根子岳・四阿山縦走登山

2023年09月24日、根子岳と四阿山を縦走してきました。公休があるので3連休なのですが、前2日の天気予報が優れなかったので、山行予定は入れていませんでした。ただ最終日は天気が良さそうなので、日帰りで行けそうな山を探して、四阿山に決めました。隣にある根子岳と併せて登るのがポピュラーらしいので、花の百名山である根子岳と、日本百名山である四阿山を縦走する計画となりました。ところで四阿山、あずまやさんと読むのですが、初見では確実に読めないですよねえ。

東京駅から北陸新幹線に乗って上田駅まで向かいます。上田駅で下車したら、上田バスに乗車して菅平高原ダボスまで移動します。天気は予報どおり青空が広がり、気温もそこまで高くはなく、絶好の登山日和です。

バス停から登山口まで40分ほど歩きます。途中明治大学の敷地内を通行するとショートカットできますが、8時から18時までの時間限定です。木々が生い茂り、熊出没注意の看板があったことから、熊鈴を付けました。ただ、わりとすぐに再び舗装路へ出ます。コスモスやヒマワリなどの花を楽しみながら、緩やかに登っていきます。途中から菅平牧場の私有地となり、通行料として200円を払う必要があります。進行方向右手に料金所の案内がありますので、そこで支払います。ここで受け取った支払証明書は帰りに必要になる場合があるので、なくさないようにします。

やがて舗装路が終わり、根子岳と四阿山の登山口に出合います。ここに登山届のポストがありますので、記入して提出しました。縦走する場合は、根子岳から登る方が一般的らしいので、その通りのルートにします。

牧場の放牧地を左手に望みながら登山道を登っていきます。ウメバチソウははっきりとは気づきませんでしたが、様々な花が咲いていて気持ちが華やぎます。個人的にはウツボグサをよく見かけた気がします。

笹に覆われた道を登っていくと、視界がどんどん開けてきて、山麓の様子を望むことができます。樹林帯に入る手前に広場と東屋があるので、良い休憩スポットかと思います。

ただ先は長いので、まだ休止は取らずに進んでいきます。樹林帯といっても鬱蒼とした感じではなく、日が差し込んで明るい道です。また標高が上がるにつれて、紅葉している木々も少しずつ増えてきています。空は晴れていますが、少し雲の量が増えてきて、時々陰になる時間帯が出てきました。

樹林帯を抜けると、再び視界が開けます。ここから山頂直下まで続く急登が核心かと思います。ガレ場の急登なので、足元に注意して登ります。左の幅広の道より右の細い道をトラバースして登っていく方が登りやすく感じました。急登なので息は上がりますが、展望が素晴らしいので頑張ることができます。山麓から見上げると穏やかな山容に映りますが、少し厳しい顔も見せてくれました。

やがて勾配が緩やかになってきたら、山頂広場に到着です。山頂はかなり広くて、たくさんの人たちが休憩していても窮屈さはありません。山頂看板、禰固岳神社の祠、石標、鐘などのモニュメントを一通り巡ったら、山頂からの景色を楽しみます。それから岩に腰かけて、持ってきたパンを頬張り食事休憩しました。

すると目の前で雲が勢いよく吹き上がっていき、まるでラピュタの竜の巣みたいになっています。こんなに分かりやすく視覚化された上昇気流は初めて見ました。

休憩を終えたら、四阿山を目指して山行再開です。途中の岩場へたどり着くまでは、道幅が狭かったり、切れ落ちていたりしていて、結構高度感を覚える道です。

岩場のところで四阿山側から来た登山者とお話ししていたら、どちらへ下りればいいのか一瞬混乱してしまいました。岩で視界が限定されるので、方向が分かりにくくなるのかと思います。

ここを越えると、笹畑の中をトラバースしながら下っていきます。正面には四阿山がどんと構えています。ここの稜線歩きは最高に気持ちいいですね。根子岳と四阿山の縦走ルートを選択して正解でした。笹畑が主な景色ですが、四角く角ばった岩や積み重なったような岩など、岩石の様子も面白かったです。

そして一番低いところまで下りてきました。この時間帯は四阿山方向は逆光なので、進行方向の写真はあまり色がよく出ません。その代わり振り返って撮影した根子岳は見事な映りとなりました。

この後は四阿山を登っていきます。樹林帯の急登となります。こちらは鬱蒼としており、日が差し込みにくいためか、地面も泥濘が多いです。30分ほどかけて登り終えると、やがて勾配が緩やかになります。

後ろを振り返ると、根子岳を見下ろすように望めます。そしてこの先は平坦な道が続きます。中四阿ルートとの合流点を過ぎて先へ進むと、階段が現れました。特段急ではありませんが、終盤の階段は堪えます。

四阿山は双耳峰なので、南峰と北峰があります。最初に南峰へ着きました。山家神社奥宮の西宮があります。ここからもう少し下って上ると北峰に到着です。

こちらは山頂看板と山家神社奥宮の東宮があります。山頂はあまり広くないですが、少しだけ離れたところにスペースを見つけて、こちらで食事休憩としました。ただ、この時間帯は南の方は雲が多めで曇天気味です。北の方は青空が見えています。

ひとしきり満喫したら、下山を開始します。帰りは中四阿ルートです。笹畑の中を下っていきます。正面の展望が良いので、気持ちよく下っていけます。ただこちらも逆光気味なので、撮影はしづらいですね。

途中岩場のあたりで、空と木々と岩のコントラストを楽しみつつ、下り続けます。根子岳のルートと比べて勾配が緩いので、その分距離は長いですね。やがて樹林帯に入り、平坦で道幅が広くなったので、そろそろゴールかと思いましたが、もうひと踏ん張りでした。

沢を越えて登っていくと、牧場の敷地に沿った道になります。この周辺がかなり泥濘が激しいです。泥と格闘しながら歩いていくと、登山口に出て下山完了です。牛を眺めつつ、牧場内の道をのんびり歩いていきます。

まきば屋でソフトクリームを買って一服したら、バス停を目指して歩きます。出発時刻に間に合う見込みですが、念のため少しペースアップをして下ります。料金所のところは特に人がいなかったので、支払証明書を使うことはありませんでした。

バス停に着いたところで、今回の山行終了です。バスは往路に比べて乗客が多かったですね。上田駅に着いたら甲冑を眺めたり、くるみゆべしをお土産に買ったりして、新幹線ホームへ向かい、北陸新幹線に乗って東京へ帰りました。帰りはグリーン車にしました。

今回の山行データは以下の通りです。

距離16.33km
歩行時間6:26:17
経過時間7:02:47
高度上昇1,246m
平均心拍数138bpm

バス停から登山口までの徒歩も山行データに含めていますので、通常の山行時間よりも1時間強多めかと思います。根子岳と四阿山の稜線歩きは、結構下って上った印象がありますが、高度グラフで見ると、さほどでもないですね。とにかく好天だったので、素晴らしい山行となりました。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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