2013年10月5日、CEATEC2013を見学してきました。元々別の用事があったのですが、雨天中止となり、こちらへ行くことができました。
会場は大きく分けて、ライフスタイル&ソサイエティステージと、キーテクノロジーステージがありますが、やはり前者のほうがCEATECらしい華やかさを感じますね。
テレビ系ブースでは、4Kがキーワードになっていました。間近で見てもクッキリと映るのは、さすがですね。ソニーブースでは、4Kの有機ELが世界初公開されていました。あの薄さであの解像度は、未来を感じますねえ。NHK&JEITAブースでは、8K展示もありました。かなりの大画面展示でしたが、美麗でした。8Kで小型化が進めば、そこに映るものは現実と区別がつかなくなるような気がします。画面の画質はどんどん向上して、これ以上向上しても違いがわからないと思ったこともありますが、いやはや違いはわかります。まだまだ進化の余地はあるのですね。
会場のゾーニングでは、ヘルスケアやスマートエネルギーがありましたが、やはりこの辺りがホットなキーワードなのでしょうか。HMES、エコーネットなど、色々キーワードを拾いつつも、理解が浅い分野です。
ガジェット系では、各社のタブレット端末、インテルの2in1など。2in1は、どちらでも使いやすいOSを設計するのが、根本解決なんだろうなあ、とは思いました。それとガジェット系ではないけど、関連する内容として、ワイヤレス給電qiの展示が気になりました。数年前からワイヤレス給電の展示は見かけますが、まだコモディティ化はしてないですよね。早く普及してほしいです。
このように、ライフスタイル&ソサイエティステージには、生活に役立つソリューションと、純粋にすごいと思わせるユーザー体験を目指したものがあります。これらは要素技術が組み上げたモノの最終形となるだけに、モノの価値の源泉って一体どこにあるのかな、と考えさせられます。
一方、キーテクノロジーステージは、いろいろ興味深そうな展示が多いのですが、知識がないとそのすごさがわからないことが、残念ですね。普段からモノづくりについて、意識していないとダメです。そんな中、自分は一昔前からセンシング技術に興味があるのですが、いろいろ出展されていて、面白かったです。味覚センサ、荷重センサ、顔認識センサ、三次元位置センサなど、ハードウェアレベルからソフトウェアレベルまで、多様なものがありました。センシング技術は外界の情報を取り込む窓口ですから、新たなセンシング技術の実用により、ソリューションの幅は大きく広がるので、楽しみです。
ソリューションをイメージして、必要となる要素技術を探す方向もあれば、要素技術からソリューションを組み立てる方向もあるかと思います。どちらか一方に眼を捉われすぎないようにしたいですね。先駆者は多くの課題を知っており、ここで見られる内容は、既に周回遅れです。次の次くらいを予見したいものです。
ちなみに、個人的に欲しいものは、匂いや気温などを含めた空間の記録と再生装置。カメラやビデオカメラの進化形なイメージです。