天体望遠鏡で金星観望2025冬

2025年02月24日、近所の公園で金星を観測してきました。宵の明星ということで、夕方すぎからその明るい姿を西の空に見ることができます。この日は夕方に在宅していて天気も良かったので、望遠鏡を担いで公園に繰り出しました。

撮影開始が18時30分となったため、金星の高度はそれなりに下がっています。天体望遠鏡で狙うには地平線から十分な高度がありますが、大気の通過量が増えますので揺らぎがきつくなりますね。もう少し早くから撮影すべきでした。

なお、この日は気温が低くて風も強めでしたので、公園で遊ぶ人が少なくて良かったです。ただ惑星を狙う高倍率だと風による鏡筒の僅かな揺れも大きなブレに繋がるので、その点ではコンディションは良くないです。

観望と撮影はいつものスタイルで行ないます。まずガイドスコープで導入し、そこから20倍の接眼レンズで再度導入をします。最後は100倍の接眼レンズに拡大撮影アダプターを繋げたカメラで導入します。

金星は木星や火星のように模様を見ることは出来ませんが、月のように満ち欠けを見ることができます。さらにその大きさも日々変わっていくので観測は楽しいです。今回は動画撮影と静止画撮影の両方で挑みました。前述の通り大気の通過量が多いことと、導入の度に望遠鏡に触れて揺れてしまうことで、なかなか思った通りの出来栄えにはなりません。

ISO6400, 露光1/400秒、2025/02/24 19:18

写真は、満ち欠けの様子はよく分かるものの、輪郭がきれいに出ませんね。やはり大気による揺らぎの影響が大きいです。

こちらはステライメージ9を使って、動画からコンポジットして画像処理を施したものです。内側に光が被ってしまっているのは微妙ですが、輪郭は比較的きれいに映っています。

今回初めて天体望遠鏡で金星を観望したつもりでしたが、2年弱前にも観望していたようです。その時よりは今回の方がきれいに撮れているかな、思います。

普通に見上げるとただの点にしか見えない惑星ですが、天体望遠鏡を通してみると様々な姿を見せてくれて楽しいです。記事で紹介できるのは写真のみですが、眼視観望も見応えがあります。写真に収める前の光そのものを見られるのは、宇宙との繋がりを感じられる、そんな不思議な気持ちにさせてくれます。

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