2025年1月11日、車山を登山してきました。車山自体は3回目ですが、積雪期は初めてです。わりと直前に決めたので、朝のあずさの指定席は軒並み完売でしたが、臨時の増発便を確保しました。ただバスとの接続はあまり良くなく、バス停の前で30分以上待ちましたが、そのおかげで座ることができました。三連休初日ということで、それなりに混んでいます。ただ乗客の大半は白樺湖で降りていきました。
11時30分ごろ、車山高原に到着です。ビジターセンターで用を足した後、登山口を探します。この時期はトレッキングよりウインタースポーツがメインになっているので、なかなか人の流れで探すことはできません。スマホでルートを調べて、登山口の当たりをつけました。
登山口はちびっこ用のゲレンデがある方向にあります。登山口へ移動したら登山道の脇にスペースを作り、ここでアイゼンなどを装着して準備します。今回は雪山2年目ということで新規に購入した、雪山用ハードシェルやストックのスノーバスケットなどのデビューになります。登山ルートは、ゲレンデの外周部を歩いていく形になります。しばらく緩やかに登っていくと、車山への案内標に出合います。
ここから尾根上を歩いていきます。左手にはゲレンデが見えて、右手には蓼科山や山麓の様子が見えます。真っ青な空の下、真っ白な雪原を歩くという、絶好のスノートレッキング日和です。雪から頭を出した枯草が雪原に彩りを添えています。
しばらくは勾配もなく緩やかな道が続きます。しかし雪がわりと深く、トレースはあるものの十分に踏み固められている状態ではないので、地味に体力を削られます。この山行ではゲイターが必須ですね。脚が雪まみれになります。
今回初めてストックにスノーバスケットを装着しましたが、確かにストックが沈みにくくなって歩きやすいです。雪がすごく柔らかい状態ではわりとズボズボ刺さってしまいますが、そこそこ締まっている状態ならバスケットが押し固めた雪で浮力が得られて、程よい感じのところで止まります。昨年の黒斑山ではストックが想像以上に沈んで驚きましたが、今回はそのようなことはありませんでした。
天気は晴れていますが、時折雲が太陽を隠します。日が差していると少し暑さを感じる程度ですが、日が陰って風が吹くと一気に寒くなります。平坦な道が続きますが、再び上りになります。スキーコースの脇を登っていきます。深雪の部分もあれば、一方でアイスバーン状態の箇所もあります。最低限チェンスパはないと怖いかな、と思いました。
標高が少し上がると、雪面がジャリジャリの箇所が増えてきました。平らな区間なので歩きやすくて良いです。この区間が終わると、いよいよ山頂直下の急勾配となります。さすがにここはペースを作らないと息が上がります。スキーヤーやボーダーに気を付けつつ、コース端を登っていきます。そしてついに山頂エリアに着きました。
山頂エリア自体、リフトでやって来られるので、スキーヤーやボーダーの人たちも山頂を散策していました。さっそく車山神社や気象レーダー、山頂標を回ります。山頂部は岩が多いのでアイゼンだと歩きにくいです。もっと長い時間山頂を満喫したかったのですが、時間に余裕がないので下山します。
山頂直下の道は少し勾配が怖いかな、と思いましたが、きちんとアイゼンが効いてスピーディに下れました。その後はトレースに沿って急ぎ足で進みます。下りは短縮できますが、平坦な部分は往路と同じ時間が掛かります。
途中靴紐が外れたので、ゲイターを外して締め直します。結び目が解けたのではなく、引っ掛けている部分が外れた形です。うーん、締め方が甘いようです。
その後は左のアイゼンのベルトが緩んできました。外れる前に締め直しますが、歩いているとすぐに緩んでしまいます。右のアイゼンは大丈夫なので違いを確認したところ、ゲイターのベルトがアイゼンのバックルの間に入っていました。歩行中にゲイターのベルトがバックルを後ろ方向に引っ張ることで、アイゼンのベルトが緩んでいたことが原因です。ゲイターのベルトをアイゼンのバックルの上から締めるように直して、解決しました。
車山高原スキー場のスキーセンターが見えてきたら、おおよその時間が掴めたのでひと安心です。だいたい10分程度の余裕を持って下山できました。
急いでアイゼンとゲイターを外し、バス停に並びます。往路よりも多くの人がいて、やはり2便ではなく1便で来る人の方が多いみたいですね。往路2便復路3便は、ややタイトな山行でした。
茅野駅まで戻ったら、モン蓼科で遅い昼食をいただきます。モンタテハンバーグのライス大盛と、クラフトビールである諏訪浪漫しらかばを注文しました。
日が落ちてくると、茅野駅の標高でも結構寒いです。身を縮ませながら本日の宿であるちのステーションホテルに向かいます。チェックインを済ませたら部屋で少し寛ぎ、大浴場でラジウム温泉に浸かり、スノートレッキングの疲れを癒しました。昼食が遅かったので、夕食はホテル自販機で購入したカップヌードルで済ませました。
今回の山行データは以下の通りです。
日程 | 2025/01/11 |
距離 | 5.61km |
歩行時間 | 2:23:13 |
経過時間 | 2:36:50 |
高度上昇 | 362m |
平均心拍数 | 140bpm |
車山高原ビジターセンターからスキー場の外周部分を通って、車山山頂へ向かうルートです。スキーコース内への進入は禁止です。ただ山頂直下の部分はコース幅が狭くコース脇を歩く形で登ります。また2箇所ほど急登はありますが、全体的に勾配は緩やかです。
コース上はトレースが付いていますが、3連休初日ということもあってか、しっかり踏み固められた状態ではなく、トレースに沿ってプチラッセルをしながら進む箇所が多かったです。ゲイターとスノーバスケットが役立ちました。このプチラッセルと急ぎ足の影響か、心拍数は140bpmとなり、山行にしては高めです。
アクセスは公共交通機関で可能です。茅野駅から車山高原の間は3便バスが走っていますが、今回は往路2便復路3便を使いました。ギリギリ間に合いましたが、準備や片付けも考えるとあまり時間に余裕はありません。登山口の休憩に使える施設もありますし、可能なら往路は1便を使った方が良いと思いました。
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