2021年11月19日、食の最大時に月の98%が欠ける、ほぼ皆既月食な部分月食がありました。しかしながら食の最大のタイミングは会議が入っているので、会議後に撮影することにしました。ところが会議が思った以上に長引き、食の最大から40分後の撮影となってしまいました。これなら会議前の空き時間に撮影した方が、食の最大に近かったですね……、結果論ですが。
というわけで、”ほぼ皆既月食”という状態は十分に堪能できませんでしたが、部分月食としては十分な写真が撮れました。影の両端を結んだ線が月の直径とならない点も、部分月食ならではです。なお、撮影時は上空に薄雲が掛かっていたようで、朧月でした。
撮影機材はE-M5でレンズ焦点距離は300mmです。1枚目はISO6400、f6.7で露光時間は1/25秒、2枚目はISO6400、f6.7で露光時間は1/10秒になります。地球の影に入って赤銅色に染まる部分をきれいに映したいですが、太陽光の反射がここまで戻ってしまうと、光が被ってしまって厳しいですね。どちらにせよ、朧月でしたので、きれいに映すことは難しかったかもしれません。
肉眼での観察結果としては、赤みよりも灰色を強く感じました。食になっている部分は十分に視認できる明るさでした。1枚目の写真の明るさが、肉眼での観察に近いかと思います。