阿蘇熊本旅行~3日目(阿蘇山(高岳、中岳)登山)

3日目、6時ごろ起床。この日の朝食は和食膳です。変化があっていいですね。

8時40分ごろ、ホテルを出発して、阿蘇駅に向かいます。阿蘇駅から豊肥本線で宮地駅まで移動します。もしタクシーがあれば、仙酔峡入口まで乗ろうかと考えていましたが、停まっていなかったので、徒歩で向かいます。

遠くに高岳・中岳、そして左手に根子岳を望みつつ、舗装道路を歩いていきます。全体的に緩やかな上りが続きますが、徐々に標高は上がっていき、次第に街を見下ろせるようになります。最初は青空が広がっていたのですが、山に近づくにつれて雲が多くなってきました。1時間30分ほど歩いて、仙酔峡に着きました。前述の通り緩い上り坂なのであまり疲れませんが、時間は掛かりますね。

仙酔峡は仙人さえも酔いしれるミヤマキリシマの群生が有名ですが、まだ時期が早いため、二分咲き程度。それでも咲いている木は満開なので、マクロで楽しみます。

ここから仙酔峡尾根ルートで登るつもりでしたが、間違えて鷲ヶ峰ルートに入ってしまいました。想像以上に険しい道だなあ、と思いつつ、道なりに進みます。斜面を滑落しそうになりながら、上手く体重を乗せて登ります。しかし途中から完全に藪の中。ルート誤りに気づいて焦ります。来た道を戻るのも大変なので、どうにか登山道に合流できないか、地図と睨めっこ。こういう時、進む方向を見定めるのにコンパスがありがたいですね。

四苦八苦しつつも、何とか仙酔峡尾根ルートに戻ってほっとひと息。岩場をひたすら登っていきます。稜線で遮るものが何もないので、強風が吹きつけます。この日は強風予報ということもあり、時折身体が煽られるほどの突風も吹きます。適宜伏せの姿勢をとって、安全にやり過ごします。

幅の広い岩場の道が延々と続きます。岩に描かれた案内表示のおかげもあって、登りやすいです。ただ体力は消耗しますね。中間地点の表示を見た時は、まだもう半分あるのか、という気持ちになりました。そんな中、火山帯ならではの硫黄の臭いを感じつつ、ついに上りの終わりが見えてきました。

ここから高岳山頂を目指しますが、風が一層強くなります。そして辺り一面真っ白で、下界は見渡せません。平坦な道と少しのアップダウンを繰り返し、高岳山頂に着きました。

写真を撮ったら、滞在もそこそこにして、中岳に向かって下って行きます。少し細くなった道を歩いていくと、中岳山頂に到着です。火口からの噴煙も見えます。

こちらの滞在もそこそこにして、砂千里に向けて進みます。複数の火口があり、荒涼とした大地が広がる様子は、まるで別の惑星のようです。

しばらく進むとだんだん青空が広がってきて、岩の多い下り道が出てきました。茶臼岳の下り道を思い出す光景です。火山特有の景観なんでしょうね。遠くに砂千里が見えていますが、なかなか近づいてきません。少し膝に堪えつつ、何とか一番下まで到着しました。

青空と砂千里ヶ浜のコントラストを楽しみながら、平たい道を歩いて行きます。こちらも別の惑星みたいで不思議な光景です。しばらく歩くと、木道が見えてきます。この日は風が強いので、強風が吹くと砂が吹き付けて、結構痛かったです。

砂千里ヶ浜を出たら、中岳火口に向かいます。この日は規制が掛かっていないので、間近で見学できます。モクモクと噴煙が上がっていて、地球の息吹を感じますね。以前訪れた時には湯だまりを見られましたが、今は見られない時期のようです。

火口見学を終えたら、阿蘇山上ターミナルまで歩きます。バスの出発まで時間があるので、売店で火山灰ソフトクリームを買っていただきます。なお、火山灰をまぶしているわけではなく、胡麻で火山灰色になっています。

それからバスで阿蘇駅まで向かいます。天気が良いので米塚を見たかったのですけど、窓がラッピングされている席に座ってしまったので、見えませんでした。

17時ごろホテルに戻り、温泉館ゆらりにて登山の疲れを癒します。昨日以上に疲れているので、温泉が身に染みますね。湯上りにはマッサージチェアも堪能しました。

その後は外へ出て、星空撮影。それからお弁当のヒライにて夕食。ちゃんぽん&ミニカレーセットでがっつりとお腹を満たしました。

それからホテルのバーEdenにて、れいざん純米をいただきます。おつまみにナッツが付いてきます。

部屋に戻った後は、お酒と登山疲れのためか、寝落ちしていました。1時すぎに改めて就寝です。

今回の山行データは、以下の通りです。

距離16.16km
山行時間6:08:40
移動時間3:27:59
高度上昇1,433m
高度下降853m

宮地駅から仙酔峡まで歩いて、誤って鷲ヶ峰ルートに入った後、仙酔峡尾根ルートに合流し、高岳と中岳を経由して、砂千里へ出るルートです。やっぱり仙酔峡尾根ルートを登っている時が、一番疲れますね。高岳から中岳付近の稜線はご褒美区間ですが、この日は風が強く曇天だったため、少し残念でした。しかし砂千里へ下りる頃にはすっかり晴れて観光を楽しめて良かったです。仙酔峡尾根ルートを登っている人はほとんどおらず、砂千里から高岳までのピストン山行の人が多かったです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする