明け方のレナード彗星

2021年に発見されたばかりの彗星であるレナード彗星が、2021年12月12日23時ごろ地球に最接近します。この日が近づくにつれて徐々に明るくなりますが、高度が低くなり観測がしづらくなるという、トレードオフの関係にあります。

最初は12月9日に観測しようと起きて近所の公園に出かけたのですが、雲が広がっていて無理でした。続いて12月10日の明け方に挑戦するつもりでしたが、GPV予報によると明け方にかけて雲が広がりそうなので延期。12月11日は雲が出なさそうなので、この日に決めました。

4時20分ごろ、近所の公園に出かけます。75-300mmのレンズを構えますが、さっぱり見えません。StarWalk2を使って導入を試みますが、目印に使えそうな目視できる明るい星が近くにないため、なかなか難しいです。モニタに映ったへびつかい座を起点に、レナード彗星があると思われる範囲を適当に撮影します。この辺はもう博打ですね。

f5.6/ISO-1600/露光時間3.2秒/焦点距離75mm(トリミング)

手応えのないまま、5時45分ごろ撤収して、画像を確認します。それらしきものを見つけられず失敗か、と諦めかけたその時、淡い光を見つけました。高感度ノイズにも見えますが、Twitterで他の方が挙げていた写真と恒星の配置が一致するので、間違いないはずです。

ひとまず撮影できて早起きの甲斐がありましたが、こんなにも淡い光なんですね。且つかなり小さいので、望遠で上手く導入する必要があり、思った以上に難易度が高かったです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする