武甲山登山

2023年11月19日、関東百名山であり日本二百名山である武甲山を登ってきました。ヤマノススメNext Summitの聖地巡礼も兼ねています。南武線で府中本町まで行き、武蔵野線で新秋津まで行き、そこから徒歩で西武線秋津駅に行き、西武池袋線で飯能まで行ったら、西武秩父線で横瀬駅にて下車します。うーん、秩父は色々登りたい山はありますが、神奈川からだとやはり遠いですねえ。

横瀬駅でやけにたくさんの人が下車すると思ったら、里山まるマルシェというウォーキングイベントが開催されているようです。自分は登山準備を済ませて、武甲山に向けて歩きます。とは言え、ここからしばらくは街中の舗装路を歩いていきますので、ウォーキングイベントと似たようなものです。

さっそく視界には武甲山の北斜面が飛び込んできます。石灰岩の採掘により、階段状になっている山肌が印象的です。しばらくは西武秩父線沿いに歩いていき、延命地蔵尊に出合ったあたりで南へ曲がります。ちょうどトレランイベントをやっているようで、100kmのゼッケンをつけた人たちと時々すれ違いました。

そこからしばらく進んでいくと、セメント工場関連の施設が増えてきます。石灰岩の貯蔵施設などの巨大さには圧倒されます。ダンプカーなどの大型車両が行き交いますが、それほど往来は頻繁ではありません。鉄骨やダクトなどの構造を見ていると、FF7のミッドガルを思い出しました。

セメント工場地帯を抜けると、林道ぽくなってきます。生川の延命水や大山ノ神などを見学しつつ坂を登っていくと、武甲山御嶽神社一ノ鳥居が見えてきました。

緩やかではありますが一応坂を登ってきたので、そこそこ体は温まっています。一方で車でここまで来たと思われる人たちが寒いと言っています。確かに山間で日が当たらないので、じっとしていると冷えてきそうです。こちらで登山届の提出とトイレを済ませたら、いざ登山開始です。

しばらくは舗装路になっており、川に沿って登っていきます。道中には結構短い間隔で〇〇丁目の石標があり、距離の目安になります。

30分弱で不動滝に着きました。ヤマノススメの聖地巡礼としては、ここでペットボトルに水を汲んで山頂まで運ぶところですが、すっかり忘れていました。少し過ぎてから気づいたのですが、ちょうど滝の近くで休憩していたグループの人たちと挨拶した手前、何だか戻りづらくてそのまま登ることにしました。まあ、あおいさんやひなたさんと違って、自分の限界が見えない若者ではないので、無理はしないということで。

樹林帯の中を黙々と登り続けていきます。登山道自体は歩きやすいのですが、展望は一切ないのがこの表参道コースです。ただ、祠や石積場など見どころがちょくちょく点在しています。

登山道を粛々と登っていくと大杉の広場に出ました。真ん中に巨大な杉の木が鎮座しています。周りの木々と比べて圧倒的に太い幹をしており、貫禄を感じさせます。ただ、葉は付けていませんでした。そしてここから少し先の木のうろには、見守り観音が祀られていました。

約30分ほど登ると、空が明るくなり、山頂エリアが見えてきました。山頂エリアは結構広いです。まずは武甲山御嶽神社に参拝します。それから第一展望所に向かいます。

第一展望所からは秩父の街並みを一望できます。この日は快晴でしたので、青空の下に広がる街の光景がとても気持ちいいです。さっそく山頂標と記念撮影しました。そしてヤマノススメの聖地巡礼ということで、あおいさんのアクスタとも一緒に記念撮影しました。

この後はお昼休憩です。意外とベンチ等はないので、適当な岩にシットマットを敷いて、そこに座ります。普段は惣菜パンで食事を取りますが、今回はフリーズドライのドライカレーを持ってきました。先日山専用ボトルを買ったので、そちらの威力を試す目的もあります。さっそくお湯を注いで所定時間待機します。その間に途中のコンビニで買ったフリーズドライのなめこ汁をマグカップに空けていただきました。お湯が熱々で、山専用ボトルの保温力に関心します。その後、出来上がったドライカレーもいただきます。しっかりと出来上がっており、温かいご飯を食べられることへの満足感も高いですね。

お腹を満たしたら、下山開始です。帰りは橋立登山口方面に下ります。表参道コースと違い、こちらは展望がわりと効きます。ただし道は表参道コースよりも歩きにくいですね。道幅が細く、急な部分もあります。そして季節柄落葉も多いのでスリップ注意です。自分は1回転びました。

途中しばらくなだらかで幅広な下り道が続きますが、そこから左に入ると九十九折の下り道が始まります。谷間に向けて一気に高度を下げていく形になります。

ここを下り終えると、橋立川に沿って林道を歩いていきます。緩やかに長い距離を下ります。日が短く谷間なので、まだ14時30分という時間なのに結構暗いです。思った以上に距離があり、なかなか着かないなーと思いながら足を進めます。途中に結構立派な滝がありましたが、特に名前などを示した案内標は見当たりませんでした。歩き進めていくと、斜面崩落の危険があるため通行禁止となっている箇所がありました。迂回路が用意されていますが、川の先のピンクテープまでの距離が長くて、行き先が正しいのか少し戸惑ってしまいました。

15時20分ごろ、橋立登山口に着きました。通行止めの標示があったのが気になりましたが、山頂から下山する際には特に通行止めの案内はなかったはずです。

その後は橋立堂に参拝して、橋立鍾乳洞内を見学します。200円の見学料ですが、洞内はそこそこ距離があります。結構狭い箇所も多いので、頭をぶつけないように要注意です。自分は2回ほどぶつけました。基本的に人が一人しか通れないので、前に人がいると待つ必要がありますし、逆に後ろから人が来るとあまり長居はしづらかったりします。

その後は土津園で、味噌おでんと手打甚太郎ざる蕎麦をいただきました。遅い時間だったこともあって、後ろの方では何やら打ち上げが行われていました。最後に燻製卵をサービスでいただきました。

それから浦山口駅まで歩いて、今回の山行はお終いです。電車の本数が少なくて、駅のホームで40分ほど待ちました。日が暮れているので結構冷えますね。にも関わらずコーラを買ってしまいました。

今回の山行データは以下の通りです。

距離17.44km
歩行時間5:30:30
経過時間7:03:37
高度上昇1,102m
高度下降1,060m
平均心拍数115bpm

横瀬駅からスタートして、表参道経由で武甲山山頂まで登り、帰りは橋立登山口へ下って浦山口駅にゴールしました。往路は街中を結構歩いていますが、セメント工場が建ち並ぶ工業地帯など、色々な景色が見られて飽きません。感覚的には下山の時間の方がずいぶん長く感じましたが、高度グラフを見ると上りの方が少し長いですね。そして鍾乳洞など山行以外の観光も絡められて良かったです。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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