2日目、7時30分ごろ起床。ビュッフェ形式の朝食をいただきます。メニュー豊富で1日では制覇しきれません。
10時すぎ、ホテルを出発して阿蘇駅前に向かいます。そして10時30分発の登山バスに乗り、草千里まで移動します。途中、放牧されている牛たちや、きれいな形をした米塚などを見ます。霧が晴れていてくれたらなあ。
草千里に着きました。青空と緑の大草原をイメージしていましたが、天候不順により真っ白で何も見えません。雨は覚悟の上でレインウェアを着るつもりでしたが、あまりに視界不良なので少し様子見します。
阿蘇山上ビジターセンターに入り、その中にある阿蘇火口博物館を見学します。阿蘇山に関する地質学的な展示が色々あります。3階のシアタールームで映像上映もあります。
まだ天気は回復しないので、douce Nuccaにて昼食をとります。注文したのは草千里バーガー。あか牛を堪能します。登山前の腹ごしらえ。
外を見ると、多少雨足も弱まり、霧も晴れてきたので、レインウェアを着て山行開始します。目の前に草千里ヶ浜が広がっているので、その中を通っていくルートを選びました。ルートに沿って登山口に行くつもりでしたが、どうにもGPS地図と一致しません。恒久的に整備された道というより、草を踏みしめたような道なので、微妙に変化しているのかもしれません。道自体も識別しにくく、おかげで結構迷ってしまいました。なお、雨により草原はだいぶ水が溜まった状態になっています。丈のある靴じゃないと、ビショビショに濡れそうです。
そうこうして、どうにか烏帽子岳の登山口に着きました。道路に向けて道が伸びており、そちらから入れば楽に来れたようです。麓にはミヤマキリシマがちらほら咲いています。少し登って稜線に出たあたりで、東の方に目を遣ると、中岳火口の噴煙が見えます。登山道は一部崩れているところがありますが、概ね歩きやすい道です。1時間ほどで烏帽子岳山頂に着きました。
山頂からの展望を楽しみます。青空は望めませんが、雨もだいぶ小康状態になり、草千里ヶ浜にある2個の池や、遠くには雲も見下ろせます。
東回りで登ってきたので、下山は西回りにしようと思います。烏帽子岳山頂標識のすぐ近くにある道に入ります。赤土が露出していてずいぶん滑りやすい道だなあ、と思いつつ、先へ進みます。徐々に低木が増えてきて、道が分からなくなります。最終的に土砂崩れしている場所が眼前に広がり、道迷いに気づきました。
うわー、やってしもうた。頑張って木の枝をかき分けながら、来た道を戻ります。何とか戻れて良かったです。時間を無駄にロスしてしまいました。GPS地図の縮尺がだいぶ縮小状態になっていて、正しいルートとの違いに気づけなかったことが、大きな原因でした。あとはルートの難易度で異変を感じて、早めに引き返すことが出来なかった点も反省ですね。
本来の歩きやすいルートを通って下山します。往路では人にまったく会いませんでしたが、下山時には数名とすれ違いました。
阿蘇山上ビジターセンター前に戻った後は、杵島岳に登るかを検討します。登山バスの最終便の時間が約1時間後なので、あまり余裕がないのです。道迷いによる時間ロスが悔やまれます。考えた末、復路を勘案して行けるところまで行ってみることにしました。
こちらは山頂まで舗装された階段をひたすら登っていきます。そこそこ急ですが、歩きやすくて助かります。登り始めると次第に周囲が真っ白になり、展望はほぼありません。まあ、時間的に展望を楽しんでいる余裕はあまりないのですが。周囲に木々はなく、遮るものが何もないので、風が強く吹きつけます。
時間的に登頂は厳しいかな~、と思っていたら、嬉しい誤算で、2つあるピークのうち奥側が杵島岳山頂かと思っていたら、手前でした。しかし相変わらず周囲は真っ白のままです。登頂の達成感を胸に、足早に下山します。多少の余裕をもって、無事最終バスに間に合いました。ここに来て、少し晴れ間が見え始めて、ぐぬぬ感。
17時ごろ、ホテルへ戻り、1階にある温泉館ゆらりにて、登山の疲れを癒します。下山後はやっぱり温泉ですね。
それから、なか田にて夕食をいただきます。看板を出さないお店なので、傍目には食事処だとわかりません。イカゲソ、米焼酎白岳KAORUで晩酌を楽しみ、とんかつ定食でお腹を満たします。とんかつが値段のわりにボリュームたっぷりで満腹。
そして空が晴れているので、星空観察をしてみました。本来は草千里ヶ浜など、もっと標高が高くて街明かりの少ない場所が良いのですが、街中から見上げました。
部屋に戻ったら、23時40分ごろ、就寝しました。
今回の登山データは以下の通りです。
距離 | 8.22km |
山行時間 | 3:13:00 |
移動時間 | 1:46:11 |
高度上昇 | 547m |
高度下降 | 543m |
阿蘇山上ビジターセンターから烏帽子岳へ東回りで登頂し、一度道迷いして、西回りで下山しました。そこから杵島岳の山頂へピストンしています。烏帽子岳に加えて、杵島岳方面をぐるりと1周するには、バス移動民には時間的に厳しいですね。あっという間に山頂に着く感じで、山行自体はかなり優しかったです。