大岳山、御岳山、日の出山縦走

2024年04月13日、大岳山と御岳山と日の出山を縦走してきました。日本二百名山且つ関東百名山である大岳山、そして関東百名山である御岳山、そこにヤマノススメ聖地巡礼として御岳山と日の出山の縦走を組み合わせる形となりました。

南武線で立川まで行き、青梅乗り換えのホリデー快速おくたまで御嶽駅にて下車しました。話に聞いていた通り、休日の御嶽駅は遊園地のアトラクションのごとく大混雑ですね。駅の動線が太くないので、外へ出るまで時間が掛かります。

駅から出場したら1分ほど歩いてバス乗り場へ行きます。当然ここも大行列ですが、増発便がありましたので、予定通りの時間にケーブル下停留所まで着けました。ちなみに駅から徒歩だと1時間ですので、余裕があれば歩きも可能です。バス停留所から少し登り、滝本駅からケーブルカーに乗車します。対向するケーブルカーとの行き違いや両脇を彩るツツジなどを楽します。

御嶽山駅で下りたら、御岳平の広場で景色を楽しみつつ、山行の準備を済ませます。準備を終えたら大岳山方面に向かいます。しばらくは宿坊などが並ぶ集落の中を歩いていきます。やがて立派な神代欅が見えてきました。ヤマノススメの聖地でもあります。それから御嶽神社へ通じる階段が見えてきましたが、日の出山縦走と繋げたいので、この時点では登らずに大岳山を先に目指します。

大岳山へ繋がるルートは幾つかありますが、とりあえずロックガーデンを経由するルートを看板を見ながら選びました。その結果、七代の滝は通らずに天狗岩に出合いました。

天狗岩に出合ったら、右手に曲がってロックガーデンの中を散策します。沢に沿って緩やかに登っていきます。ロックガーデンの名の通り、時折巨岩が姿を現します。道中には、机やベンチが設置された休憩スペースもあり、気軽に散策している人も多いです。天気は予報に反して曇りがちで、日が差したり陰ったりを繰り返しています。

やがて綾広の滝に出合います。周りには鳥居や石碑もあり、雰囲気があります。休んだり写真を撮影している人が多いです。ここから道を進むと高さが上がるので、見下ろすように楽しめます。

少し歩くと、ロックガーデンの周回路の分岐点に出合います。ここを左に曲がって、大岳山方面を目指します。このコースに入ると、これまでの緩い勾配から登り一本調子へと変わります。10分ほど登ると、滑落注意の看板が現れます。岩場や鎖の手すりなど登場しますが、基本的に難しくはありません。少し細い道には、鉄柵が設置されている親切設計です。

15分ほど歩いて、大嶽神社に着きます。登山道は拝殿の左手に続いているので、そのまま参道を通って参拝していくと良いでしょう。

その後は岩場を三点支持で登っていきつつ、徐々に山頂が近づいてくるのを感じます。アセビの白い花が見えてきたら、山頂はもうすぐです。

そしてついに大岳山山頂に着きました。天気は薄曇りです。最初の頃は予報通り青空がたくさん見えていたんですけどね。それでも遠くに目を遣ると、雲の隙間から青空は見えますし、山々の稜線も楽しめます。ただ富士山は頭だけ何とか見える状況で、まるで浮かんでいるみたいでした。

山頂標と三角点の撮影をしたら、大休止して昼食をいただきます。ベンチはないので、シットマットを敷いて腰を下ろします。そして持ってきた山菜おこわのアルファ米をお湯で調理します。地面は少し傾斜があったので、適当な石を持ってきて置き場代わりにしました。15分ほど掛かるので、その間はカフェオレをチタンマグカップに淹れて飲みます。今回はたまたま丁度良い石がありましたが、携帯用のミニテーブルが欲しいな、と思いました。

食事を終えたら下山開始です。まずは綾広の滝近くの分岐点までピストン下山します。分岐点に着いたら、そのまま真っすぐ歩いて御嶽神社に向かいます。緩やかな登り道を、草花を楽しみながら進みます。ネコノメソウ、ミツバコンロンソウ、スミレ、ツルキンバイ、キブシなど、春を息吹を感じますね。

しばらく歩くと、奥の院との分岐点に着きました。近くには立派な天狗の腰掛け杉が立っています。腕のように立派な幹が印象的です。

そこから長尾平を経て、武蔵御嶽神社に向かいます。ショートカットできる急坂ルートで登りました。雄々しい狛犬が印象的です。拝殿で参拝を済ませたら、裏手に回って諸々の境内社を回ります。最奥には奥宮の遥拝所があります。

御岳山の山頂標を探すのに苦労しましたが、大口真理社の隣に建っています。気づかずに3回くらい行ったり来たりしました。

この後は集落の中を通って日の出山へ向かいます。道が分からずしばらく右往左往します。神代欅を見上げつつ、ようやく日の出山へ繋がるコースを見つけて、山行を再開します。

最初は宿坊が並ぶエリアで、ツツジがきれいに咲いていたり、山羊が繋がれていたり、色々な光景を楽しみます。それから完全に杉林の中に入りますが、道は概ね平坦なので楽に歩けます。山頂に近づくと次第に登り道となってきます。山頂手前に公衆トイレがあったので、ここで用を足しておきました。

そしてついに日の出山山頂に到着です。さっそく山頂標と三角点を撮影します。山頂広場は広くて眺望も抜群です。今日縦走してきたピークの中では、一番眺めが良いと思います。しばらくベンチに腰かけてまったりと過ごします。概ね360度視界は開けていますが、やはり都心方面の眺めが良いですね。山頂広場は最初人は少なかったですが、次第に人が増えてきました。

ひとしきり山頂に満足したら、つるつる温泉方面へ下山します。時間がやや遅いためか、登山道は空いており、トレランの方一人に追い越されただけです。道中は比較的眺めが良く、満開の山桜も数本楽しめました。

しばらく下ると展望がさらに開けて、日本武尊が顎を掛けて関東平野を見渡したという伝説が残る、顎掛岩のスポットがあります。

この先は樹林帯に入り、展望はなくなります。日があまり差さないためか、ぬかるみが残っている区間もありますので、滑らないように足元に注意します。最後に熊野神社が見えてきたら、日の出山ハイキングコースは終了です。

ここからバス停まで集落の中を歩きます。日の出山登山口バス停の方が近いですが、下山後の温泉に寄りたいので、つるつる温泉方面へ歩きます。緩やかな登りとなるのが地味に堪えます。

つるつる温泉は3時間の入館料制です。まずはさっそく温泉に向かいます。温泉は1階ではなく2階にあります。気づかずにしばらく1階をぐるぐる回ってしまいました。pH10のアルカリ泉ですので、その名の通り肌がつるつるになります。湯ざわりはぬるぬる感が強くて、温泉って感じです。工事のため露天は入れず内湯のみでしたが、サウナと併せて堪能しました。

その後はマッサージチェアで山行の疲れを癒します。手や足を圧迫してくれるタイプで、登山で疲れた足には嬉しいです。それから食堂に行って、早めの夕食をいただきます。まずは地ビールである多摩の恵と鉄板餃子を楽しみます。それから赤いうどんを大盛でいただきました。赤いうどんはトマトベースのうどんで、具材もレタスなどトマトに合うようになっており、美味しかったです。あまり他では見ないメニューなので、お薦めですね。

のんびりするためにバスの時間を1本遅らせたので、余った時間はコーヒー牛乳を飲みながらのんびり過ごします。そして18時30分につるつる温泉を出発して、20分ほどで武蔵五日市駅に着きました。そこから立川直通の電車に乗って、今回の山行は終了です。

今回の山行データは以下の通りです。

距離16.47km
歩行時間5:46:29
経過時間6:39:01
高度上昇951m
高度下降1,382m
平均心拍数121bpm

ケーブルカーで一気に高度を稼いで、まずは大岳山まで歩きました。往路は天狗岩などがある南側を経由します。大岳山のピークを踏んだ後の復路は一番距離が短い中央のコースを通りました。その後は武蔵御嶽神社を参拝して、境内にある山頂標の前まで行って登頂します。この辺りからヤマノススメの聖地巡礼も兼ねています。その後は日の出山まで縦走し、つるつる温泉方面へ下山しました。

高度はあるので時折涼しい風は感じましたが、すっかり春の陽気で暖かく、ウインドブレーカーは特に使いませんでした。花粉については、一応マスクはしていましたが、スギ花粉の時期は概ね過ぎたことで、前回の生藤山登山ほど症状は強く出ませんでした。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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