メルボルン&南極旅行~3日目

4時30分に起床。6時間強寝ていますが、飛行機でほとんど寝ていないので、十分な睡眠とは言えません。しかし、遅れるわけにはいかないので、早めに起きました。インスタントコーヒーがあったので、それを飲みながら目を覚まします。

6時手前、ホテルを出て、スカイバスの乗り場に向かいます。サマータイムなので、6時でもまだ暗いですね。バスがなかなか来ないなー、と思ったら、降車場で待っていました。気づいて慌てて乗車場へ。

予定より少し遅れましたが、まだ余裕があるので、のんびりと車窓からの夜明けを眺めつつ空港へ向かいます。しかし、そろそろ着いて良いはずの時間なのに、一向に空港に着く気配がありません。この時は焦りましたねえ。普段は30分程度で済むところが、結局1時間強掛かりました。昨日市内へ向かう際に、道路工事の案内を見た気がしますが、その影響で迂回したのでしょうか。

 

空港に着いたのが7時手前で、カウンターへの到着が7時15分までと言われていたので、小走りで向かいます。国内線ターミナルに行き、セキュリティチェックを通過したら、搭乗口へ進みます。Antarctica Flightの立て看板が見えてきて、ひと安心。ここのカウンターで、航空券や書類一式を受け取ります。混んでるカウンターと空いてるカウンターがあって、混んでる方が別便だと思い込んで空いてる方に並んだのだけど、もしかして並んではいけなかったのかな。プレミアムエコノミーなので、微妙なところです。

時間になり、搭乗開始です。席は往路と復路でローテーションするため、航空券は2枚発行されるのですが、両方とも窓側でした。どちらかは真ん中の通路席になると思っていたので、予想外です。一人だったことと、往路が少し翼が被る最後列だったことが、関係しているかもしれません。

 

南極大陸までは、片道4時間ほど掛かります。離陸後しばらくすると、眼下にはタスマニア島が見えてきます。その後は大きな陸地はなく、海が続きます。その間に前半の機内食をいただいたり、南極関連のビデオを座席モニタで見て、テンションを上げていきます。プレミアムエコノミーなので、機内食も食器も少し豪華です。

それから、亜南極地域の島にある地上基地にある観測員とパイロットが無線で会話し、それが機内アナウンスで流れます。音声が聴き取りにくく、それなりに速くて、且つ専門用語がそこそこ入っていると思われて、残念ながら内容はほとんど分かりませんでした。

  

窓の外を見ていると、雲の切れ間からうっすらと白い大地が見えてきました。ついに南極大陸に到着です。高度は約1,000メートルほどまで下げてくれるので、地上の景色がわりとはっきり見えます。スカイツリーの展望台の2倍程度の高さなので、地上を感じられる高さだと思います。ただ、野生動物等は、さすがに見えないですね。

      

プレミアムエコノミー席は30席程度で、後方のエコノミー席とは仕切られているため、あまりゴチャゴチャしません。往路は窓の隣の席でしたので、そこに張り付いて写真を撮っていました。白い大地と山々、海面に浮かぶ流氷や棚氷、巨大な山の頂と雲海、予想以上に様々な表情を見せてくれる南極の大地に、シャッターが止まりません。

白い大地が太陽を反射するので、サングラスがあった方が良いと推奨されていましたが、なくても大丈夫かなあ、と思いました。確かに少し眩しく感じるところもありましたが、それほどでもありません。瞳が黒いおかげでしょうか。

カメラについては、望遠レンズがあった方が良いです。景色を撮りたいから広角でいいや、とも思えるのですが、機内から撮ると機体の翼などが入り込んでしまうため、望遠レンズがないと、なかなか自由が利きません。また、望遠レンズがあれば、窓からひとつ離れた席でも、写真を撮れるという利点もあります。ただ、より地上近くを撮るための超望遠は、あまり意味がありません。機体が振動していますので、どんなに頑張っても、ブレた写真になってしまいます。

フライトも後半に入り、席替えの時間です。窓の隣から離れてしまったので、少し撮影はおとなしくしようと思ったのですが、先ほどまでとは違う景色に、ついついシャッターを切ってしまいます。カメラを縦にして窓の形に合わせて、適度に望遠にすることで、意外と上手く撮れます。隣の人が窓全体に張り付いてたら厳しいですけど。

 

ドライバレーと呼ばれる雪の少ないエリアで、茶色い地表が見えています。地層による色の違いが見事で、縞模様になっています。火星といった別の惑星を見ているような気分になります。手つかずの大地をより強く感じました。

 

しばらく進むと、再び雪と氷に覆われた大地になります。川みたいのがあるなあ、と思ったら、巨大な氷河でした。普段氷河をテレビ等で見ても、あまり河のようには感じなかったのですが、雪と氷の世界をずっと見てきたせいか、素直に河の流れに見えました。

 

こうして興奮冷めやらぬまま、南極大陸を離脱します。徐々に高度を上げてゆき、やがて眼下には南極海のみが広がります。帰りの機内では、後半の機内食をいただいたのち、オークションイベントが開催されました。南極に由来した絵画などの品物がオークションに掛けられていきます。それなりの開始価格でしたが、なんやかんやで買い手がついていました。

21時ごろ、メルボルンに戻ってきました。およそ12時間の長旅です。外へ出ると、マスコットのペンギンの着ぐるみがお見送りをしてくれました。HISの係員さんがいたので、HISでもオプショナルツアーで取り扱っていたんですね。申込み当時は案内が出ていなかったので、直接申し込んでしまいましたけど。

スカイバスに乗って市内へ戻り、22時ごろホテルへ着きました。南極の余韻を味わいつつ、0時すぎに寝ました。

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