薬師岳登山

2026年10月02日から04日にかけて薬師岳を登山してきました。毎日あるぺん号で木曜夜に竹橋を出発します。木曜日ですが、久しぶりの好天予報のためか、思いの外混んでいました。ピッチが狭いバスで且つ満席だったので、久しぶりにつらい夜行バスとなりました。最近は基本プレミアムを利用しているので、わりと快適なのです。今回SAでは特に下車しませんでした。どこで停まったのかもよく分かっていません。

6時40分ごろ折立登山口に着きました。こちらで持参した朝食をいただき、山行準備を済ませます。

7時30分手前、山行を開始しました。登山道に入ってすぐの場所に大きな石塔が建っていますが、こちらは慰霊碑になります。ここからしばらくの間、樹林帯を登ります。太郎坂と呼ばれる登りが続きます。歩きやすくてさほど勾配もきつくありませんが、調子に乗ってペースを上げると息も上がります。最初は全体的にガスっていましたが、徐々に日が差して明るくなりました。

途中にあるアラレちゃん展望台では、アラレちゃんのイラストが出迎えてくれます。薬師岳の山行記録を調べるとよく見かける写真ですね。由来が気になり調べてみたところ、山小屋の従業員が登山者を励ますために設置したことが始まりのようです。現在のものは3代目だそうです。

前方が開けてきたら、三角点に到着です。ベンチがたくさんあって休憩スポットです。開けているのですが、周りを低木に囲われているので、若干展望は目隠しされます。

小休止したら先へ進みます。程なくして目の前に湿原が見えてきました。最初はガスっていましたが、間もなく晴れてきて青空が広がりました。右手には有峰湖が広がっています。さらにその奥には頭を突き出した白山の姿を捉えることが出来ました。正面には山々の稜線が見えて、天空のお散歩をしている気分になります。

少し下って鞍部に入ったら、樹林帯に入って再び登りが始まります。ちょっとした岩場もありますが、基本的に歩きやすい道が続きます。再び視界が開けてくると、山の斜面に設置された階段をしばらく登ります。途中で後ろを振り返ると、山肌や遠くの雲海が見えて気持ちいいです。

途中で五光岩ベンチに出合います。絶景を望みながら休憩ができるスポットです。

少し下ると道が平坦になり、石畳の道がしばらく続くようになります。平坦とは言え、緩やかに登っている感じですね。左手は谷を挟んで山々が広がっており、深山を感じさせます。木道が現れたら太郎平までもう一息です。奥に太郎平小屋の屋根が見えてきました。

10時20分ごろ、太郎平小屋に着きました。予想以上に早い到着となってしまいました。コースタイム5時間となっていたのでその想定でしたが、実際には3時間弱でした。さすがに時間を持て余しますが、帰りのバスの時刻は決まっているので、行程を巻くことも出来ません。

とにかく青空の下、周囲に山々の稜線が連なる気持ちいい光景が広がっているので、写真を撮りまくりました。明日登る予定の薬師岳の山容もばっちり拝めます。

時間が早すぎて小屋のランチ営業すらやっていないので、近くにある太郎山に登ります。5分程度で登れるのでザックはデポして空身で登ります。山頂は登山道から脇道に入り、広場を1つ過ぎた先にあります。山頂標があり東方向を見渡せます。一方で太郎平を見渡すには、1つ手前の広場の方が良いです。山頂では野鳥を1羽見かけましたが、撮影は間に合いませんでした。こちらが気づいた時には既に向こうに気づかれているんですよね。

山頂を満喫したら太郎平小屋に戻ります。食堂でラーメンを注文して、外のテーブルでいただきます。名物である太郎ラーメンは行者にんにくが品切れのため、今年は8月末で完売とのことでした。

それから小屋にチェックインをします。スペースは狭いですが、自分の隣には他の人が来なくてラッキーでした。しばらくまったり過ごして、夕方ごろ外へ出るとまさかの真っ白でした。やはり午後はガスが出やすいんですね。

17時に夕食をいただきます。この日は豚カツでした。

食事を終えたら外へ出て夕焼けを観賞します。夕方のガスが嘘のように晴れ渡っています。折立方面は見事な雲海が広がっており、夕焼けに照らされて浮かび上がる絶景を見られました。実に美しいマジックアワーです。

その後はしばらく小屋に入り、20時手前に外へ出ます。目的は天体撮影です。テーブルの上に角度を付けてカメラを置き、20秒程度の露光撮影をしました。理由は不明瞭ですが、ピントが合わずに少し苦労しました。それでも天の川を映せましたし、眼視のみですが流れ星も見られて満足です。小屋に戻ったら21時ごろ就寝しました。寝床はかなり冷えるので布団がとてもありがたいです。

2日目、起床して朝食をいただきます。それから外へ出て朝日を観賞しますが、山陰に隠れているので、日が昇る前のマジックアワーを楽しんだ方が良さそうです。この日の朝は冷え込みが強く、長居はきつかったです。

時間に余裕はあるので、小屋の中でしばらくのんびりして7時ごろ出発しました。日がだいぶ昇ったので、だいぶ暖かくなりました。薬師峠を目指して木道を歩きます。道は緩やかな上りになっています。冷え込みのため木道に霜が降りており、転ばないように気をつけながら歩きました。途中にあった池塘は一面凍っています。

上りが終わると薬師峠に向けて下っていきます。薬師峠以降の山肌のルートはこの時間帯日が当たらないため、陰になっています。

程なくして薬師峠に着きました。こちらは太郎平キャンプ場になっています。朝遅い時間なので、幕営しているテントは僅かでした。

ここから沢沿いの急坂が始まります。最初は沢は見えず、途中から合流します。途中で1回渡渉し左岸側へ渡ります。ある程度登ったところで沢を離れて、岩場を登っていくような場所があります。それらを登りきると薬師平に到着です。

薬師平は平坦な草原が広がり、その奥には遠くの山々の稜線が連なっています。何とも気持ちいい光景が広がります。

そこを抜けると再び上りが始まります。正面に薬師岳が見えて、その右前方には美しいカール地形が広がります。青空が広がって実に爽やかな景色です。周りを彩る草紅葉も見事です。青と緑と黄色と赤と、鮮やかな色彩に満たされます。

こちらを登りきり、しばらく平坦な道を歩くと、薬師岳山荘が見えてきます。

ここから先は草木がなくなり、砂礫が広がります。道は整備されていますが、ザレて滑りやすい箇所もありますので、気をつけつつ登ります。

やがて麓から見えた次薬師の避難小屋跡を越えて、中央カールを楽しみつつ先へ進んでいくと、ついに薬師岳山頂に到着です。

標高2,929メートルの天空の世界です。山頂標の奥には小さな祠があり、中には薬師如来像が鎮座しています。祠自体は小さいですが、結構立派な印象です。こちらでプロテインバーを食べながら景色を眺めて大休止しました。稜線なので、石室を過ぎたあたり以降、日本海から吹き付ける風が強くなります。一方で日は出ているので、風が止むと暑くなります。というわけでレイヤリングが忙しいです。

さて、時間に余裕はあるので、この先にある北薬師岳を目指すことにしました。せっかく2泊するのでより長く楽しみたいです。

北薬師岳へ続く道は、ここまでの道に比べて歩きにくくなります。薬師岳からの下り始めはザレているので足を滑らせないように注意です。平坦になった後も痩せた道があるので気をつけながら歩きます。ただ特段難しいわけではなく、薬師岳までの道がだいぶ歩きやすいのでそれとの比較になります。

途中に小ピーク挟んで、先へ進みます。やがて岩場の急坂が現れます。両手を使って登り、そこからしばらく歩くと、北薬師岳に登頂です。

さっそく北薬師岳の山頂標を撮影します。薬師岳以降は人も少なく、自然の音だけを感じられる世界です。三方に山を見渡し、西には日本海を望むことができます。薬師岳方面に目を遣ると見事な金作谷カールを望めます。とにかく見晴らしがよくて自分が広い空間の中にポツンといることを強く感じられます。ただまったく登山者がいないわけではなく、さすが秋晴れの休日で、多少は見かけます。いつまでものんびりしていたいですが、復路もそれなりに時間がかかるので、下山を始めます。

粛々とピストンで戻りますが、薬師岳へ戻る道で道迷いをやらかしてしまいました。どこで間違えたのか分かりませんが、明らかに正しい道が見当たらなくなり引き返そうかと思いましたが、少し先に正しい道が見えたので強引に復帰しました。

薬師岳山頂に戻ると、先ほどに比べて人が増えていますね。こちらで少し休憩し、再び下ります。可能なら薬師岳山荘で昼食をとろうかと考えていましたが、ランチ営業は宿泊者限定でした。

その後も下山を続けます。土曜日なので薬師岳を目指して登ってくる登山者と多くすれ違います。やがて薬師平まで戻ると、少し雲が増えてきました。やはり午後はガスが出やすいですね。

それから薬師峠に向けて一気に下っていきます。昼すぎですが、まだ登ってくる人の姿をちらほら見かけます。薬師岳山荘宿泊の方ですかね。

薬師峠まで降りたらテント場が賑わっていました。やはり休日は賑わいますね。ここから木道を歩いて太郎平小屋まで歩きます。平坦ではなく少し登ってから下ります。緩やかな坂ですが、ゴール手前なので地味に堪えます。

太郎平小屋に戻ったらチェックイン手続きを行ないます。それから売店で三ツ矢サイダーと柿の種を買って一服しました。一瞬ガスで真っ白になりましたが、程なくして晴れました。

土曜ということで混んでいますが、自分の寝床の隣には人が来なくてラッキーでした。前日は夕食の時間帯は1枠でしたが、この日は交代制です。メニューはハンバーグでした。

食後は夕焼け観賞です。この日は雲海がそこまで出ていなかったので、前日の方が見応えがありました。この日は星空観賞はせず、18時30分ごろ就寝です。

3日目、5時手前に起床しました。22時30分くらいまではがっつり寝たものの、その後の寝つきは悪かったですね。消化不良はなかったので高山病ではないと思っていますが、軽い高山病だったのかもしれません。朝食をいただいて目を覚まします。

食後は朝焼けを観賞します。雲が出ていたおかげか、前日よりきれいに焼けていました。山の陰に隠されるため、朝日そのものは拝めません。見えるのはある程度高度が出てからなので、きれいな焼け具合は見れないと思います。

その後は談話室で薬師岳コーヒーを飲みながら一服します。自分はあるぺん号でバスの時刻が決まっているのでのんびり出発ですが、同じく談話室にいらした方々も同様の理由でした。

7時30分すぎ、小屋を出発します。それから薬師岳方面に向けて木道をお散歩します。あわよくばオコジョに遭えないかなあ、というのが動機でしたが、狙いにいくと遭えないもので御多分に漏れず遭えませんでした。

8時手前、下山を始めます。この日は曇天ですが、低い場所に雲が掛かっておらず、富山湾を見渡せます。曇天ではありますが、一瞬だけ日が差すことが何回かありました。

歩きやすい道が続くので、下りもスイスイと進みます。三角点を過ぎたら、太郎坂を一気に下ります。途中のアラレちゃん展望台でアラレちゃんに別れを告げます。そして11時手前、折立登山口に下山完了しました。

下山したら登山口にある自販機で炭酸飲料を買うつもりでしたが、大半が売り切れでした。11時45分、あるぺん号に乗って出発します。有峰林道を走り、グリーンパーク吉峰に着いたら、1時間の休憩です。

1時間なので、わりとタイトです。温泉か食事に絞ればゆとりがありますが、どちらも外せないです。まずは温泉に入ります。弱アルカリ性単純温泉で、ぬるっとした湯触りです。内湯は3つで葡萄の湯などもあります。さらに露天風呂とサウナもあります。時間があればのんびりしたいですねえ。

マッサージチェアを使いたいところですが、時間がないので見送ります。食堂に着いたら、山菜うどんをいただきました。こちらも時間がないので、すぐに出るメニューということで選んでいます。時間があったら白海老の掻揚げなど食べたかったです。なお、こちらからバスへ戻る途中で雨に降られました。やはり登山用の軽量傘が欲しくなりますね。

その後は、上越妙高SAで北陸限定である白えび味の柿の種を買い、横川SAで上州麦豚コロッケを買いました。それから三芳PAで休憩して、21時ごろ新宿西口に着きました。

今回の山行データは以下の通りです。

日程2026/10/02-04
距離26.80km
歩行時間12:48:59
経過時間51:33:46
高度上昇2,016m
平均心拍数97bpm

折立登山口から太郎平経由で薬師岳をピストンするコースです。今回は行程に余裕があったので、北薬師岳まで足を伸ばしました。太郎平小屋から至近の太郎山にも寄り道しています。天気は3日のうち2日間は晴れに恵まれ、最終日は曇天でしたが、下り行程のみなので実質優勝です。

道はかなり歩きやすいです。太郎坂や薬師峠から薬師平などやや急坂な部分もありますが、全体的に快適でした。ただ薬師岳を越えて北薬師岳に向かうと、少し難易度が上がる感があります。

ちなみに今回2泊3日にしているのは、毎日あるぺん号を利用する都合が大きいです。往路は6時40分着で復路が11時45分発なので、1泊2日の場合、薬師岳山荘泊なら2日目の早朝発が必要となり、太郎平小屋泊なら初日にピークハントして戻ってくる必要があります。そこまで無茶な行程ではないですが、ここ最近リスクに上手く対処出来ずにピークハントを逃していることが増えているため、確実にピークハント出来るように日数を増やす方向に倒しました。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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