2025年03月25日、年休消化で浅間嶺を登山してきました。南武線で立川まで行き、そこから武蔵五日市線直通の青梅線に乗り換えて、武蔵五日市駅まで移動します。上手く乗り継げば2時間30分弱で着くのですが、通勤時間帯に伴う乗り換え移動時間の増加や電車の遅延リスクを考慮して、全体に50分ほどバッファを持たせました。

平日なので山へ向かうバスは空いているかと思いましたが、存外たくさんの人がいました。都内の人気の山域は違いますねえ。通常数馬まで通じていますが、土砂崩れの影響により上川乗で折り返し運転となっています。そのため一番メジャーなルートである浅間尾根登山口から入るルートは使えません。ただ自分は元々上川乗から入るルートを想定していたので、特に問題ありませんでした。

バスにはたくさんの乗客がいましたが、上川乗まで乗ってきた人は少数です。上川乗に到着後は、お腹が緩かったので登山前にトイレで大を済ませておきました。そしてバス停から北秋川に沿って少し上流へ歩き、梅の大木がある登山口を右に入ります。
ここで先日飯能で購入したヤマノススメのバフを装着します。着け心地は良いですが、引っ掛けるところがないので微妙にズレやすいのが気になりますね。何か良い着け方とかあるのかな。

登山道は樹林帯の中を進んでいきますが、しばらくは急坂で身体も登山モードに切り替わっていないので、息が上がります。その後勾配は緩やかになりますが、樹林帯の中なので景色はあまり変わりません。道中では、ぐにゃっと大きくしなった木が印象的でした。山行中にあんなのが倒れてきたら怖いですねえ。

時折展望が少し開けるところもありますが、基本的には樹林帯が続きます。1時間ほど歩くと、展望が大きく開けてきました。山頂と展望台の分岐がありますので、まずは展望台に向かいます。大きな広場になっていて東屋もあります。


続いて山頂へ向かいます。展望台から数分で到着します。山頂はそこまで広くはありませんが、ベンチやテーブルがあって寛ぐことができます。北の方を見遣ると、三頭山や大岳山を見渡せます。青空と太陽が見える好天ですが、うっすら霞んでいてすっきりとは見えません。南の方を見ても富士山は全く見えませんね。春霞でしょうか。

さてとりあえず景色を堪能したので大休止します。フリーズドライのストックが切れていたので、カレーメシにしました。昨年末に赤城山で食べた際はルゥが溶け切らなかったのですが、今回は普通にいただけました。やはり外気温が低い中放置したのが良くなかったみたいです。それからマグカップに味噌汁を入れて、天空のレストランでいただきます。

食事を終えた頃後続の方が来たので軽く会話をして、下山に向けて出発です。落ち葉でモフモフ絨毯な道を緩やかに下っていきます。幾つか分岐がありますので、案内標に従って時坂峠を目指します。

途中で左手が大きく開けました。山肌は木々がなく禿げた状態です。開けている方面は結構急に切れ落ちているので、なかなか高度感があります。

開けた場所を抜けたら再び樹林帯に入ります。古民家紬の横を通り過ぎて下っていくと、舗装路に出合います。そこから少し進むと峠の茶屋があります。建物はきちんとしていますが、数年前に閉店しており現在は営業しておりません。茶屋の前にある小さな広場は少し展望が開けており、奥多摩の山々の稜線を楽しめます。

その後は舗装路を道なりに進み、途中で左手に入って、一般車両通行禁止の林道の中を進みます。坂を下り終えると時坂峠に到着です。


ここから集落の中の山道を下っていきます。顔を見上げれば山桜、足元を見下ろせばフクジュソウがきれいに咲いています。耳を澄ませるとウグイスの声が聴こえてきました。

やがて再び舗装路に出合います。ここから払沢の滝への案内標がないので不安になりますが、他に道もなさそうなので、九十九折の舗装路を下っていきます。途中ミツマタの花を楽しめました。やがて払沢の滝への案内標が出てきたら、再び山道に入ります。うっかりしていると見落としてしまいそうですが、そのまま舗装路を歩いても遠回りになるだけで、最終的には同じ場所に合流するはずです。アズマイチゲなどを楽しみながら下っていくと、払沢の滝駐車場に着きました。

払沢の滝はルート上にあるわけではなく、入口がルート上にある形です。ですがせっかくなので立ち寄ります。渓流に沿って遊歩道を歩いていくと、忠助淵が現れます。距離はありますが、上から流れ落ちる様子を望めます。

さらに歩いていくと払沢の滝に着きました。日本の滝百選にも選ばれている滝です。遊歩道から見られる最下段の落差は約23メートルとのことで、間近で見るとなかなか迫力があります。脇にある石段を登っていくと滝壺の近くまで寄ることができます。

その後は払沢の滝入口停留所から武蔵五日市駅まで戻りました。駅周辺は開いているお店がなさそうでしたので、立川に寄って腹ごしらえをしました。何となく焼き鳥を食べたかったので、串ごろに行って生ビールと串5本盛合せ、他にはホタルイカの沖漬けと海鮮焼きそばをいただきました。
その後は南武線で帰るつもりでしたが、人身事故で1時間半ほど動かない様子でしたので、中央線と東海道線で帰りました。
今回の山行データは以下の通りです。
日程 | 2025/03/25 |
距離 | 10.40km |
歩行時間 | 3:03:22 |
経過時間 | 3:24:43 |
高度上昇 | 561m |
高度下降 | 671m |
平均心拍数 | 112bpm |
上川乗から登って浅間嶺に登頂し、時坂峠を経由して払沢の滝入口へ下るルートです。縦走としてはお手軽なコースになります。上川乗からピストンにしてしまえばだいぶ行程を短縮できますが、さすがにもったいないと思います。縦走コースだと、下山後に払沢の滝へ立ち寄れるのもお得感があって良いです。
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