2022年10月01日、城ヶ島公園で天体観測してきました。ここ数日は天気がかなり良くて、SCW予報を見ても雲はほとんど出なそうでしたので、久しぶりに城ヶ島公園まで足を運びました。しかしながら小さなトラブル続きで、往路は京急線の遅延で三崎口からのバスに乗り遅れて30分ロス、復路は終バスの時間検索を誤ったため乗り過ごしてしまい、駅までタクシーで帰りました。
今回の目的は、アンドロメダ銀河です。昨年も撮影に挑戦していますが、今年は微動雲台の導入やコンポジット前提の撮影など、少しやり方を変えてみます。しかし、導入には相変わらず苦労しました。木星起点で導入しようとしますが、上手くいきません。使用したレンズはED 75-300mm F4.8-6.7ですが、広角端の75mmでもStar Walkのデフォルト状態で見える星だけでは位置を特定できず、拡大表示する必要がありました。しかし一度位置を把握できれば、微動雲台のおかげで、フレームの中心に持ってくるための調整などは楽にできました。
300mmまで寄ると、30秒程度の露光時間でも流れが気になるので、10秒から20秒くらいで撮り続けました。そして帰宅後にステライメージ9を試用し、それらをコンポジットしてみました。ISOは3200で総露出時間は348秒になります。結果は、うっすらと渦巻きが判るところまで来ており、昨年よりは良い感じに撮れていると思います。左上には伴銀河であるM32もかろうじて判る程度に映っています。ただ単体の露光時間を短くしたこともあり、暗い星は映っていません。また300mmまで寄ったことで、トリミングはほぼしていません。
焦点距離を長くするとF値は大きくなり、また日周運動によるブレの影響も大きくなります。これらを考慮して、中望遠の単焦点レンズを使って、より明るくより長い露光時間を確保するというアプローチが良いかな、と思い始めました。焦点距離が短くなる分はトリミングで対応します。月や惑星撮影のために超望遠レンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + 2倍テレコン)の購入も候補に挙がっていますが、M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8なら現有のレンズの約7倍の光量を集められることになり、こちらも魅力的です。
さて話が逸れましたが、アンドロメダ銀河以外にもいくつか撮影しました。まずは相模湾に浮かぶ月明り。月齢5.2とはいえ、結構明るいので星はあまり映りません。
そして月の上方向には、天の川が流れています。肉眼でもうっすら判りますね。月の傍と、少し離れた天頂方面で撮影してみました。前者の露光時間は170秒で、後者の露光時間は240秒です。
最後に東の空から昇ってきたプレアデス星団を撮りました。時間がなくて、露光時間は40秒ほどしかありません。