火星の衝2025

2025年01月14日夜と15日夜に、近所の公園で火星を撮影してきました。01月12日に最接近を迎え、01月16日午前に衝となる火星は、今が見頃です。

1月14日は雲もなく、風も穏やかで、寒さを除けば絶好の観測日和でした。しかし動画撮影は明るすぎて白飛び気味です。露出アンダー3の設定で撮影していましたが、それでも白飛び気味ですね。動画はこれ以上暗く撮影できないのかな、と思っていたら、動画も撮影モードをP/S/A/Mから選択できることに気づきました。今回は何も設定していなかったので、Pモードになっていました。Sなどでシャッタースピードを下げれば、さらに暗くできます。

というわけで、動画撮影モードを変更して、1月15日に再チャレンジです。この日も雲はなかったですが、強風のため観測には微妙でした。天体望遠鏡は結構重量がありますが、それでも時折風の影響を受けて像が震えました。明るさを変えながら何本か動画撮影をしました。明るさは、Sモードで1/160くらいがちょうど良さそうです。

帰宅後ステライメージ9でコンポジット処理を適用しましたが、残念ながら模様は見えませんでした。微かに見える陰影が撮影時の火星の模様とある程度符合するので、超ぼんやりとは映っているのだと思います。下側が暗っぽいところですね。

結局のところピントが合っていないのだと思います。ただ手動で合わせるには限界があります。微調整自体難しいですし、ハンドルに触れる度に像が震えるので確認も大変です。模様の鮮明度合いは、シーイングの良し悪しやED80sfの性能限界もあるかと思いますが、もう少しいけるはずです。

今回は倍率100の拡大撮影で、拡大撮影アダプターは最小構成ですが、拡大撮影アダプターを一段増やしてさらに拡大すれば、ピントの状態を正確に把握しやすくなるとは思います。ただその分速くフレームアウトしてしまうので、ピント合わせに使える時間は短くなります。赤道儀があれば、ここでじっくり合わせるという方法も使えるのかもしれません。

ちなみに今回は、ファインダー、倍率20の接眼レンズ、倍率100の接眼レンズ+拡大撮影アダプター+カメラ、の順番で上手く導入できました。ファインダーと倍率20の接眼レンズが干渉するのは難点ですが、今のところこの形態による導入が一番安定していそうです。

あと他の今回の気づきは、ドローチューブがカメラの重さで引っ張られてしまって焦りましたが、ドローチューブの締め付けネジがだいぶ緩んでいました。ここを締めると、ピント合わせのハンドルが固くなるので、多少微調整がしやすくなりました。それでも前述の通り、シビアに合わせるのはきついです。

なお、今回のお目当ては火星でしたが、ちょうどウルフムーンが見られるタイミングでもありましたので、火星との距離が近かった01月14日に撮影してみました。なんか対物レンズにゴミが付いていたみたいで、ちょい汚いです。こちらもピントは甘いですね。

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