2025年02月06日、関東百名山である高水三山を登ってきました。一座に絞る場合は最高峰である岩茸石山を対象にするようです。今回の山行は年休を消化するために数日前に突発的に計画しました。未踏の関東百名山から幾つか候補を挙げましたが、駅から徒歩で行けるアクセスの良さが魅力です。また、ヤマノススメ原作の聖地巡礼でもあります。
6時20分ごろ、南武線に乗って立川まで向かいます。平日朝なので立川での乗り換え時間は多少余裕を持たせておきました。そこから青梅線で青梅乗り換えで軍畑まで乗ります。
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軍畑駅に着いたら山行開始です。登山道までは20分ほど集落の中を歩きます。一部歩道がない区間もありますので、特にカーブ箇所などは車に注意が必要です。また上空の寒気の流入により寒さが厳しい日が続いていますが、この日も太陽は出ているもののなかなか冷えます。昼には暑くなるかもしれないと思いつつ、脚には起毛タイツを穿いてきました。
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幹線道路から平溝通りに入り右手に高源寺が見えてきたら登山道はもうすぐです。登山道へ向かって登る道では、沿道に咲く蝋梅の花が見頃を迎えていました。青空に薄黄色の花が映えます。
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登山道に入るといきなり急階段が出迎えてくれます。砂防ダムを正面に見ながらそこを登りきると、緩やかな登り道になります。しばらくは樹林帯が続いてあまり眺望はありません。一部地面が凍結している箇所があり、足を滑らせそうになりました。踏めばひび割れる程度の薄さですが、見た目で気づきにくいので要注意です。
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ある程度登ると多少見通しが良い場所に出ますが、すぐに木々の中へ戻ります。やがて雪が残る道が見えてきました。短い区間ですが足を滑らせないように気をつけて歩きます。山肌の枯草には、シロハラがたくさんいました。鳥の鳴き声を楽しみながら平坦な道を歩いていくと、左手に高水山常福院が見えてきました。
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道路が通っているわけでもないのに、結構しっかりしたお寺で驚きました。鐘楼や社務所もあります。さっそく本堂にて参拝して山行の無事を願います。
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それからお寺の裏側に回って山道を登っていきます。この辺りはオオアカゲラが多くて、木をつつく音が響いていました。しばらく登ると高水山の山頂に到着です。
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あまり山頂感がなく、登山道途中の広場といった感じで、うっかりしていると見過ごしてしまいそうです。せっかくなのであおいさんアクスタと記念撮影しました。平日登山ということもあってか、ここまで誰にもあっていません。
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続いて岩茸石山へ向かいます。ここから割としっかり雪が残っている区間を進みます。下り道なので下手に滑ると滑落のリスクがあり、チェンスパを出すか迷いましたが、雪の層が薄く歩く場所を工夫すれば大丈夫そうでしたので、そのまま突破しました。
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途中岩茸石山と惣岳山の分岐に出合います。道なりに進むと岩茸石山を巻いてしまうので要注意です。急坂を少し登ると、展望が開けて徐々に山頂感が出てきます。
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緩やかに登りきると、岩茸石山山頂に到着しました。ここは高水三山の中で最も眺望に優れているので、大休止して昼食をいただきます。朝が早かったこともあってお腹がペコペコです。食事メニューはフリーズドライのビリヤニとゆうげの味噌汁です。山専用ボトルのお湯で戻していただきました。火器の利用可否を気にせず調理できるのが、お湯ボトルの良いところです。ここまですれ違いで1名に遭っただけでしたが、大休止中に後続の2グループが到着しました。
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食事を終えたら山行を再開します。下り始めはやや急坂で足元も滑りやすいので注意が必要です。しばらく歩いていくと、東に展望が開けます。都心方面がよく見えて、ニョキっと伸びるスカイツリーの姿も見つけられます。ここは日当たりがよく、太陽に照らされるススキの穂がきれいでした。ただ日が当たる分、登山道の雪が溶かされて泥濘状態になっており、これはこれで足元が滑りやすくなっています。
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やがて右手に惣岳山へ登る道が現れます。短い区間ですが途中岩場登りもあります。ここを登りきると、惣岳山の山頂に到着です。
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高水山と同様に山頂標は案内標のようになっているので、うっかりすると見過ごしてしまいそうです。山頂は木々に囲まれて眺望はありませんが、青渭神社が鎮座しています。社殿は保護のためか、金網で囲われています。
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これで高水三山を回りましたので、下山します。あまり急坂はなく、緩やかに樹林帯の中を下っていきます。わざわざスノーバスケットを外してストックを持っていきましたが、結局使いませんでした。1時間ほど歩くと右手に御岳駅前を見下ろせる場所に出ました。そこから15分ほど下って下山完了です。
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下山後は近くにある玉川屋にて昼食をいただきます。注文したのは鴨汁そば大盛です。岩茸の酢の物も気になりましたが、品切れでした。そしてお酒は近くにある澤乃井酒造の蒼天をいただきました。下山後の食事とお酒は格別ですねえ。すっと染み入ります。下山後にお酒を飲めることは、公共機関勢の強みだと思います。食事を終えたら、御岳駅から電車で帰りました。
今回の山行データは以下の通りです。
日程 | 2025/02/06 |
距離 | 10.56km |
歩行時間 | 4:06:33 |
経過時間 | 4:36:59 |
高度上昇 | 804m |
高度下降 | 793m |
平均心拍数 | 104bpm |
軍畑駅から高水山登山道に入り、高水山、岩茸石山、惣岳山と縦走して、御岳駅方面に下山しました。あまりきつい急坂はなく歩きやすいコースです。当日は風も穏やかで好天に恵まれ、平日ということもあって人も少なく、気持ちの良い山行を楽しむことができました。念のためチェンスパを持っていきましたが、雪はあるものの使うほどではありませんでした。ただ雪の度合いによっては欲しくなる状況もありえるので、御守りに持っておいた方が安心かと思います。
記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。