2025年04月07日、鹿児島市の城山に登ってきました。山頂付近まで車道が通っており、バスで訪れることも出来ますが、せっかく登山装備で来ているので山道を登ることにします。

照国神社近くの探勝園から伸びる舗装路を進んで行くと、城山自然遊歩道に出合います。そこからしばらく平坦な道を歩きます。右手には市街越しに桜島の頭を望めます。やがて九十九折の登り道が始まります。急坂ではないですが、そこそこの斜度で山登りしている実感が得られます。道は平らに整地されているのでとても歩きやすいです。

登りに入ってすぐのところに、近衛の水という水道施設の遺構があります。金網越しなので少々見づらいですが、ブロックで組まれた水路の様子が分かります。

登山道の周りは、すぐ近くに街があるとは思えないほど自然に溢れています。温帯や亜熱帯の植物が多く、本州との植生の違いを感じられます。一方で所々に石碑などのモニュメントも設置されているので、それらを楽しむこともできます。ベンチなどの休憩スペースも多く設けられており、市民の憩いの山といった雰囲気でした。

程なくして山頂エリアに到着です。まずは展望台からの眺めを楽しみます。登山道入口では頭しか見えなかった桜島ですが、ここでは全容を望めます。錦江湾や市街の様子もよく見渡せます。標高は107メートルでそれほど高いわけではないですが、十分に鳥の視点を得られます。

その後は城山ドン広場に行ってみます。ここは14世紀に築かれた上山城の跡地であり、西南戦争では薩軍の本営が置かれていました。入口付近に桜が咲いておりきれいです。

それから再び展望台エリアに戻ります。山頂がどこなのか探し回りますが、どうにも山頂標が見つかりません。柵の外に続く道を歩いたりしましたが、奥にお地蔵様が鎮座しているだけでした。どうやら展望台の裏手にある高台が山頂のようです。

軽くベンチで休憩してプロテインバーを食べた後、下山します。道中では2匹の猫たちに出合えました。人に馴れているようで、多少近づいても普通に振る舞ってくれます。ちょうどジャンプする直前の様子を写真に収めることが出来ました。

帰りは薩摩義士碑のある方面へ下ります。こちらは所々に階段があり、往路とは少しだけ趣が異なります。途中往路で通った道と何度か交差するので、状況に応じて下りる方面を変えられます。

城山を下り終えると薩摩義士碑に出合います。ちょうど桜の季節なので、一緒に写真に収めました。

その後は鶴丸城の周辺を歩いて外観を楽しみます。堀の石垣と桜の組み合わせが美しいです。内部は休館のため入ることができませんが、屋外展示として石積みの紹介などがあります。

そこから通りを道なりに進んで、西郷隆盛像を見学します。午後の時間帯だと逆光気味になってしまうので、逆光を回避できる左手から撮影してみました。
ぐるっと一周して戻ってきたら、写真を撮り損ねた近衛の水を撮るべく、2周目へ向かいます。さすがにそのまま再度登頂することはなく、近衛の水を撮影したら折り返してハイキング終了です。
今回の山行データは以下の通りです。
日程 | 2025/04/07 |
距離 | 5.91km |
歩行時間 | 1:42:11 |
経過時間 | 1:57:57 |
高度上昇 | 152m |
平均心拍数 | 108bpm |
お散歩レベルのハイキングですが、桜島などの展望を得られて、諸々の史跡も巡れます。前日に丸一日がっつり登山していたので、このくらいの緩さがちょうど良かったです。なお高度グラフの高度はおかしな値になっているので、差分のみが意味のある値です。
記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。