湯河原で登山と温泉と蛍観賞

2017年6月2日、湯河原へ日帰り旅行してきました。ちょうどこの日は職場が平日休みでしたので、若干蛍には早いかと思いつつ、行くことに決めました。温泉街に一泊しようか迷いましたが、日にちが少なくて計画を詰めきれなかったので、日帰りです。

当日の天気は、予報が色々変わった結果、晴れて気温が高く、風も穏やかという好条件になりました。以前の予報では曇りや雨だったり、当日朝の予報は強風だったりして、やきもきしましたが、良かったです。

東海道線快速アクティがなかったので、普通に乗って湯河原を目指します。通過待合せ等があり、1時間30分ほど掛かりました。早川、根府川のあたりは、車窓に海が広がって、気持ちいい光景でしたね。

湯河原駅に到着後、駅舎でも撮ろうかと思ったら、ちょうど改築工事をやっていたので、断念。そのままお昼を食べに行きます。しかし、あらかじめ調べておいた店が、思いきり解体されていました。うわー、マジかー、と思いつつ、他のお店を探して入った先が、一福庵。どうしても蕎麦を食べたかったのです。注文したのは、おすすめされていた浜おろし蕎麦とビール。浜おろし蕎麦は、海草たっぷりで磯を感じます。

腹ごしらえをしたら、城山登山へ向かいます。登山するのにビールを飲んでしまって、トイレ大丈夫かな、と今更の後悔。ただ、登山と言いつつ、実際にはハイキングです。

  

途中、城願寺に参拝します。境内にある国指定天然記念物のビャクシンが立派ですね。大きすぎて、写真に全てを収めることが出来ませんでした。他にも、頼朝の腰掛け石などがありました。今回湯河原に来るまであまり知りませんでしたが、頼朝に所縁のある地なのですね。

お参りを済ませたら、ちょうど目の前にあった公衆トイレで用を足して、ひと安心。城山の山頂を目指して、脚を進めます。しばらくは住宅街の中を登っていく感じになります。舗装道路ですが、それなりに急なので結構疲れます。

次第に住宅も少なくなり、山道になってきました。それでも舗装道路なので、歩きやすくて良いですね。眺望が開けた場所では、相模湾に浮かぶ初島や大島が見えました。

登り進めていくと、近道、まわり道の看板が出現。近道のほうは当然急勾配なのですが、せっかくなので近道のほうを俺は選ぶぜ!結果、一部急なところはありましたが、全体的にはそれほど急ではなく、予想したほど苦労はしませんでした。道はわりとすぐに合流します。

道を進んで行くと、いろいろ史跡への案内があるのですが、70メートル登ったり、80メートル下ったりと、わりと面倒くさいので、全部スルーしちゃいました。史跡めぐりの旅なら良いのですけど、今回は蛍メインの旅なので。

舗装道路を進んでいくと、ようやくオフロードに入ります。草むらのなかの道を歩くと、木立の下にテーブルやイスがあって、寛げるようになっていました。この辺はほとんど坂もなく、気づいたらあっという間に城山山頂でした。

  

海抜563メートル。海を見渡せば、初島とその奥に大島のシルエットが広がります。山頂はちょっとした広場になっているのですが、蝶がいっぱい舞っていて、楽園感が半端なかったですね。平日ということもあってか、他の人は誰も来なかったので、とても贅沢に楽しめました。もう少しのんびりしたかったのですが、蝶に交じって大きめの蜂も飛んできたので、ビビッて下山です。

帰りは城山入口バス停へ通じるルートを下ります。最初は自然林が続いて、そのうち人工林っぽくなります。道は結構細くて、気をつけながら下りました。途中、倒木で道が塞がれている箇所があり、ここまでかっ!という場面もありましたが、無事下山して、道路まで出ました。往路より距離は全然短いですね。しかし、ここから湯河原温泉郷まで歩かなくてはいけません。

まずは奥湯河原温泉郷を目指しててくてく歩きます。車の通りはそれほどないですが、稀にマナーの悪い車がいました。歩くこと40分、街並みが見えてきて、奥湯河原温泉郷に到着です。

 

藤木川に沿って下って行き、湯河原温泉郷を目指します。途中自販機でコーラを買って喉を潤しながら、進みます。温泉街らしく、温泉設備が湯気を立てている光景が、よく目に入ってくるようになりました。不動滝や湯元通りを見て回って、温泉を触れる場所で楽しんだりしつつ、万葉公園に到着です。

17時ごろで、蛍の観賞にはまだ早いので、日帰り温泉施設こごめの湯にて、湯河原温泉を楽しみます。内湯2つに露天1つで、最初は内湯を味わい、その後は露天で夕方の空を眺めつつ、のんびりしました。湯上りの後には、自販機でアイスを買って、体を冷やします。それから2階に行き、休憩室にあったマッサージチェアを堪能しました。温泉施設にあるマッサージチェア大好きです。

少しずつ暗くなり始めましたが、まだ蛍は見られないので、万葉公園内を散策します。花木園で万葉集所縁の野草を見たり、狸福神社を参拝したり、千歳川沿いの滝を眺めたりしました。

それから観光会館へ行き、花菖蒲展を見学。大量に並ぶ花菖蒲と、個別に鉢植えされている個性的な花菖蒲を楽しみました。

観光会館前では屋台が4店舗ほど出ており、フードコートみたいになっています。ちょうど手持ちに細かいお金がなくて、店の人を困らせてしまいましたが、無事本日の夕食を購入。湯河原名物の坦々焼きそばとレモンサワーです。坦々焼きそばは、ピリッとした程よい辛さですね。レモンサワーは結構お酒を入れてくれた感じです。

さて、そろそろスタンバイ。蛍は花木園付近で見られるとのことですが、具体的にどの辺なのか分からないので、勘で位置を決めてスタンバイ。まだ若干明るかったのでもう少し経ってからかなあ、と思っていると、目の前をファ~と舞う弱い光が。もう蛍が飛び始めていました。

 

花木園の池の方で飛ぶみたいですね。陣取った位置でも結構見えたのですが、ベストポジションはもう少し奥のほうでした。人が多くてそちらで写真を撮るのは難しそうなので、この場所で頑張ることにしました。さっそく三脚を使って、10秒露光で蛍の軌跡を狙います。ただ、小型の三脚でしたので、手前の柵が邪魔になってしまうのは、計算外。持ち運びには便利なのですが、小型ゆえの弱点が露呈しました。(※写真のサムネイルだと蛍の光がだいぶ潰れていますが、クリックして拡大いただけると、そこそこ光が映っています)

あと難しいな、と思ったのは、蛍の飛び方は予測できないので、上手くフレームに収まってくれるかは、わりと運しだいというところです。飛ばずに葉っぱなどに留まっていても、星空のようできれいなのですが、やはり飛んでくれたほうが美しいです。

蛍は基本的に水場の上を飛んでいるので、なかなか近くでは見られませんが、たまに遊歩道のほうまで飛んでくる蛍がいます。写真を撮っていたら、蛍がゆっくりと自分の方に舞ってきて、思わずぶつからないように避けました。想像以上に小さくて、ゆっくりと舞うのですね。目の前で蛍が明滅して、光るたびにその姿が浮かぶ様子は、とても幻想的でした。

後日の公式発表では、50頭ほど舞っていたようです。前日が20頭でしたので、わりと良いタイミングで来られたと思います。乱舞というにはまだ遠いですが、十分に蛍を楽しむことが出来ました。写真はたくさん撮りましたが、数枚は満足いくものが撮れて良かったです。

もう少し粘るつもりでしたが、急に体調が優れなくなってきたので、早めに切り上げて帰ることにしました。落合橋バス停から湯河原駅までバスで移動し、そこから東海道線で帰ります。東海道線は意外と混んでいましたが、小田原で座れたので、川崎まで寝て過ごせました。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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