2022年10月20日、好日山荘にてSnow LineのチェーンセンプロLを購入しました。2021年に戸隠山へ登った際に、思いがけず積雪に遭遇したことが理由です。そのため、秋山登山で思いがけない積雪に遭遇した時の保険として、購入することにしました。がっつり雪山を登るつもりはありません。積雪を懸念した2022年の八甲田山、岩手山では、結局出番はありませんでした。しかし、2023年6月の十勝岳登山の残雪対応で初使用しましたので、感想を書いてみます。
装着は登山靴のつま先にチェーンセンプロのつま先部分を引っ掛けて、踵部分のゴムを引っ張って登山靴の踵に合わせます。ゴムなので多少引っ張る力は必要ですが、それほど強い力は要りません。靴の下に靴を履くような感覚です。
残雪期の固めの雪でしたら、上手くグリップが効きます。最初はチェーンスパイクの効果なのか判然としませんでしたが、チェーンスパイクを外した後に通るはめになった残雪歩きでは、とても滑りやすく感じたので、効果は自明でした。特に氷の上でのグリップの効きっぷりは秀逸です。なお、基本的に歩いた残雪箇所の傾斜はあまりなく、傾斜がある部分もラッセル跡がありましたので、爪の浅さは特に問題にはありませんでした。
この山行では、残雪のある部分と地面や岩が露出した部分がしばらく交互に出てきたので、外すタイミングが掴めず、しばらく付けっ放しで歩きました。土の場合はあまり気になりませんが、岩の上だとチェーンの爪の感触がはっきり分かるので、やはり歩きにくさはあります。ただそこまで気になるほどではありません。どちらかというとチェーンの爪部分を破損しないかという点が気になります。
というわけで、あくまで保険であり、積極的に雪の上を歩くつもりはありませんが、備えあれば憂いなしということで、持っていて良かったです。