2019年12月29日、丹沢山塊の南端側にある大野山へ登ってきました。元々は陣馬山あたりを想定していたのですが、数日前に立川へお出かけしたので、方面が被ることを嫌い、西方面へ行き先を変えました。
朝早く行こうと思いつつ、結局昼ごろの出発となりました。東海道線に乗って国府津駅まで向かいます。出発してからしばらくは青空でしたが、徐々に曇り空へ。天気は西から下り坂のパターンが多いので、分かっていつつもテンションがダウンorz。
1時間ほどで国府津駅に着きました。きちんと調べていなかったのですが、御殿場線は1時間に1本というダイヤなのですね。40分ほど待ち時間があるので、駅から一旦出て、駅前にある餃子ショップにて、醤油ラーメンをいただきました。もう少し探索しようか迷いましたが、そこまで時間がないので、すぐに駅へ戻りました。
御殿場線に乗って、谷峨駅で下車。Suicaで出場できないトラブルがありましたが、帰りに往復分を払うことになりました。無人駅とは思っていませんでした。
谷峨駅前から登山開始。しばらくは案内板に従い、舗装された道を歩きます。酒匂川を渡って川沿いに進んでいきます。その後九十九折りの上り道が始まり、大野山ハイキングコース入口の案内が見つかりました。
ここから未舗装の遊歩道に入ります。民家の横を抜けて、緩やかに登っていきます。時々開ける場所もありますが、主に樹林帯。しばらく登ると、舗装道路に出ます。春に向けて力を蓄える頼朝桜を見遣りつつ、再び登山道へ。
しばらく進むと、再び舗装道路に出ます。道路を渡ると、そこにはゲートがあり、通行不可かと一瞬焦りましたが、獣避けのためみたいです。ゲートを抜けて先へ進むと、ススキが広がる斜面に出ます。ここでタイミング良く、太陽が顔を出してくれて、黄金色に染まってきれいでした。少し登ってから下を振り返ると、麓の様子がよく見えて、気持ちいいです。相模湾まで望めますが、曇天なので色が映えないのは残念です。
てくてく登っていくと、東京スカイツリーと同じ標高である634メートル地点には、立て札がありました。Fenix5Xの高度計も概ね同じ高さを指していて、少し感動。大体いつもずれていくので。
ここの登りが終わると、しばらく平たい道が続きます。途中に牧草地がありましたが、特に放牧は行われていませんでした。そして大野山山頂に到着です。山頂から富士山が見えると聞いていましたが、林が陰になって、きれいには望めませんね。おまけにこの日は曇天でガスっていたので、何とかシルエットが見えた程度でした。
一方、登ってきた方向と反対側を見下ろすと、丹沢湖が広がっています。緑灰色が独特ですね。水門も含め、ダム湖としての全体像を見渡せます。
本来は山頂でのんびりしたかったのですが、とにかく寒いので、持ってきたおにぎり2個を食べて、桜を愛でつつ、山頂にある祠に参拝したら、とっとと下山します。
下山ルートは、山北駅に出て帰る想定です。しかし、一本木分岐のところで看板表記に迷いつつ、選んだルートは北方面。これが誤りでした。ところが何故か妙な自信があり、疑いなく道をどんどん進んでいきます。途中、狸や鹿の姿を見かけて、ずいぶん人里離れたところへ来たなあ、と感じました。あまり下りの勾配がきつくならないことが気になりつつ、歩いた時間は1時間以上。さすがにおかしいと思い、ルートの誤りに気づきました。
この時点で17時手前。日没を過ぎて、暗くなり始めています。この時の絶望感はなかなかでしたね。確実に真っ暗な中を進むことになるので、ヘッドライトを装着しておきます。おまけに登山靴が合わなくて左足が痛くなり、踏んだり蹴ったり。
山頂付近に戻った頃は真っ暗。当初の予定通り、山北駅方面へ抜けたい気持ちもありましたが、もうルート間違いが許されない状況なので、確実に下山するために、往路と同じルートで下山します。
山頂広場を歩いていると、暗闇の中に光る4個の目があります。よく見ると、鹿のようです。昼間だったら何ともないのですが、夜に出合うと結構怖いです。夜の山は人の世界ではないですね。
時期的に心配はあまりないですが、熊出没地域なので、視界の悪い中を警戒しつつ下山していくのは、なかなかストレスでした。途中、夜景を見られたのが、唯一良かった点ですね。19時30分すぎ、ようやく下山しました。麓の道路に着いた時には、ほっとしました。
季節外れの低山だと、登る人も少ないので、より慎重な行動をした方が良いですね。後は、想定外に備えた準備の重要性を、改めて感じました。ヘッドライトやレインウェアは常備していますが、非常食の類が不十分というのが、今回の教訓です。熊対策も必要性を感じましたが、これは何が有効か、という話があるので、悩ましいですね。
そして装備品という点では、登山靴の買い替えも視野に入れた方が良さそうです。もともとフィンランドでのオーロラ観賞時に底冷え対策として、とにかく靴底が厚いもの、と言う条件で買った登山靴を使用しているので、登山靴としての相性をまるで見ていないのです。かなり固めなので、結構痛いことがあります。しばらくの間は、もったいないので使い続けていましたが、そろそろ減価償却は果たしたかな、と。
今回の登山データは、以下の通りです。道迷いで平たい道を歩いたので、距離が結構伸びています。
距離 | 21.14km |
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時間 | 05:53:47 |
高度上昇 | 894m |
大野山山頂から大野山登山口へ折り返すはずが、北へ進んでしまいました。一応このルートでも、超大回りですが山北駅には出られたのですね。
真ん中の凹んでいるところは、道に迷って誤ったルートを進んでいる部分です。全体の半分弱ですね……
記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。