7時50分ごろ、家を出て、東海道線で東京駅に向かいます。平日なので混雑を懸念していましたが、思ったほど混んでいませんでした。東京駅から東北新幹線やまびこで、北上駅に向かいます。朝食は大船軒サンドイッチをいただきます。車窓からはしばらく青空が続いていたのですが、次第に雲が広がってきました。
10時30分ごろ、北上駅に到着です。予報通り、すっかり曇り空。さっそく北上展勝地を目指して歩きます。途中の公園の桜も見事です。15分ほど歩いて、珊瑚橋の袂に着きました。
橋を渡る前に、北上川の対岸から、空を泳ぐ鯉のぼりと桜並木を狙います。でも曇天なのでいまいちな出来ですね。広角な構図で空が広く映るため、どうしても青空じゃないと映えにくいです。
珊瑚橋を渡ったら、土手を下って桜並木を歩きます。どこまでも続くかのような桜並木に圧倒されます。先ほどの鯉のぼりの場所へ行き、桜と一緒に撮影。青空が望めない場合は、こちらから桜と鯉のぼりをメインに撮ったほうが良さそうです。
しばらく進むと一山園が見えてきました。こちらは桃色の枝垂桜が見事です。枝垂桜を背景に枝垂桜を撮ることができます。さらに進んでいくと、土手に新緑の木々が立ち並び、桜の白とのコントラストが美しいです。
中止になった遊覧船の乗り場が見えてきた頃、雲の隙間から太陽が顔を覗かせてくれました。束の間の光で、展勝地の看板と桜並木を写真に収めてみました。うっすらと青空も見えました。近くにあるSL広場には車両が2台展示されており、漆黒のボディがカッコ良かったです。
それから売店に行き、北上コロッケを購入。場所が少し分かりにくかったですが、芝生の飲食スペースで桜並木を眺めながらいただきました。二子さといも、黒毛和牛、白ゆりポーク、アスパラガスの4つが必須のレシピですが、やはり二子さといものインパクトが強いですね。さといもの粘りとアスパラガスの食感で、最初はオクラでも入っているのかと思っていました。
それから道路を渡って陣ヶ丘に登ります。この道路、そこそこ交通量がありますが信号はないので、隙を見て渡る必要があります。塗装の消えかけた横断歩道があったことに、後で気づきました。陣ヶ丘からは、展勝地の桜並木を見下ろすことができます。北上川の流れに沿って蛇行するようにカーブを描く姿は、見下ろし視点ならではです。
それからみちのく民俗村へ向かいます。旧今野家住宅が受付になっています。時間はありそうでしたので、北上市立博物館にも寄ります。明日から「雪月桜35」という企画展が開催されるため、その準備で展示エリアは半分ほどになっていました。国見山廃寺や北上川の水運に関する展示が面白かったです。
博物館を出た後は、村内の家屋を回ります。多くの家屋は、中へ入り、スリッパに履き替えて室内に上がることができます。生活の息吹を感じますね。記憶にある一軒家は、祖父母宅以来なので懐かしかったです。
少しだけ足を伸ばして旧お駒堂にも行ってみました。すると、有森裕子コースの看板が見えます。ちょっぴり興味がありましたが、走れる靴ではないので、断念。村内の家屋と桜を併せた写真を撮りつつ、民俗資料館へ。
民俗資料館では、農耕用具など人々の暮らしに寄り添った日用品の展示が多くて、印象的でした。併設されている消防資料館では、真っ赤な消防車がたくさん並んでおり、乗り物好きの子が大興奮しそうな内容でした。
その後は夕暮れの展勝地を歩いて北上駅前に戻り、ホテルメッツ北上へチェックイン。本当に駅前なので、窓から北上駅のホームの様子が見えます。
しばらく寛いだら、誠屋にて夕食。こちらは半合単位で地酒を注文でき、お酒の説明も丁寧にしてくれます。ボトルもしばらくテーブルの上に置いてくれるので、写真映えもします。全部で4銘柄飲みました。最初はタクシードライバー清酒。すっきり飲みやすいです。続いて百盤純米吟醸の樽場直汲み。フルーティな香りで、少し舌で弾けるような感覚でした。サービスで通常の百盤をいただきましたが、弾けるような感じはなく、その代わり定番の安心感があります。随分と違うものですね。続いてakabu。軽めでやや酸味。香りは抜けるような感じです。最後に南部関。飲みやすくて癖のない感じでした。まあ、素人の感想です。だんだん舌が馬鹿になっていくので、後半の感想は当てにならないかも。
食事のほうも、お一人様お造り盛り合わせ(あぶらぼうず、うまづらはぎの肝、かつお、本鮪、帆立)、タラの芽の天ぷら、牡蠣フライ、塩うにおにぎり、あら汁と、堪能しました。
食後はせっかくなので、展勝地へ夜桜を見に行ってきました。人通りはそこそこ。暖色系のライトアップですが、寒色系にしたほうが映えそうなので、カメラ側で調整して撮影しました。夜空を泳ぐ鯉のぼりと桜の写真がお気に入りです。
21時すぎにホテルへ戻ったら、金曜ロードショーでコナンの映画を見つつ、0時すぎに就寝しました。