大菩薩嶺登山

2021年7月17日、日本百名山のひとつである大菩薩嶺を登ってきました。最初は朝一のバスに乗るつもりでしたが、5時すぎに家を出るのがつらくて、ひとつ後の便のバスに切り替えました。6時10分すぎ、家を出て、南武線で立川へ移動し、そこから中央線で高尾まで行き、中央本線で甲斐大和駅まで向かいます。相模湖や藤野でそこそこ人が降りるので、座れました。

9時すぎ、甲斐大和駅に着きました。梅雨明け最初の週末ということもあり、人出は多めです。バスは増発されているようで、予定の9時20分を待たずに出発。なおこちらのバスは、車内に両替機がないので、事前に小銭を用意しておく必要があります。上日川峠までの運賃は1,020円なので、10円玉2枚があれば良いです。山道を延々と走り続けて、10時すぎに上日川峠に着きました。

標高が多少上がっているので多少涼しいかと思っていましたが、まだ暑いです。お腹が空いていたので、カレーパン1個を食べてから、山行開始。

最初は緩やかな上りが続きます。人が多くて蟻の行列状態。抜いたところで先が見えないので、のんびり歩きます。この区間は山道以外に舗装道路も並行しているので、急ぎたい場合はそちらを通った方が良いかもしれません。一度分岐してしまうと、途中での往来はできません。

15分ほど歩いて福ちゃん荘に着きました。ここで二手に分岐しますが、唐松尾根方面へ進みます。基本的に登りに急勾配を選ぶスタイル。下りが急だと膝へのダメージが怖いというのが一番の理由です。

しばらく急な上りが続きます。道は整備されていて歩きやすいです。やがて勾配が緩やかになります。木々の間からは下界の街並みが見えます。そして森の中に目を遣ると、鹿の姿が見えました。

再び上りが始まります。小さな岩が転がり、若干歩きにくい部分もあります。やがて木々が減り、草原が広がって、視界が開けてきます。太陽に照らされた草の緑が爽やかです。そこから後ろを振り返ると、見事な富士山と大菩薩湖を望めます。上日川峠に来る前は、雲ひとつ掛かっていない状態でしたが、少し雲が出てきてしまいました。

ここから程なくして、山頂エリアに着きました。標高2000メートル超えなので空気のひんやり感がありますが、日差しが強いのでどちらかといえば暑いです。景色を愛でつつ、おにぎりをいただきます。夏なので虻などがそこそこいましたが、今回は虫よけシートを使ったので、肌に寄ってくることはありませんでした。ただ、服やザックには寄ってくるので、スプレータイプも併用した方がいいのかなあ。

さて、山頂となる大菩薩嶺は、ここから歩いて10分弱の場所にあります。林の中の緩やかな上り道を進んでいき、着きました。周りを木々に囲まれ、眺望はありません。山頂の看板を撮影したら、先ほどの広場へ戻ります。

雷岩の上に登り、富士山を眺めたら、反対側へ下ります。こちらも広場になっており、結構広いです。こちらの方がゆったりしていて良いかもしれませんね。

ここからは稜線歩きを楽しみます。眼前には緑に彩られた気持ちの良い稜線が伸びています。歩き始めてしばらくは下りが続きますが、程なくして平坦な道になります。時々雲が掛かり、日が陰る時間帯もありましたが、しばらくすると晴れてきて良かったです。草原の中に低木が散在する、まさに高原といった景色で気持ちいいのですが、花はあまり多く見られませんでした。道端で黄色い花をいくつか見かけた程度です。

やがて賽ノ河原と呼ばれるエリアに到着です。石が積み上げられた光景はまさに賽の河原ですね。登り終えると正面には富士山が見えます。山頂はすっかり雲を被ってしまいました。

ここから石の転がる道を下っていき、大菩薩峠に着きました。介山荘があり、食事休憩などができます。広場はありますが、そこまで広くはないので、結構混雑していました。天気も良く暑かったので、ソーダアイスキャンデーをいただきました。

大菩薩峠からは富士見山荘経由で上日川峠に向かいます。樹林帯の中を緩やかに下っていくコースになります。川を渡った先で少し上りがありますが、基本は下りです。14時のバスに間に合いたかったので、少しペースを上げて進みました。

福ちゃん荘に着いた後は、舗装路を使おうか迷いましたが、往路と同じ山道で帰りました。そして、14時少し手前に上日川峠に着きました。

14時のバスに乗って、甲斐大和駅へ向かいます。途中にある強アルカリ泉で有名なやまと天目山温泉は行きたかったのですが、バスの本数が少なく、終便も早いことがリスクなので、泣く泣く諦めました。

甲斐大和駅まで戻ってきました。暑さがえぐいです。勝手に少し涼しいつもりでしたが、山梨は盆地だから、むしろ暑いということに気づきました。小学校地理の知識。

せっかく山梨に来たので、地のものをいただこうと、駅前にある雅に入店しました。注文したのはかぼちゃほうとうと生ビール。登山後のビールはやっぱり喉に染みますね。久しぶりのほうとうは、美味しくいただきました。かなり満腹です。

その後は16時すぎの電車が来るまで待ちます。その間に続々と下山バスが到着して、駅は結構な人出となりました。この影響で、中央本線で立ちっ放し。中央線の途中から、そして南武線では座って帰りました。

山行時間としては短い方でしたが、妙に登山後の疲れを感じました。Fenix 5Xで測定した結果を見ますと、心拍数がかなり高めです。過去のデータと比較すると、昨年の丹沢表尾根縦走時と同等で、どうも暑さの影響で心拍数が上がっているようでした。急登ではもともと息が切れることもあり、あまり気にしていませんでしたが、想像以上に負荷が掛かっていたのかもしれません。

今回の山行データは以下の通りです。

距離8.21km
山行時間3:39:12
移動時間2:15:52
高度上昇526m
高度下降515m

トライアングル状になっています。往路と復路で異なる道を歩けるのが良いですね。道はよく整備されていて、かなり歩きやすかったです。高度グラフと見ると、介山荘で思った以上に休憩していたようです。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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