飯能アルプス登山(天覚山~大高山~子の権現)

2024年11月22日、この日は公休でしたので、飯能アルプスを登山してきました。ヤマノススメの聖地ということで、低山シーズン中に行ってみたいと以前から考えていました。せっかくなので関東百名山である伊豆ヶ岳も併せたいと計画していましたが、わりと距離があり時間が掛かりそうだったので断念です。そこで、ヤマノススメと同様の天覚山から大高山を経由して子の権現へ至るルートに決めました。

8時30分ごろ、自宅を出発します。本当は始発くらいで行くつもりでしたが、前日に飲み会が入ったため、随分遅れてしまいました。聖地巡礼ということであおいさんのアクスタを持っていくべきでしたが、電車の中で気づくまですっかり忘れていました。南武線、武蔵野線、西武池袋線、西武秩父線と乗り継いで、11時30分ごろに東吾野駅に到着です。

駅前では「ユガテ」の看板を見て、さっそくヤマノススメの世界を堪能します。ちなみに「ユガテ」とは「湯ヶ手」とも書き、集落の名称になります。そして自販機は駅舎の自販機かと思っていましたが、改めて作品を見たら別のところでしたね。今回は駅舎の自販機で水を購入しました。それから踏切を渡って、天覚山の案内標に従いながら進みます。この辺もヤマノススメにカットとして数枚登場します。途中で人懐こい猫に歓迎されつつ、5分ほど歩くと山道に入ります。

山道に入るところで、左手に墓地が見えます。ここもヤマノススメのカット通りですね。そこからしばらく樹林帯の平坦な道を進みます。木々で日差しは隠されますが、陰にはなっていないので、それなりに明るいです。

やがて少し広い場所に出ました。ここで沢筋ルートと尾根ルートに分岐します。ヤマノススメでは、あおいさんは沢筋ルート、ここなさんは尾根ルートを通りましたが、今回はあおいさんと同じ沢筋ルートを選択しました。ちなみに分岐の案内標は折れてしまっていて、地面に寝かされていました。さすがに10年近く経つと変わってしまう景色もありますね。

この先は緩やかな登り道になります。数分歩いて長尾坂配水場を越えると、林道と交差します。この先は岩の上を歩く急登になります。ちょうど山陰になるのか、鬱蒼としていますね。20分ほど歩くと両峯神社跡に出合います。

そこから少し進むと、大高山方面を示す案内標がありますが、まずは反対方向へ進んで天覚山に向かいます。途中に「上っているのに下ってる」というポルナレフ現象のような標示がありました。1分ほど歩いたら山頂に到着です。

標高445メートル、天覚山に登頂しました。木々で多少視界は狭くなりますが、南方面に展望が開けており、景色を楽しめます。ここで昼食休憩としました。フリーズドライの赤飯と豚汁を、山専用ボトルで持ってきたお湯で戻していただきます。この日は平日でしたが、そこそこの登山者が登頂してきました。

いくら待ってもここなさんがやって来ないので、痺れを切らしてこの後は大高山へ向かいます。聞いていた通り、細かくアップダウンをしながら進んでいきます。急坂が長く続くわけではないのでそれほど疲れないのですが、地味に削られる感じです。展望はほとんど開けず似たような景色が続きます。

途中で大きな岩が現れて岩の右手を沿うように歩きます。天覚山から来ると特に案内標がありませんが、大高山方面へ抜けると「大岩」と標示がありました。ここもヤマノススメのカットで登場しています。

天覚山から1時間ほど歩いて大高山に登頂です。だいぶ木々に囲われていますが、南のほうが少し開けています。ヤマノススメでは山頂標の横の木の根にあおいさんとここなさんが腰を掛けて休憩していました。アクスタを持って来なかったこともあり、スマホの画面にアマプラで該当シーンを表示して記念撮影しました。

あおいさんの本来の目的地はここまででしたが、ここなさんと出会ったことでさらに先にある子の権現を目指すことになります。この流れを受けて、子の権現までの距離はそこまで長くないという先入観がありましたが、実際には思ったより長い道のりでした。

樹林帯の中をアップダウンを挟みながら進んでいき、やがて林道と出合います。工事現場の横を通りながら開けた景色を楽しみます。程なくして山道に戻り、再び樹林帯の中を進みます。しばらくの間右手が開けますので、青空を望みながら歩けます。道なりに進んでいくと、やがて前坂に出合います。ここから吾野駅に下りることができます。今回は子の権現を目指すので、違う方の分岐へ進みます。その後道がやや荒れ気味になり、正しいルートなのか少し不安になりながら下っていくと、再び林道に出合いました。

視界が開けたので日に照らされた紅葉を楽しみます。低山のためか、11月下旬でもまだ色づいていない広葉樹が目立ちますね。

再び山道に戻ります。ここから幾つもピークを越えていきますが、ここまでの道中と比べて山頂標が多いのが印象的です。栃屋の頭、高坂山、大高沢入山を越えていきます。途中に堂平山との分岐路がありましたが、右側にある子の権現への道を完全に見落としていたので案内標に助けられました。さらに六ツ石の頭、するぎを越えて進みます。この辺りに来ると徐々に日が落ちてきて、日没への焦りが出てきました。さすがに山行開始が11時30分は遅かったですね。

その後粛々と進むと、右手が開けてきて間もなく子の権現の駐車場に到着しました。ここから歩いて子の権現に向かいます。大鳥居をくぐり、仁王像の間を通って、子ノ権現天龍寺を拝観します。時間が遅かったため、本堂の戸は閉まってしまい、内部は見られませんでしたが、外にある鉄の大わらじやめおと下駄は見られます。足腰守護で有名なお寺なので、登山における足腰の加護を祈願しました。

それから階段を登って奥の院を拝観します。近くにはヤマノススメにも登場した東京スカイツリー見晴し処がありますが、こちらは行きそびれました。奥の院がある高台から境内を見下ろすと、見事に色づいたイチョウやモミジを楽しめます。

帰りは西吾野駅まで向かいます。既に日は落ちていますが、薄明なのでヘッデンを着けずに歩きます。街灯のない林道を30分ほどで下ることができました。下り終えた頃にはかなり真っ暗になっていましたが、この先は街灯があるので問題ありません。さらに40分ほど歩いて、西吾野駅にようやく着きました。最後は修行でしたね。

今回の山行データは以下の通りです。

日程2024/11/22
距離16.82km
歩行時間5:22:38
経過時間6:00:58
高度上昇1,141m
高度下降1,017m
平均心拍数117bpm

平日ということもあり、天覚山の山頂で何名かと会った以外は、数組とすれ違ったくらいで静かな山歩きとなりました。話に聞いていた通り、細かなアップダウンを挟みながら長い距離を歩きます。高度グラフにも細かな凸凹がたくさんあります。低山ということで、軽く見てしまいがちですが、6時間越えの山行となり、あおいさんの言葉通り「飯能アルプス、なかなか手強い相手でした」という感想です。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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