劇場版名探偵コナン 100万ドルの五稜星を鑑賞

以下の記事はネタバレを含みます。2024年04月14日、チネチッタにて劇場版名探偵コナン 100万ドルの五稜星を鑑賞してきました。公式が試写会を実施しないほどネタバレに気を遣っていたので、可能な限りネタバレを踏みたくなくて、時間を作って早めに劇場へ足を運びました。

まずCMでもよく流れている平次とキッドの殺陣がかなり序盤で披露されたことに驚きました。物語はほぼ函館で展開されますが、並行して動く紅葉さんにより、北海道各地の名所もピンポイントで登場します。

ミステリー要素は、宝探しとその争奪戦に関わる事件の犯人捜しという、2軸で展開されます。アクションシーンは、日本刀が物語に大きく絡むことから殺陣が多く、一方でキッドによる空中シーンなど様々なものを楽しめます。終盤のセスナシーンは、平次もハワイで親父に操縦を習っておけば……と、ハワイで親父の重要性を再認識させられるシーンでもありました。

そして期待通り、平次がメインキャラクターになったことで、周りのキャラクターを含めてコメディ要素が強くて面白かったです。全体的にシリアス路線であった前作と対比し、劇場版コナンの懐の深さを感じさせられました。長期に渡って続く劇場版シリーズとして、この振れ幅は毎年次回が楽しみになる要素です。

また、ゲストキャラクターが青山先生の各作品から登場しているのもお祭り感があって良かったです。まじっく快斗のキッドと中森警部は準レギュラーに近いですが、中森警部の娘である青子も登場し、さらにYAIBAから鬼丸が登場しました。鬼丸はほぼ記憶の彼方でしたが、懐かしいですね。

平次と和葉の恋愛要素自体は真面目なのですが、それに尽力する蘭の様子が楽しいです。ついに……と思わせておいて、エンドロールを挟んでのオチはずるいです。まあ、やはり進展は本編で描くかあ。

そして公開前に煽られていたキッドの秘密は、最後の最後で明かされます。一応劇中にも伏線はありますが、最後を見るまで分かりません。いずれ本編にも登場して、今後のストーリーの一要素になっていくのかな、と思います。

長期作品であるだけに、隅々まで理解するためには前提知識が必要で、今作は平次とキッドに関わるエピソードをピンポイントに知っておく必要がありました。オープニングシーンの説明だけで、未見の人は概観を掴めたのかなあ。

恒例の次回作イメージシーンは、雪山みたいな感じでした。最近劇場版ではあまり見られない本格的なミステリーだったら嬉しいなあ、と思いつつ、来年を待ちたいと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする