2日目、4時すぎに起床。荷支度を済ませて、6時手前にホテルをチェックアウトしました。そこから歩いて松本バスターミナルへ向かい、上高地までの切符を購入します。しかしバスが出ているのは新島々駅なので、そこまでは電車移動となります。
松本駅から松本電鉄上高地線に乗って新島々駅を目指します。沿線にはのどかな光景が広がります。車内には登山姿の人が多いですね。30分ほどで新島々駅に着きました。
新島々駅からバスに乗車します。1時間ほど山道を走り、マイカー規制区間に入り、やがて上高地バスターミナルに到着しました。まだ麓ですがぐっと冷え込みますね。早々にダウンジャケットを着込みます。登山届の提出を済ませたら、いざ出発。
数分歩くと、上高地の中心地とも言える河童橋が見えてきました。周辺にはお店も多く賑やかな雰囲気。帰りに時間があったら色々回ってみるつもりです。今は散策はそこそこにして、先へ進みます。
全体的で見れば緩い上りなのですが、概ね平坦な道が続きます。ただ距離が長いので時間が掛かりますね。朝早く日が山陰に隠れているためか、まだ太陽は差してくれません。途中、道を横切るニホンザルたちに出合いました。そんな出合いも楽しみつつ、およそ30分強で明神館に着きました。
明神館を過ぎるとちょっとだけ上りが続きます。平坦な道のペースでそのまま進んでしまうと、若干息が上がってしまいました。しばらく歩いていると、日も高くなり始めて、青空が見えてきました。左手には時折梓川の姿も見えて、良い気持ちです。山岳リゾートらしい爽やかな景色を堪能します。やがて徳沢ロッヂが見えてきました。
徳沢ロッヂはキャンプ場を併設しているので、色とりどりのテントが張られていて、楽しげです。そんな景色を見遣りつつ、先へ進みます。前日までの雨のためか、道の泥濘が多く、道の脇などに用意された退避ルートを活用します。しばらくは森の中を進みますが、やがて左手が開けてきて、青空と山肌を望むことができます。道も平坦なので、ただひたすら気持ちが良いですね。
横尾山荘に着いた後は、少し休憩して、持参したおにぎり1個を食べます。ここから先、横尾大橋を渡ると本格的な登山が始まります。逆に横尾山荘まででしたら、登山装備なしでも来られます。
覚悟を決めて、いざ横尾大橋を渡ります。すると、さっそく岩や砂利の洗礼です。先ほどまでの歩きやすい道とは打って変わりますね。ただ勾配はそれほどきつくないです。時折見える屏風岩の迫力に圧倒されつつ、先へ進みます。
やがて本谷橋に出ました。ここは河原になっていて、多くの登山者が休憩しています。せっかくなので川の中に防水カメラを突っ込んで写真を撮ってみたり。ものすごく澄んでいます。
さて、本谷橋を過ぎると急登が始まります。今回のルートで一番きつい区間ですね。のんびり行っても良いのですが、安全の範囲でそれなりのペースで登っていきます。抜きつ抜かれつが面倒なので、同じくらいのペースの人がいたら、その位置をキープしたいのです。
急登区間を終えると、あとはゆったりとした上りが続きます。だんだん周囲が開けてきて、カール地形が分かるようになってきます。楽しみにしていた紅葉は、まだ少し早い感じですね。色づきの準備はしていますが、緑のほうが目立っています。
涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐が見えたら、本日の目的地はもうすぐです。今回は涸沢ヒュッテに泊まるので左へ進みます。カールの中の登山道をてくてくと登っていくと、涸沢ヒュッテに着きました。
到着時刻は13時30分。さっそく宿泊受付を済ませます。事前案内に従い消毒液は持参しましたが、備え付けのものを利用できました。一人なので泊まる部屋は別館の相部屋でしたが、コロナ対策でパーティションで仕切られています。3人部屋でしたが2人しかいなかったので、中央を空ける格好となりました。
荷物を部屋に置いたら、外へ出て写真を撮ります。カールの紅葉はまだ早いのですが、涸沢ヒュッテ内にある低木が見事に紅葉しています。キャンプ場に張られた様々な色テントたちも華やかです。この時期だと大雪渓はほとんど溶けていますが、それでも僅かに残っていました。眼前に見える穂高岳などの山々も壮観です。遠くに小さく見える九十九折の登山道を見て、まだ自分には厳しいかなあ、と思いました。
さて、数時間後に夕食があるので迷いましたが、やることもないので、売店でおでんとビールを買っておやつの時間。生ビールが美味しいのですが、如何せん寒さが身に染みます。おでんの温かさでは凌ぎ切れませんでした。その後も時間を持て余しているので、ヘリポートに行ったり、池に行ったり、ブラブラ散策します。
17時30分すぎ、夕食の時間です。コロナ対策で夕食の時間は、通常より細かくグループ単位で分かれています。メニューは肉に魚、天ぷらと色々楽しめます。ごはんも1杯お代わりしました。
食事を終えた頃にはすっかり日が落ちていました。空には一番星が見えます。日が落ちると冷え込みも増しますね。群青色に染まった景色の中に、小屋やテントの灯りが浮かぶ様子が幻想的です。
さすがに19時には寝つけないので、地図を見て明日の行程をイメージしたりで、時間を潰します。DoCoMoの携帯の電波は入りませんでしたが、3Gにすれば入ったのかもしれません。その後21時すぎに本格的に入眠へ移行しました。とは言え、布団の隙間から入る冷気による寒さで、何度か目が覚めました。
なお、Garminによる山行記録は複数日をまとめて記録しているので、翌日の記事で2日分まとめて載せます。