長瀞アルプス(宝登山)ハイキング

2023年03月30日、新関東百名山の一座である宝登山登山をメインに、長瀞アルプスをハイキングしてきました。年休が余っているので、消化を兼ねての平日山行です。天気予報は翌日の方が良かったのですが、夜からライブ参加予定があり、且つ期末ということもあって出社が望ましい事情もあり、曇天覚悟でこの日に決めました。関東平野自体はそれなりに晴れていそうでしたが、秩父エリアはちょうど雲が被ってしまい、思った以上に曇りです。先日の宮古島といい、どうも天気運が微妙に足りません。まあ、雨が降らなかっただけマシとしましょう。

上野東京ラインで熊谷駅まで行き、そこから秩父鉄道に乗り換えて、野上駅にて下車します。約2時間半の行程です。以前から紅葉の時期などに長瀞を訪れたいと思っていましたが、この移動時間に尻込みしていました。ただ、両神山などの登山に出かけた現在となっては、日帰りができる程度の距離なのでいっか、という感じです。野上駅の駅前には大きな桜の木が生えており、駅とのツーショットが映えます。

コンビニで買い出したいものがあるので、まずは国道140号線を歩いてセブンイレブンに向かいます。遠くに長瀞アルプスの山肌に生える桜の木々が見えて、気持ちが高まります。コンビニでミネストローネスープの素、おにぎり、小倉羊羹を買ったら、登山口近くの萬福寺を目指します。その少し手前に観光客向けのトイレがあったので、登山前に用を足しました。

萬福寺で登山の無事を祈願したら、登山開始です。熊や猪、スズメバチに注意の看板があったので、熊鈴を装着します。少しの間、程々に勾配のある上り坂を進みます。ある程度登りきると、時折アップダウンはあるののの、全体的に緩やかな道が続きます。基本的に曇天ですが、ほんの少し日が差す時間もありました。

足元にはスミレなどの花が咲き、周りを見渡せば赤紫のツツジの花や山桜を楽しむことができます。山桜は群生して真っ白な姿を楽しませてくれますが、どれも絶妙に登山道から距離があり、木々越しに楽しむ格好となります。

途中、登山道整備のための協力金を入れる箱があるので、100円を投入しました。登山道は時々分岐がありますが、宝登山を目指す場合は右に進みます。

朝が早かったこともあり、お腹が空いてきて、胃がキュウキュウしてきました。山頂まで我慢はできそうでしたが、とっとと食べてしまうことにしました。というわけで少しだけ広い場所を見つけて、そこにザックを置いて荷物を取り出します。チタンカップにミネストローネスープの素を入れて水筒で持ってきたお湯を注ぎます。前述の通り曇天なので、温かいスープが染み入ります。それから総菜パンとおにぎりをいただきました。

お腹を満たしたら山行再開です。ここから程なくして車道に出ました。ここで草の下に蠢く何かの気配を感じたのですが、結局正体つかめず。近くには濃い紫色のオオアラセイトウが群生していてきれいでした。

しばらく車道を歩いて登っていくと、宝登山登山口が見えてきました。ここまで緩やかな道が続いていましたが、ここから一気に急登となります。真っすぐにずっと伸びる階段などここまでとのギャップが堪えます。ただそんなに距離はないので、程なくして山頂エリアに着きます。

山頂エリアは、桜などが植樹されていてきれいです。ただ全体的にもう終わりかけの様子でした。山頂までもう少し歩くものだと思っていたら、目の前が山頂でした。標高497.1メートル、宝登山山頂に到着です。山頂看板と三角点を撮影しました。

山頂からの景色を楽しみますが、曇天でうっすらガスっているので、少し残念。武甲山の特徴的な山肌も目を凝らせば分かる感じです。けれど麓の様子は望めます。低山とはいえ、麓の町を見下ろすのは鳥の視点なので、着実に空に近づいているんだなあ、と感じました。

それから宝登山神社奥宮を参拝して、下山の無事を祈願します。狛犬は狼になっており、以前登った両神山を思い出しました。秩父山地の狼信仰ですね。

奥宮の鳥居をくぐり、階段をくだります。ここはロープウェイで上ってきた人たちも通る道なので、完全に観光エリアです。桜やツツジが満開で楽しむことができました。こちらは、道中で見てきた山桜ではなくソメイヨシノです。

ロープウェイ山頂駅とは逆方向に進んでいくと、宝登山小動物公園の手前に下山道があります。こちらは車も通れる道になっており、街歩きの靴でも歩けそうな道になっています。とはいえ、舗装路ではないので、スニーカー程度は履いたほうが良いかもしれません。九十九折に緩やかに下りていきますが、途中真っすぐ下りてショートカットできるルートがあるので、山歩きの装備があるならそちらを使った方がだいぶ早いです。

下山したら、宝登山神社に参拝して、無事に下山できたことをお伝えしました。それから境内を回り、日本武尊みそぎの泉などを見学します。しばらく歩いていると、日が差してきました。

それから宝登山参道の桜並木を楽しみながら歩いていきます。途中再び日が差すタイミングがあり、青空と桜を映すことができました。これぞ撮りたかった桜の写真です。

夕方手前ということもあり、食事処は大体閉まっていましたが、営業中のお蕎麦屋さんを見つけたので入店。押し花茶屋華さんです。注文したのは冷やしとろろ蕎麦。水がきれいな土地で食べるお蕎麦は美味しい!

食事を終えたら長瀞駅方面に向かいます。参道は緩い上り坂になっているので、宝登山神社方面を振り返ると一の鳥居越しにたくさんの桜の花が見えます。

長瀞駅に着いたらそのまま通過して、着いた先は荒川です。長瀞ライン下りとして有名な場所ですね。こちらにある岩畳を今回のハイキングのゴールとしました。日が傾き始めた川原で、皆が思い思いに過ごしている光景は、何だかとても心が満たされます。しばらくぼけーっとしたい心地ですが、帰り道も長いので駅に向かいます。

レトロな駅舎を楽しみつつ、わたてんや鉄道むすめのキャラクターパネルも楽しみます。16時50分ごろ、長瀞駅を出発して帰途につきました。上野東京ラインは、熊谷からなら座れるかと期待していましたが、既にわりと人が多くて立ちっ放しでした。

今回の山行データは以下の通りです。

距離9.53km
山行時間3:27:16
経過時間4:45:31
高度上昇475m
高度下降441m

野上駅からスタートしてコンビニに立ち寄り、萬福寺そばの登山口から長瀞アルプスに入ります。そのまま宝登山まで抜けて、最後は宝登山神社へ下山します。ここで測定を終えても良かったですが、登山というよりハイキングの位置づけでしたので、景勝地である岩畳をゴールにしました。宝登山より手前の長瀞アルプスはアップダウンも少なくて楽です。宝登山に入ると急坂となって登山らしくなります。ただ宝登山自体はロープウェイで上れることもあって観光地化されているため、長瀞アルプス経由で来たほうが満足感は高いと思います。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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