人工知能概論 第2版

人工知能概論 第2版

人工知能について知識を得たいと思って、読みました。書評がだいぶ遅れてしまいましたが、実際に読んだのは1年前くらいになります。人工知能関連の書籍は、相当前に「マッチ箱の脳」という本を買いましたが、それ以来ですね。

人工知能というと、人間と同じように会話できるシステムを思い浮かべましたが、実際にはもっと幅広いものです。本書では、基本的な知識から積み重ねていき、後半では様々な手法を幅広く論じています。

ちなみに、書籍のタイトルにある通り、概論なので、この本だけで実践まで持っていくのは、難しいかと思います。様々なコンポーネントについて概要を説明しているので、必要だと感じた分野については、別途専門書を読む必要がありますね。

  • 第2章:問題の状態空間表現と探索

問題を記号化して、それを探索して解いていく方法について、説明しています。直感的な内容なので、分かりやすいですね。

  • 第3章:プロダクションシステム
  • 第4章:意味ネットワークとフレーム
  • 第5章:述語論理とファジィ論理

情報にどうやって意味を持たせるか、情報を取り扱うルールをどう定義するか、問題の記号化の方法について、説明されています。述語論理のところがなかなか理解しきれず、苦労しました。

  • 第6章:多様な知識メディアの知的処理

自然言語などを、これまで説明してきた記号化に適用させる方法についてです。構文解析とか、昔大学のコンパイラ作成演習のときに出てきた内容もあります。Twitterのbotアプリとか作ってみたいなあ、と思っているので、この辺に興味があります。

  • 第7章:推論

与えられた条件から、ルールに従い、結論を予測する方法です。演繹法や帰納法など、さまざまな推論について、説明があります。

  • 第8章:機械学習

これまでの人工知能は、思考に必要なルールを与えられるだけでしたが、人間と同じように自らルールを学ぶようにするのが、機械学習です。これが出来るようになると、いよいよ人間臭くなってくる気がします。

  • 第9章:ニューラルネットワーク
  • 第10章:進化的計算

人間の脳細胞にあるニューラルネットワークの構造や、生物の進化アルゴリズムなど、既存の学習の仕組みをモチーフにした、人工知能モデルの研究です。何となく考え方は分かったけれど、どう使いこなすかのイメージが、なかなか湧かなかったです。

  • 第11章:知的エージェント
  • 第12章:Webインテリジェンス

この辺は、あまり興味なし。

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