ごろ山荘を発ちます。荷物はアタックザックに詰め替えて、ザックは玄関外にある荷物置き場へデポしておきます。

天気予報通り、ガスで真っ白ですね。五竜岳山頂直下は、下部がザレ場で上部が岩場になっています。岩場には鎖場も幾つか登場します。ガスっているのであまり分かりませんでしたが、高度感もあるかと思います。特段難しいと感じた岩場はありませんでしたが、ガスで岩が湿っているのでグリップに頼る登り方はしづらいです。また登山道は、ショートカット出来そうな場所にも細かく×印が示されているので、人工落石を避けるべくそれらに従います。

やがて山頂エリアに到着しました。まず八峰キレットとの分岐に出合いますので、そこを過ぎて右手に進みます。岩場になっており、左右のどちらからでも行けます。1分ほど歩いて、五竜岳山頂に着きました。

辺りは一面真っ白で眺望はありません。とりあえず山頂標と三角点を撮影しました。少しの間山頂で待ってみますが、ガスが流れておらず滞留したままなので、晴れることはなさそうです。

というわけで下山開始です。岩場はやはり下りの方が怖いですね。鎖も使いながら慎重に下りていきます。岩場の上部にある鎖場を下り終えたとき、登山道の先で、岩から茂みへ駆け抜けていく小動物の姿が見えました。背中が薄茶色でお腹が白かったので、オコジョで間違いないと思います。初めて遭うことが出来ました。一瞬の出来事すぎて、写真は撮れていません。シャッターは愚かカメラにすら手が伸びませんでした。

五竜山荘まで下ると、東側のガスが晴れ始めました。思わぬ絶景に写真を撮影しまくりです。遠くには富士山の姿も見えました。ただガスが晴れたのは東側だけで、山頂方面はまったく晴れません。西側は一瞬だけ晴れました。

時間に余裕があるので五竜山荘前のベンチで休憩していると、ヘリがやってきました。上空でホバリングして下降するのかと思っていたら、山の斜面に沿って上がってきて、そのままヘリポート位置に停止するという超絶テクでした。

休憩を終えたら、遠見尾根を通って帰ります。往路では踏み損ねた白岳のピークを踏みます。往路では巻道を通ってしまったようです。特に標識もないので気づきませんでした。

雲海や紅葉を楽しみながら白岳を下っていきます。多少ザレているので気を付けながら進みます。

西遠見に着いたら、ここで大休止してお弁当を食べることにしました。お弁当は魚とちらし寿司です。もう少し先で食べるつもりでしたが、天気予報が下り坂であり、実際ガスも増えてきている様子だったので、良い景色が見られるタイミングで食べちゃいます。この時点では時折日も差して、紅葉の鮮やかな光景を楽しめました。

西遠見以降は道が歩きやすくなります。日が出たり陰ったりの繰り返しですね。紅葉は晴れでも曇りでも、それぞれに良さがあるので、両方楽しめます。晴れた方が鮮やかに映りますが、曇っていた方が色合いが均一に映ります。

小遠見山に着いたら、団体客で満杯でした。小遠見山を目的地としたトレッキングツアーかと思います。ここまで来ると南方面にガスが上がってきており、結局往路と同じ真っ白な背景となってしまいました。これなら巻道を通っても良かったかな。

小遠見山からアルプス平へ向けて下る尾根筋は、天空感があって良いですね。往路はガスがもっと濃かったので、ここまでの高度感は得られませんでした。

山麓に被る雲より高い位置にいるので、雲海の様子はやはり見事です。下山が進んで高度が下がってきたので、目線の高さがだいぶ雲海に近づいてきました。

アルプス平に向かって下ります。見返り坂は今度も真っ白で、アルプス平を望めません。地蔵の頭と地蔵の沼の分岐に出合ったら、地蔵の沼へ向かいます。小さな湿原の中の木道を歩いていきます。途中に1つ池塘があったので、恐らくこちらが地蔵の沼なのでしょう。

その後は石畳の湿原を通って高山植物園を下りました。そしてオコジョの看板を撮り損ねたことに気づいたので、展望リフトで再び登ります。降車後地蔵の頭まで行って、無事看板を回収しました。そして案の定、これから登山をする人だと思われていたようです。

看板写真回収を終えて展望リフトで麓まで降りたら、ビジターセンターに立ち寄り、それからALPS360で長門牧場のミルクソフトクリームをいただきました。

ソフトクリームを食べ終えたら、ゴンドラで山麓まで降りてエスカルプラザにて竜神の湯に入ります。入場後に大広間があるので、ザック類はそこに置いてくださいとのことです。泉質はナトリウム塩化物泉になります。大きめの内湯1つとサウナがあります。登山の疲れと汗をしっかりと流しました。湯上り後はフットマッサージで足を癒しました。

16時すぎ、毎日あるぺん号で東京へ向かいます。東部湯の丸PAと三芳PAで休憩を挟みます。それぞれで、牛肉カレーおやき、味噌ポテト串といった地域の名物をいただきました。

今回の山行データは以下の通りです。

日程2026/09/26-27
距離17.77km
歩行時間10:55:33
経過時間29:18:20
高度上昇1,600m
高度下降1,637m
平均心拍数107bpm

テレキャビンを利用しての遠見尾根ピストンコースです。五竜岳のピークハントを目指すなら、一番お手軽なルートかと思います。全体的に歩きやすいトレッキングルートの区間が長く、危険個所も少ないです。一方で、尾根歩きが続いて終始日差しを遮るものがないので、夏場の晴天時は水の確保が生命線になりそうです。今回は往路が雨天山行だったことから、水は500mlすら消費しませんでしたが、概ね曇天であった復路でも水はそこそこ消費しました。それでも結局600mlペットボトル1本は余らせました。

9月下旬ということで、紅葉が良い感じに色づいており、華やかな景色を楽しめました。紅葉シーズンなので本来でしたら混み合いそうですが、天候不順のためかわりと空いている印象でした。登山道については前述の通り、歩きやすい部分が大半を占めますが、白岳手前からのザレ場や鎖場、山頂直下の岩場など、バリエーション豊かです。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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