三国山・生藤山・茅山縦走

2024年03月27日、年度末の年休消化のために休みを取りました。雨の多い週の晴れ間となったため、登山に出かけることにしました。最初は近場の東丹沢に行こうかと思いましたが、せっかくなら未踏の関東百名山に登りたいと思い、生藤山へ行くことにしました。一応前日に降雪予報があったのでチェーンスパイクをザックに忍ばせていきましたが、残雪は一切見られませんでした。

当日朝、南武線で立川まで行き、そこから中央線で高尾まで行って中央本線に乗り換え、上野原で下車しました。ここからバスで終点の井戸まで向かいます。井戸で降りたのは自分ひとりで、別の一組がひとつ手前の石楯尾神社前で降りていました。平日ということもあって、静かな山行となりそうです。

準備を済ませたらさっそく山行開始です。しばらくは山間の集落を進みます。後ろを振り返ると富士山が悠然と見守っていてくれました。

やがて山の中へ入っていきます。軍刀利神社の鳥居を潜って、登り進めます。道は車も通れそうな幅広ですが、すっかり山の中といった雰囲気なので、この辺から熊鈴を鳴らします。

やがて左手に軍刀利神社の社務所が見え、そこから少し進むと、鳥居と階段が見えてきます。ここの階段が地味にしんどかったですね。階段を登りきると、軍刀利神社の額殿や拝殿がありますので、登山の無事を祈って参拝します。拝殿の裏手に回ると本殿を見られます。

参拝を終えたら、再び登山道を登っていきます。登山靴のグリップ力が弱くなっているのか、舗装路でしたがやけに滑りやすく感じました。途中、桜がきれいに咲いていたので撮影します。

そこからさらに登っていくと、奥之院に着きました。手前にある大桂の大木が立派です。お参りをしたら、右手に進んで登山道を歩いていきます。朝が早かったため少々小腹が空いてきたので、プロテインバーをいただきます。中身がぎっしり詰まっている分、嚙み切るのにひと苦労。

分岐に出合ったら、三国山に向かって左に折り返します。ここから勾配が緩くなり、途中から左手の展望が開けてきます。目の前に見えてきた小高い山を登り切ると、三国山に登頂です。三国山はその名前が示す通り、神奈川県、東京都、山梨県の境界点となります。山頂にはベンチやテーブルがあり、そこそこ広いです。この先の生藤山山頂はあまり広くないので、休止するなら三国山の方が良いと思います。そして木々が落葉している季節なので、富士山も比較的よく見えます。木々が被らない部分はないので、どうしても部分的に視界は塞がれますが、十分楽しめます。

三国山から5分ほど歩くと、生藤山山頂に着きます。関東百名山であり、神奈川県の最北端となります。右側の少し突き出た角の部分ですね。こちらの山頂はあまり広くないので、山頂標を撮影したら先へ進みます。

アセビの白い花を楽しみながら岩交じりの道を進んでいき、その先は急坂を下ります。距離はそこまで長くありませんが、結構急なのでストックを使った方が楽かと思います。

10分ほど歩くと、茅丸へ登る道と巻き道の分岐に出合います。茅丸は展望に優れているので登ります。ただ多くの人は登らないみたいで、後続の人や対向の人の気配は感じたものの、茅丸山頂に来ることはなく、巻き道の方を通ったみたいです。

茅丸山頂に着いたら、180度のパノラマを楽しみます。これまで木々越しに望んできた富士山ですが、ここからなら何にも邪魔されることなく望めます。南の方に目を遣ると、丹沢山塊が見えます。北斜面ということもあってか、上の方はまだ白いですね。

ここで大休止をとります。持ってきたお赤飯のフリーズドライを昼食にいただきます。ただお湯の分量をミスったみたいで、硬い部分が残ってしまいました。硬い部分が残るよりは多少柔らかすぎる方が良いので、次回からはお湯は多めに注ぎたいと思います。

人も来なくて景色も抜群なので、ついつい長居をしてしまいます。空は青空が広がっていますが、ちょうど太陽に雲が掛かってしまい、日が陰ってしまう時間が多いです。ただ次第に晴れ間が多くなってきました。

その後は茅丸を下りて、縦走を続けます。10分ほど歩いたところで道が少し不明瞭になり、迷いました。道幅が広くなって落ち葉で覆われているので、ぱっと見道が想像しづらい状態になっています。うろうろしつつ正しい道を見つけて、登山道に復帰しました。

連行峠を通り、ヒヨドリを遠くに観察しながら、やがて山の神に着きました。ここから先に進んで醍醐丸を目指すのがポピュラーですが、今回はここで下山します。

しばらくは急坂で小石や落葉の多い道を下ります。そのため石車に乗って転びそうになることが何度かありました。そのうち勾配が緩やかになってきます。やがて山中の民家や墓石が見えてきて、そこを越えて少し歩くと、川に出合います。

この川に沿って下っていきます。車も通行できそうな広い道を進んでいくと、集落が見えてきました。麓には山神社がありますので、下山の無事を感謝を伝えました。近くにはアブラチャンがきれいな黄色い花を咲かせており、足元にはスミレが群生してきれいでした。

その後は集落の道路を歩いて和田停留所に向かいます。下山口からすぐだと思い込んでいましたが、500メートルくらい歩きます。道中では桜がきれいに咲いていました。標高が高い地域の方が開花は遅いと思っていましたが、関東の平野部より見頃が早いですね。

和田停留所はベンチやトイレなどがあり、屋根のあるエリアもあります。併設のカフェは現在営業していないようです。やって来たバスに乗って、藤野駅に向かいます。藤野駅に到着後は、小腹が空いたので自販機でジャガビーを買いました。

今回の山行データは以下の通りです。

距離9.66km
歩行時間4:07:40
経過時間4:53:39
高度上昇699m
高度下降791m
平均心拍数99bpm

井戸から登って軍刀利神社を通り、三国山まで登ります。そこから生藤山、茅丸、連行峠、山の神を縦走し、和田へ下りました。登りよりも下りの方が多く、平均心拍数も100を切っており、省エネ登山です。ただこの時期の登山なので、下山後は花粉症でひどいことになりました。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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