伊豆ヶ岳登山

2025年03月22日、関東百名山であり飯能アルプスの最高峰である伊豆ヶ岳に登ってきました。昨秋天覚山から子の権現まで縦走した際にあわよくばと考えていたのですが、かなりのロングコースになるため諦めた経緯があります。今回は正丸駅発着のお手軽コースです。時期柄花粉症が怖いのでコースタイムが短いところを選んでいます。

南武線と武蔵野線と西武池袋線と西武秩父線を乗り継いで、9時ごろ正丸駅に着きました。青空が見える好天で気温も上がる予報ですが、朝の時点では日陰は冷えます。準備を終えたらいざ山行開始です。

しばらくは集落の中の道を緩やかに登っていきます。道路の脇には僅かに残雪が見られます。週半ばに降ったものでしょう。安産地蔵尊の小さなお堂を過ぎていくと、傾斜が少し増します。道の脇に目を遣ると白と黄色のミツマタがきれいに咲いています。途中に大蔵山へ続く道がありますが、こちらは下山時に使う予定ですので先へ進みます。そして程なくして正丸峠へ続く道が見えてきました。

ここから山道となります。杉林に囲われた樹林帯を進んでいくと、途中にお申講という祠がありました。山の神を祀るお社です。さらに道なりに進んでいくと旧正丸峠との分岐がありますので、左に進みます。途中小さな沢に沿って進むのですが、渡渉すべき箇所を見落としていて、一瞬道を誤りかけました。まあそのまま進んでも正しい道に合流はするのですが、地味にルートファインディング能力が試されます。

沢沿いを離れると、谷筋のやや急な登りが始まります。登山道脇に残雪が目立ちますね。やがて右手や前方が開けてきて、奥村茶屋の建物が見えてきました。直下は急な階段となっており、残雪や泥濘で滑りやすくなっているので慎重に進みます。手摺がありがたかったです。

階段を登って舗装路に出ると、正丸峠に到着です。奥にある階段を登ると正丸山へ行けますが、今回の目的地は伊豆ヶ岳ですのでこの先には進みません。奥村茶屋からの展望を楽しんだら、来た道を少しだけ戻って伊豆ヶ岳方面に進みます。

程なくして尾根に出ますので、道なりに進んでいきます。基本的に平坦で、軽めのアップダウンを挟んでいきます。木々はありますが、まだ葉のない季節ですので、山々の稜線をそれなりに楽しめます。

やがて小高山に着きました。前回の飯能アルプス縦走では大高山を通ったなあ、と思い出しました。木が少なめなので、比較的景色をよく楽しめます。

小高山を過ぎたら少し下って、長岩峠を抜けたら再び登っていきます。徐々に残雪の量も増えてきて、同時に泥濘も多くなっていきます。土が粘土質なので、残雪が融雪したところは雪面以上に滑りやすいかもしれません。

坂を登りきると五輪山に到着です。こちらの山頂は結構残雪で埋まっています。大した厚さはありませんが、真っ白になっています。

五輪山を過ぎると、すぐ正面に男坂が姿を現します。落石が起こりやすく危険であり、女坂の方を通るように案内があります。通行禁止なのか否かは判断できませんでしたが、登っている人はいませんでした。

とはいえ、女坂の方もそこそこ急で、さらに残雪が多いので注意して登る必要があります。上りは何とかなるけど下りはチェンスパがないとちょっと怖いな、と思いました。こうして山頂直下の坂を登っていくと、ついに伊豆ヶ岳山頂広場に到着です。

山頂は広場の奥の方にありますので、三角点と山頂標を撮影します。山頂広場全体が木々に囲われていて展望はいまひとつですが、落葉しているこの時期なら木々越しに景色を望むことができます。

山頂近くの岩場は先客がいましたので、少し低いところにある広場でスペースを見つけて、大休止します。昼食はフリーズドライのお赤飯と玉子スープです。今回も山専用ボトルのお湯が活躍します。前回の奥久慈男体山と違って風も穏やかなので、非常に快適でした。

山頂を満喫したら下山を開始します。前述の通り、山頂直下は残雪でスリップが怖いので、チェンスパを履いて下りました。男坂と女坂の分岐まで下りたら、そこでチェンスパを脱ぎました。泥濘でだいぶ泥が付いてしまいました。

帰りは往路とは違うルートで下りますが、この下り道がもっと手前にあると勘違いしていて、しばらくウロウロしていました。やがて勘違いに気づいたら、小高山方面に向かって進みます。チェンスパは脱いでしまいましたが、五輪山からの下りは泥濘で結構滑りやすいので、履き続けていた方が良かったかもしれません。

やがて長岩峠に出合ったら、正丸駅に向かう道へ入ります。大蔵山を経由するので、一旦上り道になります。その後はひたすら下っていきます。

途中でかめ岩を見ることができます。言われてみれば、確かに亀のように見える気もします。しかし想像よりもかなり大きかったですね。

その後はふたご岩、実谷のふたまたを経由しながら下っていき、舗装路に出合います。ここで往路に通った道と合流します。

その後は集落の中を下って正丸駅を目指します。昼になるとすっかり気温も上がって、汗ばむ陽気ですね。目線の関係で往路では気づかなかった山桜などを楽しみながら歩いていきます。そして正丸駅に着いたところで、今回の山行は終了です。

今回の山行データは以下の通りです。

日程2025/03/22
距離8.80km
歩行時間2:50:54
経過時間3:31:16
高度上昇658m
平均心拍数112bpm

上りは正丸峠を経由して、下りはかめ岩経由としました。伊豆ヶ岳登山のメジャーなルートかと思います。正丸駅から最短で行くなら正丸峠を経由しないピストンとなりますが、さすがにちょっと物足りないかと思います。山には週半ばの季節外れの雪が残っており、特にコース上に雪が残る山頂直下では、お守りのチェンスパが役立ちました。そして気づけば、山行ルートの軌跡が「A」のようになっていました。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする