2026年01月27日、茶臼岳と剣ヶ峰で雪山登山をしてきました。東北新幹線やまびこにて、東京駅から那須塩原駅まで移動します。JR関東バスで大丸温泉行きの始発便に乗って70分ほどで大丸温泉に着きました。

空を見上げると青空が見えますが、一方で雲も出ています。天気がどこまで持つか、少し気がかりですね。公衆トイレで用を足して、登山届を提出しようと思いましたが、またしても筆記具を忘れてしまいました。いつも持って行くスタッフバッグの中に入れっ放しにしておかないと駄目ですね。アウターやゲイターの準備をして、今回初使用のワカンを装着します。平日とはいえ、ばっちりトレースが残っているので必要性はないのですが、練習として履きます。

さっそく山行開始です。まずは階段を登って少し進むと舗装路と出合います。何回か舗装路を横断しながら、緩やかに登ります。せっかくのワカンなので敢えてトレースのないところを歩いてみたりしました。ふかふかの雪面だとそれなりにしっかりと沈みますが、アイゼンよりは浮きます。踏み跡が大きいので、トレースを作るにはやはりワカンの力が必要ですね。そしてがっつり疲れます。途中から既存のトレースに逃げてしまいました。


やがて冬期休業中のロープウェイ山麓駅に出合います。舗装路は除雪されているので、雪伝いに行くのが大変です。茶臼岳を正面に望みつつ、再び山道へ入っていきます。南は雲っているけど北は晴れている状況です。

しばらく歩いたら峠の茶屋駐車場に着きました。ここは雪が積もっているものの全体的に浅く、ワカンの刃が路面に当たって歩きにくいです。少しでも雪が厚いところを歩きます。駐車場の奥に那須岳登山口の標柱があります。ここから本格的に登山道となります。

少し歩いていくと鳥居に出合います。雪が積もって鳥居の下が腰の高さ程度になっていますが、奥の橋は積雪を見越して高い位置に設置されています。

樹林帯の中を黙々と登っていきます。平日とはいえ人気の山ですので、登山者は見かけます。それでも出会ったのは10名程度でしょうか。なので静かな雪山を楽しむことが出来ました。

樹林帯を抜けると左手には茶臼岳、右手には朝日山がその姿を現します。この辺りから岩が増えてきて、雪が少なくなってきました。ワカンだとかなり歩きにくくなってきたので、アイゼンに履き替えました。アイスバーンもほぼないので、何も履かなくても良いかと思いつつ、さすがにリスキーなので止めました。チェンスパ持ってくれば良かったなあ。天気は曇り主体でたまに晴れ間が見えるといった状況です。

樹林帯を抜けて以降は平坦な道が続きますが、右手が切れ落ちているので注意しながら進みます。避難小屋手前の斜面のトラバースは、踏み外した時のことを想像すると少し怖かったですね。

避難小屋に着いたら、風が強いので小屋の陰に隠れます。以前に秋山登山した際もここは強風だった記憶があります。ちょうど風の通り道なのでしょう。さながら風の谷です。そのため雪も吹き飛ばされて、地表が露になっている箇所が多いです。しかし避難小屋の冬期出入口は高い位置に設置されており、積もる時はがっつり積もるのだと思います。今年は雪が少ないんですかねえ。

しばらくすると裏那須の山々の稜線にガスが掛かって見えなくなってきました。那須高原も徐々にガスに覆われて薄れていきます。そして粉雪も舞い始めました。うーん、登頂まで天気が持たなかったかー、と少し残念な気持ちになります。


靴紐を結び直したら茶臼岳を登ります。最初は雪がほぼなくて岩だらけです。硫黄鉱山跡を過ぎて登っていくと、次第に雪が増えてきました。それでもそんなに厚くはないですね。山頂に近づくにつれて雪が弱まり、日差しも見え始めました。ガスも晴れてきて周りの山々や下界を望めるようになりました。真っ青な空とまでいきませんが、眺望が得られるだけで満足です。

山頂エリアに着いたら、お鉢周りをします。時計回り方向で進んでいくと、三角点が現れます。この時は風は穏やかでしたが、基本的に風が強い場所のようで、小さなエビのしっぽが標識などに見られます。そして中央を覗くと広大な火口の姿を捉えることが出来ます。池がすっかり凍りついています。


さらに進んでいくと木製の鳥居と奥宮に出合います。参拝を済ませて岩の裏手に回ると、茶臼岳の山頂標がありますので記念撮影しました。

ここで大休止をして昼食をいただきます。持ってきた惣菜パンを食べます。さすがにすっかり冷えきっています。もぐもぐしながら正面に目を遣ると、裏那須の山々を望めます。こちらは稜線付近がすっかり雪に覆われて真っ白であり、岩が覗く表那須の山々とは異なる雰囲気を感じさせます。

食事を終えたらお鉢周りを再開します。左手には剣ヶ峰や朝日山、正面には那須高原を望めます。1周し終えたら登ってきた道を下って、鞍部に向かいます。

鞍部に戻ると、風が随分と穏やかになっていました。避難小屋の近くで小休止して、ピッケルを用意します。見る限り剣ヶ峰の斜度としてはダブルストックでもいけそうですが、念のため装備します。準備を終えたらいざ剣ヶ峰に向かいます。

だいぶ雪が少なくて、序盤はザレ場を登っていきます。ザレ場はザレ場でアイゼンの刃が効いている感じです。途中から斑に雪が付き始めるので、その上を歩いていきます。先行者によるトレースがついていますので、それに倣います。斜度は30度くらいですかね。ところどころ地表が露出していることもあり、方向を誤らなければ斜面を真っ逆さまということはなさそうです。


急登を終えると稜線上を歩いて山頂に向かいます。細い道で特に右手は雪の急斜面なので落ちたら大変です。しばらく歩くとお地蔵さまに出合います。谷の方を向いているので、正面から撮るには回り込まなくてはなりません。

そこからもう少し進むと、剣ヶ峰山頂に到着です。雪にだいぶ埋まった山頂標が出迎えてくれます。奥には茶臼岳、左手には朝日山が構えています。午後になったこともあり、見渡す限り他の登山者はおらず、雪山のスンとした世界が広がります。雪が舞っていますが、静寂に包まれた世界です。

山頂時間を楽しんだら下山します。さすがに剣ヶ峰の下りは怖くて慎重に進みました。その後は登ってきた道をゆるゆると下っていきます。空はすっかり曇天で粉雪が舞っています。

久しぶりのアイゼンのためか、爪先が擦れて痛かったです。帰宅後確認したら、がっつり指の甲を靴擦れしていました。そして脚の使い方が拙かったか、右足を攣ってしまいました。予兆はあったのですが、抑えきれませんでした。峠の茶屋の手前でしたので、何とか駐車場まで歩いてベンチで休憩しました。

右足が回復したら、山行を再開し、大丸温泉まで下りました。大丸温泉はこの日は残念ながら日帰り営業はしていないので、装備を片付けつつバスを待ちます。降雪が強まってきて寒かったので、アウターシェルは着たままにしました。

バスで那須高原駅前まで戻った後は、駅前にある食事処平成にて夕食をいただきます。惣菜パン2個とカロリーメイト1袋しか食べていないので、お腹ペコペコです。注文したのは、浸し掻き揚げそば大盛と生ビールです。浸しそばは栃木県北の名物らしいです。
それから18時すぎの東北新幹線なすのに乗って帰路につきました。なすのは自由席車両の方が多く、指定席が満席に近くても自由席の方がゆとりを持って座れたりします。時期にもよると思いますので、確実に座りたい場合は指定席の方が良いでしょうね。
今回の山行データは以下の通りです。
| 日程 | 2026/01/27 |
| 距離 | 8.82km |
| 歩行時間 | 5:12:06 |
| 経過時間 | 6:00:56 |
| 高度上昇 | 715m |
| 平均心拍数 | 97bpm |
アイゼンを使った雪山登山は今シーズン初でした。ワカンのデビュー山行でもあります。茶臼岳は過去に秋山に登っていますが、首都圏から日帰りで行ける便利さを理由に行き先として選びました。茶臼岳は緩やかコースですが、剣ヶ峰で少しチャレンジできるのも良い塩梅です。久しぶりの雪山は思った以上に足にダメージを与えましたが、白と黒の静かな世界を味わえて良かったです。天気は完璧ではないけど、青空が見える時間もあり、極端に悪化することもなかったので、楽しめました。
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