サーバのHDD復旧作業

先日、サーバが急に異音を発するようになりました。何かの回転音なので、最初はファンが壊れたかと疑いました。しかし、ちょうど翌日に旅行を控えていたため、詳しい調査はできず…。仕方ないので、サーバを停止する措置をとりました。8月11日からの数日間、アクセスいただいた方には、ご迷惑をおかけしました--;)。申し訳ありません。3~4日間もサーバを停止させるなんて、恥ずかしい…

そして、旅行から戻り、原因究明。耳を当てて、異音の元を探ると、どうもHDDっぽい。そこで、HDDの電源ケーブルを外してみると、ビンゴ!うわー、これは緊急事態です。

  

翌日、ビックに行き、代替のバルクHDD(80GB)とFDDを買ってきました。FDDは緊急時の起動ディスク用として、使いたいからです(現在、壊れたまま)。

壊れたHDDには、ルートパーティションとusrパーティションが入っています。とりあえず、これらを新しいHDDへ移動します。正常な別のHDDを外し、そこへ今回購入したHDDを接続。OSはUbuntuのライブCDを使いました。別途作業用OSのためのHDDを用意しなくて済み、ライブCDさまさまですが、いかんせん重いのが玉に傷。

fdiskでパーティションを切り、mkfsでフォーマットを済ませて、準備完了。データの移動はdumpコマンドを使おうかと思いましたが、ubuntuにはデフォルトでは入っていないようです。仕方ないので、tarを使いました。

さて、最後は、ddコマンドでMBR領域をコピーして準備完了です。いざ、HDDを繋ぎ直して、再起動!…起動しません。GRUBの表示が出たまま停止です。まあ、そうすんなり起動してくれない気はしましたが。

ここで役立つFDD!ネット上からGRUBを用いた起動ディスクの作成ツールを見つけました。そのツールで作成した起動ディスクにより、何とか起動に漕ぎ着けました。

ただ、ここからもちょっとした難関が待ち構えていました。全ては、fstabに記述していた各パーティションのUUIDを再記述していないためでしたが、いろいろ回り道をして大変。まず、usrパーティションがマウントされていないので、UUIDの値をコピペできません。せこせこと紙に書き出し、そこから打ち込むというアナログ作業。本を片手にN88のコードを打っていた頃を思い出しました。

無事GUI画面まで起動したら、grab installでgrubをMBR領域にコピーします。そして、起動ディスクなしで正しく起動することを確認し、復旧作業完了です!

思った以上に苦労しましたが、主にブートローダ周りでいろいろ勉強になりました。

ちなみに、今回問題となったHDDは、10年前に購入したPCのもので、5年ほど前から常時稼動していました。よくぞこれまで持ってくれたと…

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