谷川岳登山

2019年11月03日、谷川岳を登山してきました。紅葉の時期に北関東の山を登りたいというのが最初の動機で、日光の男体山や赤城山、妙義山なども候補に挙がりましたが、谷川岳に決めました。決め手は公共交通機関によるアクセスの良さです。肝心の紅葉は、麓は良い感じでしたが、上の方はもう終わっていましたね。時期的に北関東はどこもそんな感じかと思います。そして今回の山行では、新しく購入したザックとストックを初めて使うので、楽しみです。

早朝に家を出て、6時36分東京発の上越新幹線に乗ります。車内では、カツたまごサンドを朝食にいただきます。1時間20分ほどで、上毛高原駅に着きました。

駅でぐんまちゃんのお出迎えを受けつつ、窓口で谷川岳ロープウェイとバスのセットチケットを購入しました。バスは2台編成で、大体の人が座れましたが、自分を含め数名は座れず。途中水上駅で停車しますが、ここで満員状態になります。バスから見える水上の街並みは、ちょうど紅葉が見頃な感じです。

 

ロープウェイ乗り場に着いたら、さっそくロープウェイに乗ります。朝一ということもあり、ほぼ並ばずに乗れました。曇天なので色は多少映えませんが、見事な紅葉が眼下に広がります。山麓は紅葉真っ盛り。上の方に登っていくと、徐々に冬木が目立ってきます。

 

山頂駅に着いたら、さっそく登山開始です。天気は残念ながら曇天。一瞬青空が覗いて期待しましたが、結局晴れませんでした。ロープウェイ乗り場のある広場から天神尾根に向かう山道は、見晴らしが良くて気持ちいですね。

天神尾根は、木道が整備されており、概ね平坦なので、あまり体力は使いません。ただし、所々短い岩場を登ったり下ったりします。日当たりの関係か、ぬかるんでいる箇所が多いので、滑らないように要注意です。自分は途中で1回盛大に尻餅をついてしまいました。休日の人気の山ということもあり、人出はそこそこあります。大渋滞は発生しませんが、時々詰まることがありました。

   

熊穴沢避難小屋を越えると、本格的な登りが始まります。鎖のある岩場を数カ所登ると、やがて木々がなくなり、一気に視界が開けます。笹が広がり、高山の雰囲気を楽しめます。晴天なら、もっと気持ちの良い景色だったんだろうなあ。天狗の留場を過ぎ、階段を登っていき、肩ノ小屋に着きました。

こちらでひと休みします。さすが谷川岳ともなると、ガスバーナー所持率が高いですね。自分は肩ノ小屋にて、パンを1個買いました。昼食を買いそびれていたので、助かりました。

歩いているとちょっと汗ばむほどなのですが、足を止めると一気に冷えますね。それでも景色が素晴らしいので、ついつい長居してしまいます。正直山頂よりもこちらの景色の方が見応えありますね。名前はわかりませんが、くっきりと見下ろせる尾根が気持ちいいです。一瞬太陽が顔を出してくれた時は、テンションが上がりました。

 

さて、山頂に向けて出発です。谷川岳は双耳峰なので、まずは10分ほど歩いて、最初の頂であるトマの耳に着きました。標高は1963メートルです。山頂は狭いので、あまり長居はせずに、もうひとつの山頂を目指します。

結構細い道を再び下り、そして登ります。およそ15分ほど歩いて、オキの耳に着きました。標高1977メートルでこちらが谷川岳の最高地点になります。

 

こちらからもう少し先へ進みます。10分ほど歩いて見えてくるのは、富士浅間神社奥の院です。登山道の途中に、富士山国有林という看板があって不思議に思っていたのですが、何か関係があるんでしょうね。こちらの岩陰で腰を下ろして、昼食のパンをいただきました。360度どこを見渡しても山々が広がり、山の深いところまで来たという実感が強まります。遠くの方に幾重にも連なる山々の青いシルエットが神秘的に映りました。

さて、適当な時間で切り上げて下山します。ピストンなので、ルートは往路とまったく同じです。そのため、下山と言ってもしばらくの間は下りたり登ったりが続きます。トマの耳まで行ったら、本格的に下山開始となります。

ここで、先日購入したストックを初使用します。膝へのダメージを少しでも軽減できると嬉しいです。上手く使えているかはわかりませんが、何となく膝への負担が軽くなっている気がします。何となくと言うのは、負担をゼロにはできないので、完全な確信を持てないだけです。膝への負担軽減が主な目的でしたが、バランスが取りやすくて楽になる効果も得られました。立ち姿勢のままで、四つん這いに近い安定感を得られるのは、便利です。熊穴沢避難小屋以降の平坦な道でも使い続けてみましたが、歩きやすくて良かったです。

ところで、他の登山客が時折、富士山が見えたことを話していて気になっていたのですが、遠くを見渡して、ようやく発見。ものすごくうっすらとですが、富士山のあの独特なシルエットを捉えることができます。北関東から見えるってすごいですね。

14時30分ごろ、下山完了しました。昼食がパン1個だったので、さすがにお腹が空いています。ビューテラスてんじんにて、昼食をがっつりいただきます。選んだメニューは、味噌ラーメン、ミニビーフカレーライス、コーヒーゼリー、そして谷川岳清酒です。登山の後の飯は美味い!

食事を終えたら、ロープウェイで下へ降ります。行きと違って大行列です。帰りは登山客とそれ以外の観光客が重なるためですかねえ。帰りも眼下の紅葉を楽しみました。お土産に「ごま胡麻餅」を購入して、バスに乗車。一路上毛高原駅へ向かうはずでしたが、道が大渋滞で30分以上遅延。座れていて良かったです。

上毛高原駅では新幹線のタイミングが合わず、1時間弱待って、18時26分発に乗りました。こうして今回の登山は完了です。

今回の登山データは、以下の通りです。

距離 8.12km
時間 05:10:11
高度上昇 775m

まあ、ピストンなので、あまり面白味のないマッピングです。こうして見ると、存外一直線なルートだったのですね。

ギリギリ2000メートルに届かない感じが出ています。双耳峰のため、肩ノ小屋からそれなりに歩きましたが、高度で見れば肩ノ小屋でほぼ山頂手前なんですね。何となく実感と違っていたので、このグラフを見た時に面白かったです。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする