奥穂高岳登山~1日目

3日間かけて奥穂高岳を登ってきました。1泊だと結構きついと思いますが、今回は2泊なのでだいぶ余裕を持った山行となりました。さすがに1記事にまとめると長くなりそうなので、1日毎に分割します。

1日目です。正確には前日夜から開始で、夜行バスの3列プレミアムシートで上高地まで向かいます。3列独立ではなく1列2列ですが、往路は1列のシートに割り当てられたので、完全独立で快適でした。談合坂SAと諏訪湖SAで休憩し、5時すぎに上高地へ着きました。

下界は暑い日々が続きますが、こちらの外気はひんやりしていて肌寒さを覚えます。設置されていた温度計を見たら11度でした。そして三連休ということもあり、上高地バスターミナル前はかなりの人混みです。朝食のおにぎりを頬張り、準備を整えたら山行開始です。

少し歩いて、河童橋からの眺めを楽しみます。人は多いですが一般観光客はまだ少ないので、昼間のような雰囲気はありません。その後は小梨平キャンプ場を抜けて、明神館を通り、徳沢園へ進みます。朝方は結構冷えるので、途中でグローブを装着しました。もう少し花が咲いているかなー、と思っていましたが、このあたりは意外と少なく感じました。

徳沢園に着いたら公衆トイレで用を足します。何だか妙にトイレが近いですね。ここからさらに1時間ほど歩いて横尾に向かいます。たまに軽めのアップダウンがありますが、基本的には平坦で歩きやすい道です。このあたりは花が少し増えてきて、ウツボグサ、ヤマブキショウマ、ハクサンオミエナシなどを楽しめました。

8時20分ごろ、横尾に到着です。ここでしばらく時間を潰します。この日は取りたいライブチケットの一般発売日であり、携帯の電波が確実に入る横尾に10時まで留まる必要がありました。日差しが熱いので日陰になるベンチに座っていたのですが、1時間半ほど経つと太陽が動いて日向になってしまいました。

10時になり、争奪戦の末なんとかチケットを確保できたので、気分良く山行再開です。しばらくは樹林帯の中を進むのですが、日が高くなったためか、樹林帯の中でも結構暑さを感じます。ところどころ日が差す場所を通る影響もあるかと思います。そんな暑さに耐えながら、2のガリーなどの案内標を通って先へ進みます。これらの地名標って以前からありましたっけ。

やがて本谷橋に出合います。こちらは横尾と涸沢の中間地点になります。橋を渡って対岸へ行くと川辺に降りられるようになっています。この日はとにかく暑かったので、川の水を顔に浴びて涼をとりました。川の水はずっと手を浸けておけないくらいに冷たいです。

本谷橋から徐々に高度を上げていきます。そして青ガレに出ると一気に展望が開けます。以前涸沢を訪れた際もこのポイントで景色に感動した覚えがあります。天気が良いので遠くまで山々を見渡せて気持ちいいです。

そしてここから涸沢まで我慢の登りです。沢沿いを進むので多少涼しい気がしますが、登りで身体が温まるので結局暑いです。ただ涸沢カールが近づいて徐々に景色が良くなってくるので、それを励みに登ります。

涸沢分岐に出合いました。今回は涸沢小屋に泊まるので右手に進みます。ちょうど木陰になる場所があったので、ここでひと休みしました。暑さもあって疲れが溜まっていたことと、あまり早く着いてもやることがないからです。

回りの風景が樹林帯から岩陵帯に変わってきたら涸沢キャンプ場に到着です。たくさんのテントが張られていますが、何となく道っぽくなっている場所を登っていきます。しばらく登ると、涸沢ヒュッテと涸沢小屋を結ぶ道に出合います。涸沢小屋は涸沢カールを見下ろす高台に建っているので、石段の道を登る必要があります。ここまでの疲労が積み重なった脚にはしんどいですね。日が燦々と照っていたこともあって、草の匂いがむわっと漂っていました。

涸沢小屋に着いたらチェックイン手続きを済ませます。その後は大展望テラスで昼食をいただきました。注文したのはカレーライスと生ビールです。素晴らしい景色を見ながらの食事とお酒で、もう最高の気分ですね。

その後も大展望テラスで涸沢カールの景色を楽しみながら過ごします。まあ、山では他に時間を潰せるアイテムがないから景色を眺めるくらいしかすることがないのですが。今回はありがたいことに涸沢小屋では試験的にFree Wifiを運用しているので、ネットサーフィンも楽しめました。とはいえ、本などオフラインで楽しめるアイテムを何か持っていきたいなあ、と思いつつ、なかなか実現できていません。

17時になったら夕食をいただきます。ポークソテーをメインに色々とおかずがあります。ご飯はお代わり1杯をいただきました。食事を終えたらテラスへ出て景色を眺めます。外はまだ全然明るいですね。日没は19時すぎです。夕焼けを楽しみたいところですが、夕日は山陰に隠れてしまうため、ほとんど楽しめません。

周囲が暗くなってくると、涸沢キャンプ場のテントの明かりが灯り始めて幻想的な雰囲気になります。空の方は雲が多くて星空観察は厳しそうですね。少し時間が経ったら状況が変わる気もしますが、小屋泊だとなかなか気軽に外を覗きにいけないので、この日の星空観察は諦めました。消灯時間である20時30分に合わせて、そのまま就寝です。昼間寝ていないので、スムーズに寝付けました。

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