2024年12月30日、地蔵岳に登ってきました。赤城山は黒檜山と駒ヶ岳を登ったことがありますが、地蔵岳は初めて登ります。モチベーションは手軽に雪山を登りたかったことと、ヤマノススメの聖地巡礼の2つです。前日と翌日はそれぞれてんくら登山指数がCとなっていましたが、この日はほぼ1日Aとなっていたので決行です。元々年末はこの日が一番都合が良かったのでラッキーでした。
東京駅を7時に出発する上越新幹線に乗車して高崎駅まで移動します。高崎駅から両毛線に乗り換えて8時20分すぎに前橋駅に着きました。ここから乗るバスは9時発なのでしばらく待ちます。もう1本遅い便でも8時50分に前橋駅に到着予定なので間に合いますが、電車遅延リスクを考慮して早めに予定を組みました。
ちなみに土日祝なら赤城山直通バスがありますが、年末年始は元日のみ運行となります。そこで富士見温泉で乗り換える路線で赤城山方面に向かいます。こちらの路線は土日祝ダイヤとなります。というわけで時刻表を事前に確認しないと混乱しそうな内容です。
9時に前橋駅を出発して9時30分ごろ富士見温泉に着きました。寒さのせいかトイレが妙に近いです。富士見温泉停留所の近くには公衆トイレがありますので助かりました。それから9時50分すぎに赤城山方面へ出発して10時30分ごろ赤城大洞停留所で下車しました。
雪はそこそこ積もっている感じですね。公衆トイレで用を済ませたら、登山口まで少しだけ歩きます。登山道入口でアイゼンとゲイターを装着して、ピッケルを準備しました。何だかんだで準備に時間が掛かってしまうので、もう少し手早く出来るようになりたいです。グローブしたままでのゲイターのベルト締めは難しいですね……
登り始めてしばらくの間は樹林帯の急勾配となります。ピッケルの練習には良さそうですが、まだ圧雪されていないふかふかの雪なので、雪にピッケルが刺さらず地面を突く形になることが多いです。樹林帯ですが冬枯れのため道中は明るく、見通しもそれなりに良いです。大沼の向こうに座する黒檜山も木々越しに望めます。
急坂が終わると少し開けた場所に出ます。登山道の脇にススキが生えており、穂に雪が付いている光景が印象的でした。景色を楽しみながら平坦な道を少し歩くと、再び樹林帯に入ります。
樹林帯の中を緩やかに登っていきます。15分ほど歩くと、再び開けた場所に出ました。ここからは黒檜山や駒ヶ岳をよく望むことができます。大沼は少し木が被ってしまいますね。
再度樹林帯に入って10分ほど登っていきます。太陽の方向に向かって進んでいく格好になり、雪の陰影が印象的に浮かび上がります。樹林帯を抜けると最後のひと登りです。左手に霧氷した木々を望みながら登り進めると、山頂広場が見えてきました。
山頂はかなり広くて、南の少し奥の方に象徴的な電波塔群が佇んでいます。こちらも入笠山と同様に山頂は雪が少ないですね。この日はほぼ無風で静穏でしたが、翌日は風速20メートル超えの予報でしたので、やはり風で飛ばされているのでしょう。
北を望めば、黒檜山や駒ヶ岳、その麓で水を湛える大沼、その畔に建つ朱色の赤城神社が飛び込んできます。雪を被った白い姿が青空の背景によく合っています。
さっそく山頂標や三角点などのモニュメント撮影を済ませます。ヤマノススメの聖地巡礼ということで、あおいさんのアクスタと山頂標の記念撮影も行ないました。遠くにはたっぷりと雪を冠した谷川連峰や新潟の山々を見通すことが出来ます。
ひとしきり撮影を終えた後は、昼食タイムです。普段のフリーズドライ食品は家に在庫がなかったので、コンビニで買ったフリーズドライ味噌汁とカレーメシをいただきます。山専用ボトルのお湯を注ぎましたが、5分間待っている間の外気で冷えてしまうのか、カレーメシの一部のルゥが溶け切りませんでした。それでも食べれないことはなく、美味しくいただきました。山と季節を選べばカレーメシも普通にいけそうです。
食事を終えたら電波塔の方を散策してみます。奥の方へ行くと新坂平方面からの登山道があります。こちらから登ってくる人もちらほら見かけました。電波塔周辺はトレースがありますが、それ以外の場所はふかふかの雪となっています。場所によっては膝くらいまで埋まります。ゲイター装備なので、未踏の雪面に繰り出して色々トレースを付けてみました。
ひとしきり満足したら下山を開始します。下山口は八丁峠方面にします。登山ルートはヤマノススメのアニメ版でのコースですが、下山ルートは原作版のコースとしています。しばらく歩くと左手に小沼が見えてきました。ここは木々が少なく展望がきくので、まるで天空の回廊から小沼を望んでいる気分になります。
その後は階段などを下りながら、標高を下げていきます。アイゼン装備なのでなるべく木製階段を直に踏まないように注意しながら進みます。
八丁峠まで下りてきたら、赤城第1スキー場方面へ続く道を歩きます。概ね平坦な道ですが、緩やかに下っています。もうすぐ下山完了となり名残惜しいので、トレースがない場所を無駄に歩き回りながら進みました。
赤城第1スキー場まで到着したら、アイゼンやゲイターなどの登山装備を外して、赤城公園ビジターセンターまで歩きます。バスは混んでいませんがガラガラでもないので、なるべく始発地点から乗った方が良いです。
乗り換え停留所となる富士見温泉で下車したら、富士見温泉見晴しの湯ふれあい館にて温泉に浸かります。泉質はナトリウム・カルシウム・塩化物温泉となります。内湯と露天を楽しみました。露天はやや熱めですがこの時期なのでちょうど良いです。入浴からの外気浴が気持ちいいですね。ちょうど夕暮れの時間帯でしたので、沈みゆく夕日を眺めていました。サウナも入りたかったですが、混んでいたので断念です。
温泉に入った後はコーヒー牛乳で一服します。それからフットマッサージを堪能し、それからあんま王4を堪能しました。特に後者は絶妙な力加減でなかなか気持ち良かったです。
ぎりぎりまでマッサージチェアで粘ってしまったので、慌てて17時40分発のバスに乗り込みました。前橋駅に着いた後は高崎駅まで移動し、駅弁屋で上州舞茸弁当を買いました。それから18時40分発の上越新幹線で一路東京へ向かいました。
今回の山行データは以下の通りです。
日程 | 2024/12/30 |
距離 | 4.33km |
歩行時間 | 2:50:49 |
経過時間 | 3:45:52 |
高度上昇 | 347m |
平均心拍数 | 97bpm |
赤城大洞駐車場前から登って、八丁峠経由で赤城第1スキー場へ下るルートです。一応登山口と下山口が異なりますがほぼ同じですね。時間はたっぷりあって天気も穏やかだったので、1時間近く山頂でのんびりしていたようです。冒頭の平たい部分は、アイゼンなどの準備をしていた時間になります。測定を止めれば良かったのですが、ほぼ準備が終わった段階で気づきました。
今回は雪山の慣らしを兼ねて十二本爪アイゼンとピッケルを装備しましたが、今の時期ならチェンスパで問題ないかと思います。一応ストックも持参しましたが、こちらは使いませんでした。
記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。