ふたご座流星群2025

土曜夜から日曜にかけて天候不良でしたが、極大となる日曜夜には見事に晴れてくれました。さっそく近所の公園に出かけて撮影します。

街中での撮影となるので、色々と工夫しています。まず流星はどこに現れるか分からないので、なるべく広角で撮影します。そして街中なので少しでも地上の明かりの影響を避けるべく、レンズを天頂部を向けます。広角で撮るので分かりやすい天体を一緒に収めると画的に面白いかと思います。

そして流星はいつ現れるか分からなく、長時間撮影し続けることになりますので、星を点像で映すためにポータブル赤道儀を使いました。流星自体は一瞬の光なので赤道儀がなくても変わらず映せますが、他の星の軌跡に埋もれて見えにくくなるので、赤道儀は使った方が良いと思います。

それから、流星は僅かな光なのでなるべくカメラの感度を上げておきます。レンズは手持ちの一番明るいF1.8の単焦点レンズを使い、ISOは1600に設定して露光時間は2.5秒にしました。これが今回の撮影環境で白飛びしないラインです。

この条件でライブコンポジットしていきます。赤道儀を使っても厳密な極軸合わせはできていないので、3分間を最大にして撮影時間を区切っています。点像の流れをほぼ気にならないレベル抑えるには1分間くらいが良いと思いますが、1分毎に切り替えると流星を逃す可能性も増えるため、3分間まで引き延ばしています。

肝心の成果としては肉眼で捉えて且つカメラでも撮影できる満足の内容となりました。肉眼で見えたけどカメラのフレーム外だったケースや、逆に肉眼では気づかなかったけどカメラに残っていたケースもありました。極大である22時より40分ほど遅れての撮影開始でしたので、本当のピークは外したにかもしれません。ただこんな街中でも複数の流星を肉眼で捉えることが出来たのは、さすがふたご座流星群の極大日だと思いました。

最初はすばるなどが見える天頂部分を狙い、その後オリオン座を収められる南空の高いところを狙いました。結果として前半の方では流星を収めることは出来ず、後半でたくさん収めることが出来ました。

城ヶ島公園などもっと空が暗い場所に行けばよりたくさんの流星を見られるのでしょう。しかし移動時間が掛かりますし、行った先で雲が出てしまうリスクもあるので、なかなか腰が上がりません。空の様子を見ながら柔軟に対応できる近所での観測が便利ですね。

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