城ヶ島公園でM31撮影

2021年12月05日、城ケ島公園で天体撮影をしてきました。快晴で且つ月齢29.2なので、絶好の天体観測日和です。メインの狙いは、秋から初冬にかけてが見頃のM31(アンドロメダ銀河)です。その他気になった天体を幾つか撮影してきました。

f6.4/ISO-3200/露光時間60秒/焦点距離234mm (トリミング)

M31ですが、城ケ島公園の暗さでも肉眼ではまったく見えません。下の方にあるM45(プレアデス星団、すばる)はうっすらと肉眼で見えるので、そこを起点にしてそれっぽい位置で撮影を繰り返します。何枚か撮影しているうちにそれっぽい薄明りをカメラモニタ上で見つけました。かろうじて渦巻き状であることが分かる……気がします。微動雲台なしの望遠端300mmは、視野の調整がギリギリですね。中央に持ってくることは出来ませんでした。

f6.4/ISO-3200/露光時間60秒/焦点距離234mm (トリミング前)

赤道儀はポラリエUを使用していますが、極軸合わせがファインダーによる目視では、234mmの60秒露光で流れが気になるレベルです。星団や星雲をきれいに撮影するには、極軸望遠鏡がないと厳しいと感じました。ただ極軸望遠鏡を買うと極軸微動雲台が必要になり、もし耐荷重に問題があればポラリエUのカウンターウエイトも必要になり、さらにその影響で三脚も交換が必要になる可能性があり、芋づる式なんですよねえ。

f4.8/ISO-3200/露光時間34秒/焦点距離75mm

さて、もともと狙っていたわけではないですが、M45の写真も撮影したので、貼っておきます。今度はこちらの撮影を頑張ってみようかなあ。長時間露光による流れはどうにもならないので、短時間露光の比較明合成でどこまでいけるかですね。

f3.5/ISO-5000/露光時間10秒/焦点距離12mm

あとは惑星チャレンジ。南天の低い位置に金星、土星、木星があったので、撮影してみました。金星(写真右下)が遠くの街灯かと思うくらいに明るいです。

f6.7/ISO-1600/露光時間0.2秒/焦点距離300mm

それからデジタルテレコンを使って金星に寄ってみました。低高度なのでオレンジ色に見えています。露光時間変更した前後の写真からピンボケではないと思われますが、像が大きすぎるので、金星本体ではなく周りの光も含めた状態のようです。何かカメラの設定をミスったのかなあ。備忘として残しておきます。

f6.7/ISO-1600/露光時間0.16秒/焦点距離300mm

こちらは木星です。トリミングして拡大したものです。縞や色がうっすら分かる状態です。大気による乱れか、左上は散乱しています。

星がたくさん見える場所だと、望遠レンズ使用時にどれが惑星なのか、識別に少し苦労しました。光害のきつい町中なら、そもそも見える星の数が少ないので、その点では楽ですね。

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